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< 良識精神療法・認知行動療法(雑感) | メイン | ゴールデンウィークを乗り切れたかな? >
患者さんから精神医療に関連したさまざまな情報を、よくいただきます。
摂食障害の診断で、最初の主治医が、私。
いくにんか主治医が変わり...、昨年また私が担当に。
操作的診断基準に沿って、診断したら、反復性うつ病性障害。
その旨彼女に伝えたら、妙に納得されていました。
その彼女から最近プレゼントされたのが本書。
「ツレがうつになりまして」(細川貂々、幻冬社)
読み終えるのに1時間とかからない。
漫画家であり、イラストレーターである、著者が、
ご主人(ツレ、として登場)のうつ闘病記を漫画仕立てで
紹介しています。
ツレさんは、過労の末にうつ病にかかられたとのこと。
退職後の一時期=回復期に、自殺の危険の高まったときがあったとのこと。
ツレさんは、30代後半とのことで、まさに、近年、うつ病が増加している世代、です。
この本の良いところは、うつ病のさなかにいるご本人でも、
脳に大きな負担をかけずに回復までのおおまかな流れをつかむことができる点。
また、「三寒四温」によくたとえられる、「よくなったりわるくなったりしながら、必ずよくなる」、
回復期のようすが、実によく描かれていて感心しました。
ツレさんのエッセイ部分も含めて読むなら、うつ病をかかえるご本人の理解が深まるでしょう。
てんてんさんの視点で読めば、うつ病をかかえたご本人を見守るご家族の理解が深まるでしょう。
うつ病の治療の過程で、ぜひご本人やご家族に注意しておいていただきたい、もろもろの、
ありがちな点にきっちり触れています。
一点? 2点?
残念なのは、初回うつ病の「回復」は、どちらかと言うと治療のメインでなく、
今後の再発をいかに防ぐか...の方が大事だと思う点。
再発予防療法or維持療法の視点が、抜けていた点。
それと、ツレさんは退職されたとのことですが、
傷病給付制度の利用を紹介するとか、
これから就職されるのでしょうが、それまでのプロセス、
あるいは復職までのプロセスが、この本の調子で描かれて
いるとパーフェクト(?)
第二弾に期待?...というところでしょうか?
とにかく、このように、医療情報、健康情報の普及によって、
場合によっては私達、医師より
患者さんの方が医療情報をよくおさえているなんて時代がやってきました(^^)。
もちろん、情報が氾濫し、振り回されている患者さん、ご家族も一方で、おられますが...(^o^;。
この本を、お勧め本、の1冊に加え、クリニックの待合室に置かせていただくことにしました。
が、今は、クリニックのスタッフが回し読みをしています...(^o^;。
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