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2007.09.13 18:51 |  中医学  |  masa  | 推薦数 : 0

医食同源

 これが体にいいからとのことで、勧められる食べ物、しかし、その人にとってそれが本当にいいかどうか、少し吟味する必要がありそうである。
 ある中国のおばあちゃんは、孫に毎朝舌を出させて、それを見てその日の食事を考えているとのこと。
 中国では、皇帝が不老不死を願い、医食同源を徹底的に研究してきている。それは、古代の周王朝の時代に始まり、紀元前8世紀には、食べ物で病気を治療する「食医」と呼ばれる専門医が既に存在していた。皇帝の為に大がかりな生体実験も行われていた。
 中国では、真夏はとても暑く、冬は冬でとても寒く、医と食を結びつけないと長生き出来なかった環境にある。北京の真冬は、マイナス20度くらいになる。中国語で、挨拶言葉で、チ一ラマなる言い方の意味は、食べたかであり、寒い時は、「今日は(体を温める)羊の食べようね」と言う。
 日本では、薬膳と言って仰々しいが、中国では、一般の人でも、真夏は、「(熱を取り除く)緑豆のス一プを飲もうね」と言い合ったり、顔色が生理で悪い時には、(造血作用のある)レバ一やなつめが勧められたり、喉がかゆい時には、きんかんを渡してもらったりする。
 それに、親が作った手作りの食べ物には、親の気が入っていて、それが子に伝わる。親に愛情があれば、子どもの体にいいものを食べさせようと言う気になる。ある中国人は、いじめっ子になる原因を、いいものを食べさせてもらってにからだと考える?!
 いいものを食べている人は、ニコニコしている。表情も豊かで相手にも笑顔で接することが出来る。
 唐時代の名医の言葉に、「食が邪を廃し、臓腑を安らげ、精神を悦ばせ、気分を爽やかにしうる」というのがある。食は体だけでなく心にも効く妙薬ともなる。
 食べ物にも気が入っている?ので、冷凍して食べるよりも、新鮮なもの、旬のものを食べるのが理想的と思われる。冷えは万病の元との考え方があり、日常生活の中で火を通した野菜をたくさん摂るのが、体にとってはいいと思われる。(氷水や非常に冷たい飲みのもは出来れば避けるべきであろう)
 又、五味五食を全て摂る様に心掛けた方がいい。成長に応じて、年齢に応じて、食事も摂るべきである。そして、自分が陰の体質か陽の体質を知って、摂るべき食事が違うことも知るべきであろう。

(陽の体質かどうかの簡単な見分け方、この反対が陰と思えばいい・・・声が大きい、目が充血しやすい、食欲旺盛、体力がある、興奮しやすい、脈拍が速くて力強い、昼に元気が出る、春夏に体調を崩しやすい、肩が凝りやすい、熟睡できて寝起きがいい、顔色の赤み黄みが強い、尿が黄色っぽくて少し混濁している、便が硬くて少々便秘気味)

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2007.02.21 12:50 |  中医学  |  masa  | 推薦数 : 0

黄連解毒湯の座薬作成成功

 熱証に関して、中国の先生(中医学)のアドバイスも得て、黄連解毒湯の座薬を当院の薬局の工夫で作成した(本日完成)。現在、冷蔵庫に入れて、固めている。1gのものが座薬の大きさで収まった。

 今まで、生食で溶かすのに、簡単に溶けず、めんどうではあるが、時間を掛けてお湯で溶かしていた。これだと、直ぐに使用できる。

 五苓散の注腸は、既に、多くの箇所で使用されている。熊本のある病院で、座薬も作られている。それにヒントを得て、黄連解毒湯を試みたのだ。

 解熱作用としては、強いので(サイの角や安宮牛黄丸は、もっと効くと思われるが)、一番大切なのは、証を合わせることだと思う。黄連解毒湯は、あくまでも、原則は、熱証に使用。高熱で興奮気味で、顔は真っ赤、口の中も、舌も赤くて、手足も熱くて、脈がよく触れる時(洪脈)、効きがとてもいい。当院の外来では、殆ど毎日の様に、使用して、親から喜ばれている。(30分もせずして、子どもの顔の表情が改善するのが確かめられる)

 

 

 

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2006.07.26 18:08 |  中医学  |  masa  | 推薦数 : 0

中医学と私

 西洋医学では、熱に関しても、いいお薬がありません。咳にも下痢にも、何となく、効果が不透明なケースが多い様にも思えます。

 そんな時、たまたま、カネボウ主催の中医学の講義を受けました。教師は、ハルピン医科大学名誉教授の中医学の趙基恩先生で、先生の書かれた「現代中医学」の本で、教わりました。先生は、3代続いている名門漢方家の先生(小さい時から、厳しい英才教育を受けられている)で、知っていることは、全て日本ドクターに教えたいと言われ、個人的に、いろいろと教えてもらいました。

 初めは、半信半疑でした。が、実際に、教えの様に使ってみて、その素晴らしさに気が付き、今では、漢方薬を外来患児の8割近くに使用しています。
 又、幸いなことに、今勤務している病院に、中国で五代続いている中医学の先生が、月に2回来ていて、時々、相談することが出来ます。
 

葛根湯、升麻葛根湯、桂枝湯、麻黄湯、小青竜湯、小柴胡湯、桔梗湯
柴胡桂枝湯(桂枝湯+小柴胡湯)、川きゅう茶調散、清肺湯、麦門冬湯
香蘇散、参蘇飲、竹筎温胆湯、小柴胡湯加桔梗石膏、十味敗毒湯
五苓散、柴苓湯(五苓散+小柴胡湯)、六味(地黄)丸、補中益気湯
半夏厚朴湯、柴朴湯(半夏厚朴湯+小柴胡湯)、半夏白朮天麻湯
小建中湯(芍薬甘草湯+桂枝湯)、黄耆建中湯、抑肝散、甘麦大棗湯
白虎加人参湯、黄連解毒湯、紫雲膏

を、よく使用しています。 

以下は、中医学の診察の内容の一部です。日本漢方と少し違うので、初めは、とまどいましたが・・・。

脈 診(みゃくしん)
 脈を寸口(すんこう)の位置で診る。「寸・関・尺」に分ける。
橈骨茎状突起の高さに相当する〔橈骨動脈の拍動〕部分を、「関」とし、その末梢側を、「寸」とし、中枢側を、「尺」とし、両手で、6部ある。
 中医学での臓器名は、西洋医学のそれとは、違う。右手の寸での寸脈は、「肺」に、関脈は、「脾胃」に、尺脈は、「先天性の腎(機能的な腎)」に、左手の寸脈は、「心」に、関脈は、「肝」に、尺脈は、「後天的な腎(解剖学的な腎)」に、対応している。
 脈の取り方は、軽く力を入れて脈診するのを、「浮取(ふしゅ)」、少し力を入れて脈診するのを、「中取(ちゅうしゅ)」、かなり力を入れて脈診するのを、
「沈取(ちんしゅ)」と言う。普通は、中取で、一番よく分かる。
 脈診では、28種類もの脈象(みゃくしょう)があるが、次の10種類で、ほぼ、間に合うのでは?


・ 浮脈(ふみゃく)と沈脈(ちんみゃく)
浮脈では、中取よりも、浮取の方が、よく分かる。沈脈では、中取よりも、沈取の方が、よく分かる。浮脈は、表証であり、沈脈は、裏証である。風邪の初期では、浮脈となり、悪性腫瘍では、沈脈となる。
・ 数脈(さくみゃく)と遅脈(ちみゃく)
数脈とは、医療従事者の1呼吸の間に、5拍以上を言い、遅脈とは、医療従事者の1呼吸の間に、3拍以下を言う。葛根湯は、実脈で浮脈で遅脈の時に、著効する。
・ 実脈(じつみゃく)と虚脈(きょみゃく)
拍動の強弱を基準にしており、虚脈では、浮取・中取・沈取、いずれでも弱く、実脈では、浮取・中取・沈取、いずれでも強い。実脈は、高熱、狂躁状態、便秘で見られる。
・ 洪脈(こうみゃく)と細脈(さいみゃく)
洪脈は、洪水が押し寄せる感じの脈で、浮取でも、明瞭に分かる。インフルエンザや風邪で高熱時に、見られる。細脈は、自律神経失調症で、見られる。
・ 滑脈(かつみゃく)と渋脈(じゅうみゃく)
指に脈圧が押し寄せて来て去って行く感じがとてもなめらかで、指の下で珠をころがしている様に感じる。生理中でも、食べ過ぎでも、又、健康な小児では、しばしば、見られる。妊娠すると、早いと、2カ月半から、滑脈になり、3~4カ月目が、一番よく分かり、それに、必ず、左右差が出て来る。渋脈は、小刀で竹を削る様な感じと表現され、脚ブロックや動脈硬化で見られる。
・ 追加:弦脈(げんみゃく)
3本の指に、寸・関・尺を長くまっすぐに連なって索状に、琴の弦の様に感じる脈で、動脈硬化や高血圧や悪性腫瘍や肝疾患や胆嚢炎やストレスで見られる。

舌 診(ぜっしん)
舌体の色 ・・・淡紅(正常)、白、淡白、淡紅、紅
舌体の形 ・・・歯痕舌、胖大、痩薄、裂紋、鏡面舌
舌苔の色・・・ 薄白(正常)、白、黄、黒、
舌苔の質 ・・・薄・厚、滑・燥、地図舌


舌体(舌質)で、臓腑・気血の虚実を、舌苔で、病邪の深浅や胃気の存亡を、舌体・舌苔の潤燥で、津(しん)液の充足度を、それぞれ判定する。

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