へき地に行くと、当直をしないといけない。で、専門外も診ない訳にはいかないことになる。いろんな疾患の患者さんが来る。外科や内科だけでなく、精神科領域や耳鼻科や整形外科まで。で、何とか自分では出来たと思っても、経過が悪いと、後でクレームの付くこともある。
へき地の病院で、毎日、当直医が24時間体制で医療が出来ることが如何に大変なことか、一般の人には理解できないだろう。当直した医師は、翌朝から全く普通通りに仕事をしている。外科の先生も、ちゃんと翌日の手術をこなしている。
今の患者さんは、どこにいても最高の医療を受けないと納得しない傾向にある。しかし、時間外は、それは無理と言うモノだ。訴訟まで行かなくても、よくトラブルのは、時間外の診療の場合だ。で、産科と小児科に関しては、時間を決めたりして、産婦人科医と小児科医がそれなりに診ている所が多いと思われる。
(当院の場合)小児科医2人いても、大変だ。私は、体のことを考えて、当直はしていない。しかし、現在、(2人の小児科医で平等に2等分して)年の半分は(休みも含めて)、しっかりと拘束されてきているし、それなりに(深夜以外は)診らざるを得ないことが多い。も一人の小児科の先生は、月に2~3回、全科の当直をされている(それなりに、スゴイと感心しているが)。
当院の場合、麻酔科の常勤の先生はいないが、週に1回、外部から来てもらっている。
200床程度の全国の救急指定病院のアチコチで、産科と小児科と麻酔科のドクターが不足して問題になっている。この3つの科に共通する点は、医療の中でも専門領域のケースになることが多いこと(特に、新生児や2歳までの子どもの場合)、患者さん(の病状の説明)に気を使うこと、急変すること、患者さんペースで時間外に仕事をすることが多いこと、それに、拘束時間が他の科と比べて長いことである。
日本の乳児死亡率は、世界一だ。しかし、その陰で多くの産科医や小児科医が体を壊している。しかも、そんな中で、医療訴訟で精神的に追い込まれていることだ(産科医の場合は、統計上、50年に1回、医療訴訟に巻き込まれている。その一歩前も含めれば、スゴイ数になるだろう)。
こんな状態では、もう、日本の未来はないのでは!と言いたいです。
もちろん、私も、大きな訴訟を2つ抱えて、弁護士相手に難儀した経験ありますし、この30年余年の小児救急医療生活では、訴訟一歩前の数は、その10倍以上にもなるかと思います。
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