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2007.12.31 07:30 |  研究  |  masa  | 推薦数 : 0

川崎病・・・

 日本人の川崎富作氏により、川崎病が発表され、多くの人の知る病名となった。しかし、今もって原因不明で、何故か、明らかに日本人に多い。
 昭和51年に大学を卒業して、医師になって2週間目の昭和51年6月14日に、5カ月の川崎病の女児を宮崎県病の研修医の時に受け持ち、無事に7月2日に退院させることが出来た。採血が難しくて難儀したこと、経過が良くて元気に退院してくれたこと、貧乏新婚生活で金銭面で苦労していた時に、退院時に高価なお肉をもらったこと、そんなことがあった為か、今でもしっかりとその症例を覚えている。
 宮医大の小児科が循環器を中心にしていたことで、その後、川崎病の症例を沢山集めて、統計を取っていた記憶があるが、それで何か原因が分かったかと言うと、今もって不明となっている。
 私の長女が川崎病になり、自分の勤務の病院の小児科の外来診察室の隣に入院させて、自分が診ていた。幸いに、元気に退院できて、29歳になった今、(カイロプラクターの男性と結婚し、彼の卒業した)アトランタの大学院に通って、カイロプラクター目指して頑張っている。
 郷里の佐伯に帰って、西田病院で、10年間に28名の川崎病を経験した。その多くは、紹介は殆どなく、初めからずっと診ていた。瘤が出来て、久留米大学に送ったケース(心カテ施行)が1例あった。心外膜炎になった例が1例あった。幸いに、死亡例亡く、再発もなかった。
 30例ほど、ずっと診てきて、自分の経験が正しいかどうか確信はもちろんないが、自分なりに経験を積むことが出来た。私が佐伯に帰ってから、個人的に大変お世話になった宮医大の小児科の先生がいるが、やはりその先生の子どもさんが川崎病になった。心外膜炎がひどくて、危機状態になって、外科的な手術までしている。彼と私が話した結論は、「強い抗生物質を処方してから、グッと悪くなった。セフェム系が一番悪い。」と言うこと。
 確かに、自分の経験から、セフェム系の抗生剤を与えると、症状が如実に出て来て、状態がグッと悪くなる。それを何度か経験して、川崎病と診断が付いた場合は、私が主治医の場合、
川崎病の子どもを治療する上で、自然とセフェム系を使わない様になってしまった。
 今の職場に来て、つい最近、外来で、中毒疹か溶連菌かどうかはっきりしなくて、ペニシリン系では美味しくないだろうからと思って、セフェム系を1日分上げて様子を見た4歳の男児がいた。で、急にグッと悪くなって、結果的には、川崎病だった(リンパ節腫大はないものの、それ以外の大症状が全てあり、心電図のPR延長や冠動脈の輝度の亢進はあるものの、冠動脈の瘤や拡張はない)。この子の場合、発熱4日目で、注腸で黄連解毒湯を使い始め、直ぐに解熱し、4日目のCRPが3.04で一番最高で、その後、発病6日目には、1.32、8日目には、0.67とまでになってしまった。
 今までに、川崎病で、黄連解毒湯の注腸で、ガンマーグロブリンの大量療法をしなくて、熱が下がってしまった例を他にも経験している。
 当院では、黄連解毒湯の座薬まで作っている。熱が高くて、興奮して、顔を真っ赤にして、手や足や体が熱くなっているケースだと、極めてよく効いている。アデノウイルスや髄膜炎や脳症疑いでも効果があると思えるが、川崎病では、最も効果があるのではと思っている。更には、インフルエンザ脳症にも効くのではとも思っている。
 川崎病の子どもは、例外なく、アレルギーがある。喘息持ちの子が多い。体質的なモノ、日本人独特の遺伝的なモノ、免疫が関与してと思われる。
 現在、日本では大量のガンマーグロブリンが使用されているが、それらは、多くの人の血液から作られたもの。血液製剤の使用により、川崎病の経過が良くなっていることは喜ばしいことと思われるが、日中友好の時代、是非、日本政府が中医学と接点を持って、川崎病にも漢方の光を当ててもらいたいと思っている。

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今現在、18か月の娘が川崎病で入院していることから、興味深く拝読させていただきました。

3日目の発熱、頚部リンパ節腫脹、目やにのない両目の充血、赤い唇、体の発疹、赤い手足から川崎病を私自身疑い、近所の小児科医に相談しましたが否定されました。川崎病ならもっと唇が赤くなると。これで納得できず、翌日にこども病院を受診したところ、川崎病として入院となりました。

小児科の重要な疾患を当初の小児科医に診断してもらえなかったことが、何とも悲しい気分になりました。
written by Young / 2007.12.31 17:18
川崎病の確定診断は、早期では難しく、抗生物質5日投与にて、解熱しないことなどにより、川崎病を疑う例が多いかと思います。川崎病と中毒疹(SJ症候群)や溶連菌感染症など、似ていますし、エルシニア感染症では、そっくりなこともあります。時間を経ても、典型的でないこともあり、医者泣かせの場合も多いと思います。大量のガンマーグロブリン投与も、はっきりと確定してから使用する場合と、疑いが濃厚な場合でも使用する場合など、いろんなケースがあると思いますし、後で別の疾患であったことを100%否定できない場合もあると思います。原因がはっきりしていないだけに、治療も、アスピリンやガンマーグロブリンの大量療法などを多くの施設でしていますが、その投与法も、かなり変わってきていて、例えば、アスピリンの量にしても、日本の場合の急性期は昔大量でしたが、今は、少量です(欧米は今も急性期は多い様ですが)し、ガンマーグロブリンの大量療法にしても、体重Kg当たり2gを一度に投与する様になっていることが多いと思います。ガンマーグロブリンの大量療法をしても、それでも、解熱しなかったり、再発する例が10(~15)%前後ある様です。
written by masa / 2008.01.01 15:48

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