masa
Profile

関連リンク

ブログ内検索

カレンダー

<< 2012/05 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ

新着コメント

アーカイブ

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

< 講義終わる | メイン | 小児の救急医療について >

 当番兵である金山一等兵は、内務の成績が良く、私が第一線抜で一等兵にしたのである。真面目であった。同室の娘さんの面倒もよく看てくれた。私の個室は狭かった。机・椅子のある板の間は広かったが、寝る上段の畳は3枚だけで、私も負傷したので早く横になりたかった。3人の娘さん達は、「ここに居てもいいですか?」と聞いてきたので、「ハイどうぞ。」と言った。被爆者はお互い様である。生まれて初めて娘さんの横に休む次第である。残留部下が見舞いに来た。私は苦しいやら眠たいやら。


 隣の右兵舎・左の兵舎がバタバタしている。収容された被爆者がどんどん死んで行き、そして、死体置き場に運ばれて行く。次は私であろうか?横にいる3人の娘さんであろうか?衛生兵の話では、直前まで元気だった被爆者が、バタバタと死んでいると。恐ろしいことを言うな!30分前に会っていた松井中尉は死んだとのこと。「近本軍曹、お互いに死んではいかんぞ!」と言い合って、見舞いに行った直後の通報であった。「原子爆弾とは一体何物や?!」


 兵舎内の被爆者はバタバタと仏様になって行く。そして、死体置き場に運ばれて行く。次は私・・・、無になろう、このベッドの上で死にたくない。

固定リンク | コメント (0)

コメント

コメントはまだありません。

コメントを書く

ニックネーム*
メールアドレス*
URL
内容*
※「利用規約」をお読みのうえ、適切な投稿をお願いします。