リコール問題で国交省との意見の対立が表面化したトヨタ自動車。GMを抜いて世界一目前とのことだが、以前の同社なら考えられないような話なので、その先行きに少々不安を感じ始めている。
売り上げでなく、利益が一兆円ともいわれ、同社の経営手法に学べと、昨今は書店にも結構トヨタがらみの本が多いように思う。三菱自動車の問題が出た時に、我が家はトヨタ自動車でよかった・・・と胸をなでおろしたものだが、こういう問題が出てくると、自動車会社はどこも同じなのかと思ってしまう。
評論家の佐高信がトヨタ批判の本を出していたのを、少し立ち読みした。彼の主張はいつも過激すぎて、いまひとつ共感できないことが多いのだが、この件に関しては結構なるほどと思わせることを書いていた。また、驚きだったのは、その本の中で、(間違いだらけの車選びシリーズの)徳大寺有恒と以前対談した内容が載っていたのだが、『間違いだらけ・・・』の中では徳大寺氏は、トヨタを褒めて日産をけなすことが多かったように思うが、その対談の中では結構トヨタ批判をしていたことだ。対談自体は98年ごろに行われたようなので、自著とある意味相反する内容を喋っていたことになる。
それはともかく、トヨタ自動車に関して私が最近不思議に思うことは、「国内シェア50%」「GMを抜いて世界一の企業になる」ことに、果たしてどんな意味があるのか、ということだ。これらを達成して、何をしたいのかがよく解らないのだ。プリウスなどに搭載されているハイブリッド技術は、既に世界の賞賛の的だし、自動車社会の未来を展望するような目標を掲げてくれるのなら合点がいくのだが・・・。だいたい先に挙げたこと自体が会社の目標というのは、少し妙な感じがする。かつてあのホリエモンが、「時価総額世界一を目指す」といっていたのとダブってしまう。
今回のリコール問題や、会社の目標、更には、奥田会長が小泉首相の頭越しに中国の首脳にこびへつらったりと、いままで私がトヨタ自動車に対して持っていたプラスのイメージと違った面が出てきているように思う。トヨタが先に挙げた目標を達成した後、「第二のGM」にならないことを切に願う。
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