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大阪府富田林市で昨年3月、心肺停止状態で救急搬送を要請された同市内の女性=当時(77)=が12病院に受け入れを拒否され、約1時間後に搬送先の病院で死亡していたことが13日、分かった。同市では同12月にも、約30病院に受け入れを拒否された女性=同(89)=が死亡したケースが明らかになっている。 |
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パチンコ店員を怒鳴なり飛ばし失神させたとして、鹿児島県警鹿屋署は5日、傷害などの疑いで無職、漆道輝之容疑者(33)を逮捕した。同署は怒鳴り声を「凶器」としてとらえ、立件に踏み切った。 |
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研修医が学生から社会人になって、一番辛いのが休暇の少なさではないかと思う。学生時代、特に大学生は休みが多い。夏休みなどは2ヶ月近くあったはずだ。社会人になれば、いくらよくとれても1週間連続でとれれば御の字だろう。しかし、社会人1年目ともなれば、そう簡単には休めない・・・という考えはどうやら過去のもののようで、今どきの研修医はしっかり休暇を確保しているようである。
それなりに予定も立てているはずだし、人それぞれ事情があると思われるので、申請のあった休暇については、私は基本的にすべてOKしている。しかし、彼らに対する評価は当然のことながら厳しくしている。
かなり昔、といっても自分が社会人になってからだったと記憶しているが、ミュージシャンの松任谷由美が、自分のラジオ番組で、リスナーからの投書に対して興味深い回答をしていたのを、時々思い出す。それは、「学生時代というのは、試験でいい点をとればそれでよかったかもしれない。しかし、社会人になると試験はないかもしれないけれど、ある意味毎日が試験、自分の周囲の人全員が試験官、という状況だと考えたほうがいい」。
当然、こうしたことは研修医に対してだけでなく、自分自身も肝に銘じなくてはいけないと思う。しかし、大した理由もなく軽い気持ちですぐに休みをとるような人間は、結局試験を受けに来ない学生と同じではないかと思う。こうした人たちに、何か仕事を任せることはできない。しかしこうした人たちに限って、「何もやらせてもらえない」とか不満を述べていることが多いのではないだろうか。
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昨今は、医師不足や医療崩壊がマスコミでもかなり取り上げられるようになってきた。昨日、TBS系の『ブロードキャスター』でも、その問題が取り上げられていた。その原因として、新離床研修制度や、研修医が訴訟の多い外科系を敬遠し、いわゆるマイナー系に流れていることが挙げられていた。
確かに現象面でみると、そういったことも理由の一つとしてあると思う。ただ、根本的な原因は、私は政府の医療費抑制策にあるのではないかと考えている。患者のニーズの高まりから、医療に求められるハードルは、この十数年で確実に高くなっている。にもかかわらず、政府は医療費抑制策を打ち出し、現在では、「医師の数は増えている」と強弁を繰り返す一方(前出のTV番組も同じことを言っていた)、「医療費抑制」そのものが目的になってしまっていて、「医療行政」や「医療政策」そのものをどうするか、ということが、殆ど頭に無いようにさえ感じられる。
もはや、「医療費抑制策」自体が破綻しているように思う。その結果起きているのが昨今の医療崩壊ではないだろうか?かつての「大本営発表」の如く、いつになったら政策転換ができるのかが、これからの鍵のように思う。
小泉改革をどんどん進めていって、「官から民へ」を「聖域」なく医療にまでこのままどんどん踏み込んでいくと、最終的には日本の医療も米国式になっていくだろう。ただ、そうなれば医師の仕事そのものは、今よりも楽になるかもしれない。支払い能力の無い人を診なくてよくなったり、一部の富裕層のみ相手にしていればよいようになれば、患者数そのものは大幅に減るものと予想される。ただ、そうなれば、今までの日本式の医療は完全に崩壊することになる。WHOからも絶賛されている「フリーアクセス」もなくなり、世界一の日本の平均寿命も、恐らく後退を余儀なくされるだろう。
かつて、日本の教育が詰め込みだと批判されて、授業時間数が減らされた。しかし今度は国際競争で順位が下がったと批判され、十数年かかってようやく方向転換となった。教育行政の二の舞は是非避けてもらいたい。
「ビジネス」や「マーケット」と言う言葉がもてはやされ、「不採算=悪」という変な図式が現在の日本ではまかり通っているように思う。どこまでを不採算承知で官がやり、どこからを民に任せるか、ということを、財政面からだけではなく、行政はもうそろそろ真剣に考え直さなくてはならない。いったん崩壊してしまったものを立て直すのは、遥かに時間と労力と費用がかかる。それとも、今度も外資にコテンパンにやられないと、目が覚めないのだろうか?丁度、第二次世界大戦や金融不安の時と同じように・・・。
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奈良の妊婦の死産について、前回ブログに記事を書いた。その中で、改めてマスコミというものについて考えさせられた。
ヨーロッパの中世が典型例だと思うが、現代のような政教分離が当たり前の世の中になる前は、政治と宗教は必ずしも別ではなかった。神の御託宣を伝える神官たちは、為政者に対しても大きな権限を持っていたのである。
現代に当てはめてみると、神の御託宣は「国民の声」ということになろうか。神官はマスコミ。記者たちは良く、「これが国民の声だ」といって記者会見を開いている人に詰め寄ったりしているが、「これが神の御心です」と言っていたであろう神官たちと、どこかタブって見える。どちらも、「自分たちが絶対正しい」と思い込んでいる点も良く似ているし、「神の声」も「国民の声」も本当に聞いた者など誰一人なく、結局は神官やマスコミの腹一つ、と言う点も同じだ。今回の報道の仕方も、まるで魔女狩りのようである。
ルネサンスと宗教改革によって近代の幕が開けたように、今の医療の閉塞状況を打破するためには、マスコミから権力を取り上げることが必要なように思われる。宗教界の腐敗が宗教改革の引き金になったのと同様、マスコミ内部の腐敗情報が次々に出てくれば、次第に状況は変わってくるのではないか、と期待している。但し、そうなるまで医療の方が持ちこたえられるかどうか心配だが・・・。
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もう色々な先生がコメントされているが、またもや奈良県で妊婦が各病院から救急の受け入れを断られて死産したという「事件」があった。
昨年の10月に奈良県で妊婦が死亡する事件があり、その時にもこのブログに書いたのだが、他の先生も恐らく思いは同じだろうと思う。実際に被害者となってしまわれた方々には気の毒だが、とにかく医師の数が足らず、しかもその状況はどんどん悪くなっている。そんな中で、マスコミは「たらい回しにされた」と相変わらずの病院叩き。それでも最近では、「医師不足」という記事も書いておきながら、こういうことが起きると「待ってました」とばかりに、昔の記事をコピペしたような記事が紙面に踊るという有様・・・。
救急システムの手直しは確かに必要だと思うが、とにかく人も場所も時間も限られている状況では、優先順位をつけて事に当たるしかない。不幸な偶然が重なって起きた不可抗力的な事柄を、「事故」や「事件」に仕立て上げようとするメンタリティは、本当に呆れるばかりだ。医者になりたくてなれなかった連中がマスコミに流れて、今その意趣返しをしているのかな?と勘ぐりたくもなってしまう。
マスコミが医師に「医療に対する姿勢」を問いたいというのなら、こちらもマスコミに是非問いたい。あなた方の「報道に対する姿勢」はどうなのか、と。大新聞の見出しが、いつの間にやら三流週刊誌と同じレベル、いや、それ以下に成り下がってしまったと感じているのは私だけだろうか?
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奈良の妊婦死亡事件に関して、一般の方からコメントを求められたので、私なりの考えを述べさせて頂くことにする。
実際、この事件で誰に責任があるのかは、自分にもよく解らないところがある。というのも、私は内科医で、患者さんが意識不明になれば当然頭部CTをとるのが我々内科医の常識だが、産科の先生方のコメントを見ると、産科の場合は必ずしもそうとは限らないようにも見受けられるからである。
しかし案の定というか、その後マスコミが、「転院を断った病院は、実は空床があった」と騒ぎ立てて、断った病院を次々に血祭りにあげようとしている姿を見て、またもやうんざりしているところである。
内科系・外科系を問わず、一定の経験年数を経ると、医師は自分の能力というか、一度に処理できる範囲の仕事量というものがある程度わかってくる。特に、当直帯であれば他の医師の応援をそう簡単には仰げないから(応援に来る医師は昨日当直だったかもしれないし、翌日当直かもしれない。これでも医師は三人必要。本当に応援に来てもらえば、このうちの誰かは36時間勤務どころではなくなってしまう)、なおのこと、転送依頼があって、その患者さんの病状と、現在自分の目の前の患者さんにかかる手間を天秤にかけて、受け入れ可能かどうかを判断する。単純に空床があるとかないとかの問題ではないと思うし、「廊下にベッドを置いて・・・」などという「暴論」も見受けられたが、いくら医師といえども処置する「場」がなければ医療は行えない。そういうことを理解しようとしない人たちの代表選手がマスコミであることはいうまでもない。
北朝鮮問題などではやたらと「冷静に」などと呼びかけておいて、こうした国内の医療問題になると非常に感情的になる・・・。それでもNHKなどは少し論調が以前よりマシになってきたような気もするが、朝日や共同などは相変わらずのような気がする。彼らの思考回路と言うのは本当にわからない。
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