航空自衛隊の幕僚長だった田母神氏が、自身が発表した論文の内容が不適切だとの理由で更迭されたことは記憶に新しい。御本人が、昨日「TVタックル」に出演されているのを見た。
あの番組は、テレ朝がやっていて、大元があの朝日新聞なので、左寄りの出演者も混じっていたが、どちらかというとレギュラー出演者は右寄りの人が多い珍しい?番組である。
各コメンテーターは、それぞれの立場から、田母神氏を擁護もしくは批難していた。当然、共産党は彼を攻撃していた。立場からして当然だと思うが、それ以外の政党の議員の口からでる言葉の中で、私が最も奇異に感じたのは、「村山談話」に対する各議員の姿勢だった。
これは、1995年に当時首相だった村山富市氏が、戦後50年の節目ということで、東アジア諸国向けに行った、いわば謝罪の意味を込めた談話で、今回の議論では、この談話が金科玉条のように、あたかも「憲法九条」と同列であるかのような認識でいる議員が民主党内にもいたことに、私は少し驚きを感じた。村山氏は当時社会党委員長で、自民党・社会党・新党さきがけの連立政権下で首相だった。今の民主党内には確かに社会党や新党さきがけ出身者もいるせいなのかもしれないが、当時最大野党だった新進党の出身者も多いはずで、いわば当時敵だったはずの与党側の首相の談話を、今回のように錦の御旗にしているのは、どう見ても滑稽と言わざるを得ない。
また、田母神氏が触れた、自衛官が現在置かれている立場ということに関しては、どこか現在の我々医療関係者と似ているのではないかと感じた。政府は相変わらずのその場しのぎの対応に終始し、国民も無理解、というのは、まさに同じ構図ではないか。しかも、自分の信念を述べたらクビ、というのでは、全く浮かばれないではないか・・・。これが彼個人の特殊な思い込みではなく、一般の自衛官の声を代弁しているものだとすれば、政府・国民ともその重みというものを噛みしめなくてはいけないのではないか?
このほか、文民統制ということも議論になっていたように記憶しているが、今回問題の論文の審査委員長だった渡部昇一氏が雑誌か何かで書いていたのを見たが、あのヒトラーも文民だったそうで、文民統制さえしていれば万事OKというわけでもないようである。確かに、あのイラク戦争でも、開戦を主張したのはチェイニー氏やラムズフェルド氏といった文民であって、パウエル氏のような軍出身者のほうが開戦には慎重だった。
国防や医療は、その国の根幹をなすものだと言ってよい。そこに携わる人間やその意見が、この国ではかなりないがしろにされているのではないか?そして、どういうわけかマスコミは、そうした人間を敵視する傾向があるような気がしてならない。そう感じるのは思い過ごしだろうか?
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自衛官はそういうのでは困る。良い悪いではなく、いやむしろ例え国の過去に悪事があろうと、命令されたら突撃してもらわねばならないのが自衛隊だろう。
文民統制はもちろん大事だ、しかし防衛庁は過去に田母神の悪行(例えば中国の軍人に、侵略してないぞと強弁して、交流をご破算にした)を知っていながら、何もしてこなかった。その点で文民統制をちゃんとやるというのが、大事だ。とりあえず田母神が首になってよかったが、もっと厳しくやる必要があるね。
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