星野監督に来年のWBC代表監督の要請
 日本代表・星野仙一監督(61)が来年3月に行われる第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督就任を要請されていたことが23日、明らかになった。(サンケイスポーツ)
北京五輪の野球で、日本は金メダルを期待されながら三位決定戦でも敗れ、メダルなしに終わった。その後だというのに、上記の記事が出ているのを見て驚いたのは、私だけだろうか?
無論、要請自体は五輪前にあったのだろうし、確かに現在の日本の野球界をみて、監督足りうる人物は限られている。しかし、今回の五輪での惨敗を受けて、上記のようなことをもし真面目に考えている球界関係者がいるとすれば、それこそ日本野球界の危機といえるかもしれない。
前回のWBCで、日本は初代王者になった。今回の五輪はその余勢を買って、明らかに「王者」として臨んだものだった。星野監督も「金メダルしかいらない」と言っていた。しかし結果は四位。しかもメダルを取った韓国、米国、キューバに全て敗れての結果であり、もう言い訳の仕様のない完敗だったといってよい。私が思い出すのは、第二次大戦で、日本が当初の半年間は「ゼロ戦」などで勝利を収めながら、最終的には敗戦に至った経緯に、どことなく似ているような気がすることだ。
敗戦後の談話も、審判の問題などを挙げたりして、本当に見苦しいものだった。やはり前回の「勝利」で、どこかにおごりがあったのではないだろうか?今回悲願の金メダルを獲得した女子ソフトボールは、米国チームの投手のクセまで研究して、球種を投げる直前に分かるところまで研究していたと聞く。今回、「星野ジャパン」にそうしたことをした形跡は見られない。審判は確かにアウトカウントを間違えたりして頼りなかったことは事実だ。しかし、別に日本チームだけに判定が厳しかった、という話は聞こえてこない。要するに事前の準備不足であり、五輪をナメていて、そのしっぺ返しを食らっただけではないだろうか?
私は星野監督は好きな監督だし、コーチだった大野氏や山本氏も広島の黄金時代を支えたプレーヤーで、好きな選手だった。しかし、今回の五輪のような国際試合で、明らかに策がなさすぎたことは否めない。やはり、次回は人身一新で望むのが筋ではないだろうか?もし、上記の記事通りに人選が進むのなら、日本は再び惨めな敗戦を味わうことになるだろうと思う。結局それは、第1回のWBCの栄誉をもドブに投げ捨ててしまうことになりかねない。
大体、プレーをするのは選手だ、とよく言われる割には、野球では監督の人選が話題になることが多いように思う。WBCの時と比べて、今回はイチロー選手や福留選手がおらず、明らかに選手の力は落ちていた。「○○ジャパン」というところに監督名が入った競技は、今回そろって成績不振だったような気がする。男子サッカーの「反町ジャパン」しかり、バレーの「柳本ジャパン」「植田ジャパン」しかり。一方、女子サッカーの「なでしこジャパン」などは、四位とはいえ大健闘だったし、女子ソフトボールも、斉藤監督の顔は金メダル獲得後の全員揃った記者会見で私は初めて見た。
今回、日本の野球は負けるべくして負けたのだと思う。負けなくして真の反省はありえない。しかし、敗軍の将が次期采配を振るうのは、現実の社会だけにしてほしい。勝負の世界で日本が負け続けるのを、私は見たくない。

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