2008.08.31 18:19 |  映画 / 音楽 / 読書  |  その他(一般)  |  枕流  | 推薦数 : 0

男もすなる日記?

私のブログの説明にある、「皆もすなるブログといふものを・・・」という文は、言うまでもなく、紀貫之の土佐日記の有名な冒頭「男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり」から拝借してもじったものだ。昨日、土曜夜のTBS「ブロードキャスター」で、土井アナウンサー(いつも名調子で普段は好きなアナの一人です)が、このくだりをプロ野球速報の前に読んだ時のこと。「日記」をそのまま「にっき」と読んでいるのを聞いて、少しがっかりだった。別に自分が書いた作品でもなければ、特別な思い入れがあるわけでもないが、こうしてブログに引用していることもあってか、やはりひっかかってしまった。皆さんはもうお分かりだと思うが、これは「にき」と読むのが正しいように習った記憶があるのだが…。今は「にっき」と読んでもOKなのだろうか?ご存知の方がいれば教えてください。

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星野監督に来年のWBC代表監督の要請
 日本代表・星野仙一監督(61)が来年3月に行われる第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督就任を要請されていたことが23日、明らかになった。(サンケイスポーツ)
北京五輪の野球で、日本は金メダルを期待されながら三位決定戦でも敗れ、メダルなしに終わった。その後だというのに、上記の記事が出ているのを見て驚いたのは、私だけだろうか?
無論、要請自体は五輪前にあったのだろうし、確かに現在の日本の野球界をみて、監督足りうる人物は限られている。しかし、今回の五輪での惨敗を受けて、上記のようなことをもし真面目に考えている球界関係者がいるとすれば、それこそ日本野球界の危機といえるかもしれない。
前回のWBCで、日本は初代王者になった。今回の五輪はその余勢を買って、明らかに「王者」として臨んだものだった。星野監督も「金メダルしかいらない」と言っていた。しかし結果は四位。しかもメダルを取った韓国、米国、キューバに全て敗れての結果であり、もう言い訳の仕様のない完敗だったといってよい。私が思い出すのは、第二次大戦で、日本が当初の半年間は「ゼロ戦」などで勝利を収めながら、最終的には敗戦に至った経緯に、どことなく似ているような気がすることだ。
敗戦後の談話も、審判の問題などを挙げたりして、本当に見苦しいものだった。やはり前回の「勝利」で、どこかにおごりがあったのではないだろうか?今回悲願の金メダルを獲得した女子ソフトボールは、米国チームの投手のクセまで研究して、球種を投げる直前に分かるところまで研究していたと聞く。今回、「星野ジャパン」にそうしたことをした形跡は見られない。審判は確かにアウトカウントを間違えたりして頼りなかったことは事実だ。しかし、別に日本チームだけに判定が厳しかった、という話は聞こえてこない。要するに事前の準備不足であり、五輪をナメていて、そのしっぺ返しを食らっただけではないだろうか?
私は星野監督は好きな監督だし、コーチだった大野氏や山本氏も広島の黄金時代を支えたプレーヤーで、好きな選手だった。しかし、今回の五輪のような国際試合で、明らかに策がなさすぎたことは否めない。やはり、次回は人身一新で望むのが筋ではないだろうか?もし、上記の記事通りに人選が進むのなら、日本は再び惨めな敗戦を味わうことになるだろうと思う。結局それは、第1回のWBCの栄誉をもドブに投げ捨ててしまうことになりかねない。
大体、プレーをするのは選手だ、とよく言われる割には、野球では監督の人選が話題になることが多いように思う。WBCの時と比べて、今回はイチロー選手や福留選手がおらず、明らかに選手の力は落ちていた。「○○ジャパン」というところに監督名が入った競技は、今回そろって成績不振だったような気がする。男子サッカーの「反町ジャパン」しかり、バレーの「柳本ジャパン」「植田ジャパン」しかり。一方、女子サッカーの「なでしこジャパン」などは、四位とはいえ大健闘だったし、女子ソフトボールも、斉藤監督の顔は金メダル獲得後の全員揃った記者会見で私は初めて見た。
今回、日本の野球は負けるべくして負けたのだと思う。負けなくして真の反省はありえない。しかし、敗軍の将が次期采配を振るうのは、現実の社会だけにしてほしい。勝負の世界で日本が負け続けるのを、私は見たくない。

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2008.08.21 20:29 |  医療事故  |  その他(医療関連)  |  枕流  | 推薦数 : 1

大野病院事件

20日に判決が出た大野病院事件。医師限定の掲示板はもちろんのこと、各種マスコミでも話題になった。判決は無罪。医療関係者の端くれである私からすれば妥当な判決であり、安堵した次第だが、マスコミの論調や遺族の声には少し疑問が残る。
マスコミは妥当な判決と一面では報じているところが多いものの、社説はというと「医療界への警鐘」だとか、「そもそも医療不信が強いから裁判に至った」という論調が目につく。しかし、「遺族が本当に望んでいるのは真相究明」と書いておきながら、本当に遺族が直接言っているのかどうかはわからないが、今回の判決を残念に思っているとの談話のようだ。すこし矛盾しやしないか?裁判で真相究明ができたのなら、被告の医師が有罪だろうが無罪だろうが、そんなことはどちらでもよいはず。ここに、この裁判の矛盾があるような気がする。つまり、裁判の目的が「真相究明」だと表向きにはいっておきながら、結局のところ本音は「被告の医師を有罪にする」こと自体が本当の目的だった、ということではないだろうか?
この事件は立件直後から大きな問題になり、医療崩壊を加速させたといわれた。裁判は世論に大きく左右される、といわれる。マスコミが騒いでくれたおかげ(?)で、この裁判で無罪判決が出る可能性はかなり高かったといえる。今回の裁判で、反省すべきなのは医療界なのか?私が思うに、今回最も反省すべきなのは警察と法曹界ではないかと思う。
医療に関しては自分たちが「素人」であることも忘れ、無理な捜査・無理な立件が招いた結果ではないのか?被告にされた医師は勿論、遺族もいやがらせなどでかなり傷ついたと聞く。真相究明が目的なら、刑事事件として立件する必要などなかったとも言えるわけで、自分たちのお粗末な思い込みのせいで、どれだけの人間に迷惑がかかったか?このことを「事件」にした警察や法曹界の人間こそ、猛省が求められているのではないだろうか?
亡くなられた方や遺族には、確かに残念といえば残念なのかもしれない。やり場のない怒りが、いつしか医師に向いてしまったのだろう。しかし、それは間違っている。医師とて神様ではない。あなた方と同じ人間なのだ。悪意がなく、医師としての職務を全うした結果が受け入れ難いものだったからと言って、その医師を有罪にするために裁判にを起こす、という行為が、今回の判決で歯止めがかかることを期待したい。「医療に対する不信」というが、今や医療者は「患者に対する不信」を抱かざるをえなくなってしまっているのだから・・・。

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2008.08.17 16:54 |  スポーツ  |  その他(一般)  |  枕流  | 推薦数 : 0

番狂わせ

北京オリンピック女子マラソンは、大方の予想を裏切って、ルーマニアのトメスク選手が優勝した。日本の選手は、土佐選手が途中で棄権し、結局完走できたのは13位の中村選手のみという結果に終わった。
1992年のバルセロナ大会以来、4大会連続でメダルを獲得してきた日本女子だが、これで記録が途絶えたことになる。今大会は他の種目で前回のアテネ大会に続いて連覇した日本人選手が何人かいたので、今回の結果は関係者にとっても残念な結果だろう。
私もマラソン中継を見ていたが、今回金メダルを獲得したトメスク選手の年齢が38歳と画面に表示されて驚いた。今回は涼しかったことや全体がスローペースだったことなども彼女にプラスしたのかもしれないが、とにかく本人のコメントにもあるように、この年齢でもいいレースができることを証明したことが、優勝タイム以上に大きな意味があると思う。
今回、日本チームは野口選手欠場、補欠は既に抹消、という上に、実は土佐選手も故障気味だったようで、マラソン2回目の若い中村選手一人に期待せざるを得なかったということになる。したがって、五大会連続でのメダル云々を望める状況ではなかったのかもしれない。中村選手自体はこうした状況下でよく頑張ったと思うし、次回以降のオリンピックに向けて、貴重な経験になったと思う。
一方、陸連のほうは、選手の体調管理や状況把握、補欠の在り方など、多くの課題を残したように思う。選手の選考については、女子柔道のような不透明さはなかったものの、今回38歳の選手が優勝したことは心に留めておいてほしいと思う。野口選手はもちろん、高橋尚子選手などもモーチベーションさえあれば引退はまだ早いということだ。次回選考の際に、年齢を理由に代表や補欠から外すようなことは是非しないでもらいたいものだと思う。

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2008.08.14 20:13 |  仕事 / 職場  |  スポーツ  |  その他(一般)  |  枕流  | 推薦数 : 0

補欠がいない?

今回、北京オリンピックでマラソン二連覇の期待がかかっていた野口みづき選手が、故障のため出場辞退を決めた。周囲もがっかりしたと思うが、一番がっかりしているのはおそらく本人だろう。しかし、事実を隠したまま無理をして出場し、惨敗に終わってから、「実は怪我をして走れる状態では・・・」などというよりも、よほどいいと思う。苦渋の決断だったと思うが、勇気ある決断ともいえるし、彼女は本当の意味でのプロフェッショナルだと思う。野口選手には次回のロンドンオリンピックでぜひ頑張ってもらいたいものだ。
しかし、その後の陸連のとった行動が判明してくるにつれ、私は首をかしげたくなった。何と、補欠の選手登録を7月末で解除していたというのだ。「補欠の選手も怪我で・・・」とのことだったが、それなら別の選手を登録しておけば済んだはずだ。早々と登録解除したため、日本はみすみす3人出場できる枠を1人逃し、2人で勝負しなくてはならなくなった。「絶対にあきらめない」「ネバー・ギブ・アップ」などと普段は叫んでおいて、何ともお粗末な対応である。陸連の関係者は一体何を考えていたのだろう?
酷な言い方をすれば、本来は野口選手が早めに陸連に報告しておくべきだったのかもしれないが、陸連のほうも代表選手の状態すら把握していなかったというのは、まさに世界の笑い物ではないだろうか?これで今大会の目標はメダル何個で・・・などという資格などない。これではマスコミや我々一般人と大して変わらないではないか・・・。
勿論、プレーをするのは選手で、今大会が始まる前は、「中国に本当にオリンピックができるのか?」などという声もあったが、いざ大会が始まってみると、そんな心配はどこへやらで、毎日選手たちの真剣勝負に心が洗われる思いだ。それだけに、彼らがプレーに専念できる環境を整備するのが陸連などの事務方の役目ではないのか?自分などと比較するのはおこがましいが、普段の職場でのやる気のない融通の利かない「事務方」たちのことが、少し頭に浮かび、私は今、何ともいたたまれない気持ちになっている。

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2008.08.09 19:29 |  スポーツ  |  その他(一般)  |  枕流  | 推薦数 : 1

唯一応援しなかった日本選手

柔道の谷亮子選手がルーマニアの選手に準決勝で敗れ、彼女の金メダルはこれで無くなった。私はオリンピックでは日本の選手を基本的に応援する。しかし、今回の北京オリンピックで、唯一応援する気になれなかったのが谷選手だ。その意味で、今回の敗退は良かったと思う。
私は、別に谷選手が嫌いだったわけではない。しかし、今回の国内の選考会で敗れながら、代表に選ばれたことにどうしても納得がいかなかった。そう思っていたのは私だけではないらしく、実は、この試合の解説をしていた「元祖ヤワラちゃん」だった山口香さんが、そのことを「週刊金曜日」(基本的にこの雑誌は私は好きではないが、今回は彼女の記事を載せたことは敬意に値する)のインタビューに答える形で書いていた。
オリンピック選考会で敗れた選手を代表に選出する―これはもう選考会そのものの自己否定である。逆に、アテネオリンピックのマラソンや水泳はどうだったか?シドニーで金メダルで人気のあった高橋尚子選手を代表にしなかったが、野口みづき選手がちゃんと金メダルを取ったし、それまで無名で選考会で代表に選ばれた柴田亜衣選手も金メダルを取った。
谷選手は、かつて金メダルを期待されながら銀メダルに終わったこともあり、のちのオリンピックで彼女が金メダルをとった時は、本当に嬉しかった。しかし、今回、彼女は例え代表に選ばれても、辞退すべきではなかったか?もう実績も十分あり、そろそろ後進に道を譲ることも考えるべきではなかったのだろうか?実は、先の山口さんの記事で知ったのだが、谷選手は前の世界選手権でも、同じように選考会で敗れながら代表に選ばれ、その時は金メダルを取ったために、選考に関しては問題にならなかったようだ。しかし、今回の敗退で、選考のあり方が問題になることを期待したいものだ。
フェアな精神やフェアプレーが叫ばれるスポーツだが、実際はそういうことを言わなくてはならないほど、内容はドロドロとした汚い世界なのではないかと勘繰りたくなってしまう。これでは、現実の社会となんら変わらず、スポーツや勝負の持つ意味合いがなくなってしまう。今回、谷選手はもちろん、彼女を代表に選ぼうとした関係者は、自分たちのやったことを良く反省してほしい。代表選考会で優勝した選手で敗れても悔いはないが、今回の敗北は日本女子柔道界に対する警鐘に思えてならない。

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2008.08.02 22:52 |  診療  |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  枕流  | 推薦数 : 0

安心実現内閣と医療

福田改造内閣のネーミングが上にあげた「安心実現内閣」だそうで、恐らく医療問題も念頭に置いたものだろうと思う。

それにしても、である。何とも遅すぎるという感は否めない。長年、政府は「医師数は十分に足りている」と言っておきながら、昨今になってようやく医師の絶対数の不足を認めた。高齢化社会の到来も、かなり以前から言われていたことで、当然人間年をとれば病気になる確率も増えるし、したがって医療費もかかるようになる。ならば、医療費が右肩上がりになるのも当然なのに、「医療費抑制政策」が叫ばれ、米国の医療を引き合いに出して、やれ「医療経済」だの何だのとつい最近まではかなりうるさかった。ところが、後期高齢者医療制度は早くも躓きを見せているし、こうしてみてくると、情報を最も持っているはずの政府が、これほど政策ミスを続けるのはなぜなのか、全くもってわからない。恐らくは現場が見えておらず、官僚制度の密室性と閉鎖性に守られ、現実離れした政策が次々と決定されてきた結果のように思われる。

政府が持ち上げてきた米国医療だが、実は先進国の中で実際に一番医療費がかかっているのが米国だということもよく知られるようになった。ただ、日本や西欧諸国と比べると、公費よりも民間の保険料が多いのが米国の特徴のようで、政府の狙いもそこにあったのかもしれない。しかし、「公費」と言ってもそもそもは税金とは別に国民が払っている保険料であり、米国式の医療を進めれば、国民の側からすると負担が増えるのは目に見えている。

8月は広島・長崎への原爆投下や、終戦の日などがあり、第二次大戦にまつわる事柄をどうしても思い出してしまう。以前にも書いたかもしれないが、敵にやられて退散するのを「転進」と言ってみたり、既に敗色濃厚の戦局であるにもかかわらず「日本はまだ戦争に負けていない」と強弁する陸軍大臣がいたりと、あの戦争から60年以上が経過したものの、この国の政府というのは全然変わっていないのかと思うと、本当に愕然とさせられる。武士道に代表され、日本人の美徳ともされていた「潔さ」というものは、戦後ではなく、戦争中に既に失われていたと思われる。

「医療崩壊」という言葉が使われ始めて1,2年たつように思われるが、日本の医療における「ポツダム宣言受諾」はそう遠くないような気がする。

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