2007.08.23 20:11 |  その他(一般)  |  枕流  | 推薦数 : 0

総理の器

7月の参院選で自民党が歴史的大敗を喫し、安倍首相退陣かと思われたが、御本人が早々と続投を表明したため、来週月曜日の内閣改造に焦点が移ることとなった。

 

これまで散々言われてきたことだが、安倍内閣は発足当初から「お友達内閣」といわれ、露骨な論功行賞人事が目立った。「サプライズ人事」で世間を文字通りアッと言わせてきた前任の小泉氏とは正反対だった。しかし、そのツケは、余りにも大きく、しかもすぐに支払わされることとなった。相次ぐ閣僚の失言・辞任、あげくの果てには自殺者まで出した。

 

現在の日本では、総理大臣というのは、官・民あわせたあらゆる組織の中で究極のトップといえる。トップの条件としては、色々な要素があるのだろうが、やはり一番は人事のセンスではないかと思う。現代のような複雑な社会構造の中では、全ての知識や情報を一人で持ち、適切な判断を下すのは絶対に無理である。したがって、下の者に権限を持たせて、トップは大まかな方針なり方向性を打ち出せればよいわけである。そこで、その「下の者」を誰にするか、ということが重要になってくる。

 

「お友達」であろうと「論功行賞」であろうと、結果的に皆が納得し、適切だと思われるような人事なら、全く問題はないと思う。よく言われるように、政治は結果責任なのだから。しかし、任命した閣僚の「過去」がゾロゾロ出てきて、収拾がつかなくなってしまうようなら、やはり人事そのもののセンスを疑わざるを得ない。結局それはトップ、つまり総理としての器がないことを何よりも示しているのではないだろうか。

 

来週月曜の内閣・党三役の人事がどうなるか。安倍首相自身の資質が問われる正念場といえるだろう。

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