2006.11.05 21:38 |  その他(一般)  |  枕流  | 推薦数 : 0

今後の東アジア情勢について考える

何やら仰々しいタイトルをつけてしまったが、北朝鮮問題も、段々北朝鮮が追い込まれる格好になりつつあるような雲行きである。それは望ましいことではあるが、東アジアにはもう一つ大きな火種がある。それは台湾問題である。現在のところ、この二つの問題はリンクしていないが、各国、特に米中の思惑しだいでは、一種の「取引」のようなこともありうるのではないかと、ふと感じたので書きとめておくことにした。

 

つまり、中国が北朝鮮を見捨てて、韓国が北朝鮮を併合する形で統一されることを承認する代わりに、米国は中国が台湾を併合することを承認する、ということだ。中国が、以前より北朝鮮に厳しい態度をとり始めた矢先に、台湾の「独立派」である陳水扁総統のスキャンダルが、時を同じくして起きたのは、単なる偶然なのだろうか?

 

もし、こうして朝鮮半島問題と台湾問題が一挙に解決してしまうと、東アジアには、中国、統一朝鮮、日本の三国に、米国とロシアが絡んでくることになる。現在は、スタンスの違いこそあれ、北朝鮮という共通の敵がいることで、矛先は日本には向いていない。しかし、こうした問題が解決した後、日本は米国・中国のどちらを選ぶか、という究極の選択を迫られることになるかもしれない。あの『文明の衝突』で、ハンチントン教授が予言したように・・・。

 

独自外交、とよく言われるが、そうした状況で独自に動けば、米中双方を敵に回すことになってしまいかねない。それは、第二次大戦を振り返るまでもなく自殺行為だろう。ではどちらを選ぶかということになるが、よく言われるように、中国は中華思想の国で、対等の外交が出来る国ではないので、同盟は難しい。一方、米国も、冷戦時代と比べると最近は「ぶれ」が目立つ。例えば中国に対して、敵視政策をとったかと思うと、「戦略的パートナー」として扱ってみたりと、以前ほど信用に足りる国とは言えなくなってきている。

 

また、韓国(もしくは統一朝鮮でも良いが)は、最も近い隣国だが、最早中国べったりの印象が強く、依然反日が強い。国力も弱く、組んだところで「弱者連合」になりかねない。ロシアとは北方領土問題があって、これまた難しい。また、ロシアの主要部分はやはり遠いヨーロッパなので、あまりアテにできない(これは、西欧諸国についてもいえる)。

 

結局、日本には同盟国がない、ということになってしまうが、私が個人的に期待するのはオーストラリアとインドである。自衛隊のイラク派遣の際も、自衛隊を守っていた英軍の後を引き継いだのは豪軍だったし、今回の日本による北朝鮮に対する独自制裁に同調してくれたのもオーストラリアだった。インドは、識者も注目している人が多いが、日本と近すぎず遠すぎずで、オーストラリアと違い人口が多い。この2国と今後如何に連携していけるかが、特に北朝鮮・台湾問題解決後の、日本の命運を決するような気がする。

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