全国規模の総会だけでなく、地方会や、周辺地区のみの研究会等、いろいろな学会・研究会に行って、以前より少し違和感を覚えていることがある。
それは、質問者が、「立派な御発表有難うございました」と言って質問を始めるのと、それに対応して、発表者が「御質問有難うございます」と前置きしてから質問に答えるケースが、最近増えてきているような気がすることだ。
前者に関しては、座長が言うのならともかく、百歩譲って質問者が言うにしても、確かに率直な感想から発せられた言葉なら、あまり気にならないのだが、その後に続く質問が明らかにその発表の揚げ足を取るような内容であったり、発表の内容とあまり関係のない「質問(というか御高説)」を長々続けられると、本当に白けてしまう。更に、そういった質問に対して、上記のような前置きの後に答えを言おうとする発表者には、「?」と言う気持ちになってしまう。
勿論、お互いクッションをおく意味で言っていることは解ってはいるのだが、どうも白々しさはぬぐえない。恐らく国際学会などで、同様の内容の英語が話されている影響なのかもしれないが、日本語にそのまま置き換えてしまうと、何とも滑稽なシチュエーションになってしまう、と感じるのは私だけだろうか?日本語は英語よりも敬語が豊富なので、いちいち心にもない前置きをしなくても、話し方で、十分に発表や質問に対して敬意を示したいのなら示せると思う。
というのも、一般演題に関して言うと、日本の学会の場合、国際学会などと比べると、発表・質疑の時間が概して短い。したがって一つのセッションのスケジュールもぎりぎりで、大抵、時間をオーバーして終わることが多い。そんな中で、上記のような解りきったバカバカしいやり取りを繰り返すのは、本当に時間の無駄のような気がしてならない。表面上の言葉の取り繕いよりも、発表(とそれに伴う質疑)のマナーの徹底(先に述べたように、発表と無関係な質問をしないなど)が先のような気がする。
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