毎年、病院に研修医が来る。自分は十数年前のことになるので、当時の詳しい記憶は徐々に薄れつつあるが、現在自分が研修医を指導する側になって、少し感じたことがある。
研修医1年目というのは、それこそ医療現場については何も知らないわけだが、短期間のうちにいろいろなことをすばやく吸収して、その成長の早さに驚かされることが多い。ところが、2年目になると個人差が出てくる。場合によっては1年目の時より退化したのでは?と思わせるような人が時々いる。
よくみてみると、そういう人というのは、自分の志望科がいつまで経ってもはっきりしなかったり、コロコロ変わっているような人が多いような気がする。将来の自分の目標が描けていないために、どの科を回っても、そこで何を習得したいのかがはっきりしない。中途半端な気持ちで来ているので仕事にもミスが多く、こちらとしても多くを任せることが出来ず、結局「お客さん」で終わってしまう。結局、その科に興味が持てず消化不良のまま終了、そして次の科へ・・・というパターンではないだろうか。
何やら偉そうなことを書いているが、研修期間というのは、自由に科を選べてあらゆる可能性がある一方、何も目標がないと無為に時間が過ぎてしまいかねない。「自由には責任が伴う」とはよく言われることであり、「自己責任」といってしまえばそれまでなのだが、無自覚のうちにその「責任」を取らされている彼らを見ていると、少し気の毒に思ってしまう。
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