私は、割とお金には無頓着なほうだと思っていた。世間でも「年収300万」とかがまことしやかに言われているし、それに比べれば医者はやはり恵まれているのかな~、と漠然と考えていた。しかし、同時に、何となく報われていないんじゃないか、という思いも、心の片隅にあった。そんな思いを代弁してくれた本が、『高学歴ノーリターン』だった(内容はhttp://blog.m3.com/Lukes-MD-MBA/20060520/2/参照)。
自分は勤務医としての経験しかなく、開業医の収入がどのくらいかはわからないが、収入面で「勤務医は割に合わない」というのが現在の実感だ。今年の初めだったか、産婦人科医の補充がつかなくなったため、某市民病院の産婦人科医を5500万で招聘したことが話題になった。そのニュースを聞いて、「いくらなら雇ってくれるのか」とその市役所に何件か問い合わせがあったという。
昔は、都市部の病院は給料が安く、田舎は給料が高い、といわれていたが、現在ではそれほど格差はないと思う。5500万という額は、「相場」の4-5倍で、件の産婦人科の先生は開業していた自分の医院を閉鎖して赴任されたようなので、この額はやはり開業医にとっても魅力的な額だったのだと思う。
それでも、IT企業やら、「○○ファンド」の重役たちが取っている額に比べたら、本当に微々たる額だ。勿論、彼らにはそれだけの才覚と努力があって儲けたのだとは思うのだが、先に上げた本にもあるように、もはやこれは「ギャンブル」の世界だと思う。あと、プロ野球選手の年俸も、一部の一流選手以外は貰いすぎだと思う。球団経営はどこも苦しいようなのに、過去の栄光だけの選手や、一軍半のような選手でも立派な「一億円プレーヤー」だ。そういうことを考えると、勤務医の収入は、現在の相場の倍くらいあってもいいのではないか、と思う。
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