2011.09.10 18:10 |  診療  |  開業 / 病院経営  |  研究  |  糖尿病  |  若紫  | 推薦数 : 0

電子カルテ?紙カルテ?

第二二六夜 電子カルテ?紙カルテ?

「やっぱり紙カルテより、電子カルテの方がいいなぁ…」

…なんて、外勤先で話したりすることがありますが、

「~の方がいい」という場合、そこには比較の尺度比較の対象が存在します。

電子カルテと紙カルテ、

みなさまにとって「比較の尺度」は何でしょうか?

 

今日ご紹介のNEJMの論文では、糖尿病ケアの質を比較の尺度としています。

どのような尺度かというと、

Better Health's Clinical Advisory Committee の定めた9つの基準(4つの診療基準と5つのアウトカム基準)を用いています。

具体的には、① HbA1c測定、② 微量アルブミン尿測定 (ACEI or ARBの適切な処方)、③ 眼科受診、④ 肺炎球菌ワクチン を行っているかという診療基準と、

① HbA1c<8.0%、② BP <140/80mmHg, ③ LDL<100mg/dl or statin内服, ④ BMI<30, ⑤禁煙 という中間的なアウトカム基準です。

この研究では、こうして、いいか悪いかが判断されています。

 

最近、日本から多くの臨床研究が発表されていますが、 

医療の質の評価は、日本で遅れている分野のひとつだなぁと感じます。

 

若紫

 

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2011.09.09 23:05 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  疫学  |  肥満  |  若紫  | 推薦数 : 1

トップジャーナルに載る論文

第二二五夜 トップジャーナルに載る論文

今日は、NEJMから黒人女性の肥満・腹部肥満と死亡に関してです。

51695人という大規模な研究で、

黒人女性のBMIや腹囲と死亡の関係を前向きに検討しています。

BMI が25以上ではBMIが増えると死亡リスクはあがり、

腹囲は非肥満者での意義が示唆されました。

 

アブストラクトの中にもある p for trend について触れておきたいと思います。

最近よく質問を受ける検定のひとつです。

 

「より太っている方が死亡リスクが高いの?」

というように、

あるカテゴリー毎に求めた統計量の傾向を見る場合に使われます。

Table 1や2を見て頂きますと、

個々のHRが1.0をまたいでいても、傾向性検定で有意にでていることもありますね。

個々のHRに注目しているわけではなく、言葉どおりtrend をみているのです。

 

さて、この論文ではBMIや腹囲をカテゴリーに分けるのに、自然区分を用いています。

BMI 20-24.9, 25-29.9, 30-34.9... 臨床的にリーズナブルな値で切っていますが、

この自然区分を用いるときは、群間に大きさの不均等が生じることがあるので注意が必要です。

この研究のように大規模な研究では問題ありませんが、

数十人~数百人レベルでは、例えば80歳以上が数人…なんてこともあるわけです。

その場合、分析上はあまり意味がありません。

そんなときに便利なのは、分位区分です。

 

 

 

トップジャーナルに載る論文…って、どんな論文なのでしょう?

みなさまはどう思われますか?

 

若紫

 

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2011.09.05 21:43 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  その他  |  若紫  | 推薦数 : 1

4つの富

井村 裕夫先生のおことばは、とても趣深い…

お話を伺うたびにそう思うのです。

そして、新鮮。

何度同じテーマのお話を伺っても、

それは1つとして同じではなく、

いつも心に響きます。

 

今月のASAHI Medical 9月号には、

『先制医療で超高齢社会に克つ』と題したインタビューが載っています。

 

その最後に、4つの富についてのお話がありました。

 

 第一の富は天然資源

 第二の富は工業製品

 第三の富が知識ですが、

 さらに第四の富があり、

 心身両面での人間の生活を豊かにするもののことです。

         (Medical ASAHI 2011 September, p15)

  

 

若紫

 

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2011.09.03 20:10 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  冠動脈疾患  |  若紫  | 推薦数 : 1

大事な症例報告 (2)

第二二四夜 大事な症例報告(2)

最近は症例報告を扱う雑誌が減る傾向にあったり、

私自身も目にすることが減ってしまっていました。

 

最近、めずらしい心エコー所見にあたり、

改めて症例報告を調べる機会があったのですが、

やはり症例報告は臨床家の宝物ですね。

 

今日ご紹介するのは、

44歳男性、冠動脈-肺動脈廔によりACSを発症した症例です。

 

若紫

 

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2011.09.02 09:45 |  診療  |  研究  |  医療制度 / 行政  |  その他(医療関連)  |  肥満  |  若紫  | 推薦数 : 1

ポテトチップス税

以前、ベッカー教授とポズナー判事の「脂肪税」についてご紹介しましたが、

ハンガリーにおいて、ポテトチップス税が導入されたそうです。

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ハンガリー、肥満防止税を導入

「ポテトチップス税」

 【ウィーン共同】ハンガリー政府は1日、国民の肥満防止を目的に、スナック菓子や清涼飲料水など塩分や糖分が特に高い食品に課税する通称「ポテトチップス税」を導入した。

 ハンガリーは財政再建を進めており、政府は税の導入で、毎年7400万ユーロ(約81億円)の税収を見込んでいるという。

 欧米メディアによると、包装された市販のケーキやビスケットなども対象で、1キロ当たりの課税額はポテトチップスが200フォリント(約80円)、包装されたケーキ類は100フォリント。

 ハンガリーの政治家は「不健康な食品を取るべきではないというメッセージを送りたい」と説明している。

【2011/09/02  共同通信】

http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011090201000117.html

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ハンガリー国民の消費行動はどのように変わるでしょうか?

また、それにより肥満は予防されるのでしょうか?

政策決定前後での比較報告が楽しみです。

 

若紫

 

 

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