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2008.12.25 06:12 |  診療  |  おっさん  | 推薦数 : 2

老人と子供

日本は老人に手厚く、子供に冷たい。

少なくとも医療、教育についてはそう思う。

 

日本では、高齢になると医療費は安くなるので、たとえば、80歳の人がちょっと腰が痛い、頭が痛いと、総合病院を訪ねれば、MRIをとることも珍しくはない。それで、特に問題がなくとも、、湿布や鎮痛剤を処方されるだろう。

この間、コストはいくらかかったのだろうか。

MRIに2万円、初診料3000円、処方料1000円、薬剤費と調剤費等で、2000円くらいか。

合計、約2万円から3万円、かかっている。これに、「念のため」、もう、数回外来に通ってくださいと、医療訴訟を怖がる医者が申し出た場合、患者は、コスト意識などなく、病院を訪ねる場合が多い。すると、もはやコストは4万から5万円を越えるだろう。しかし、本人の負担は一般的に1割である。(もっとも最近は不況で交通費を気にする人も増えている。)はやっている病院ほど、検査漬け、薬漬けだ。黒字病院と、ちまたで評判の良い病院ほど、そういう医療を行っている。

(外来までDPCにすれば別だろうが。。。)

しかし、そういう贅沢な医療をしているのに、現場の医者は過労死するまで働かせて、時給300円くらいで、半分客商売みたいなことをさせられて、プライドをずたずたにさせられている。これはもはや、シベリアの強制労働である。

 

さて、翻って子供たち。

教科書を買えず、家に帰ってゲームをする。両親ともに忙しいから子供の勉強を見ているヒマなどない。テレビで子供を教育するのだ。

日本は検診の評価もずさんだから(たいてい研修医のバイト)、もしかしたらこの子にはなにか発達の問題があるかもしれない。後でいろんな不適応を起こすかもしれない。もし、両親が気づいて、発達障害の外来に行った場合、小児精神科医は一般小児科同様、極端に少ないので、自由診療だ。

一回10万円はとられる。

すさまじい出費だ。

あるいは、

子供を産みました。しかし、最近では「男女平等」なので、お母さんも高学歴化して働かなくてはならない。6ヶ月産休をとりました。子供を預けて、仕事からの帰り、6時頃、子供を迎えに行ったら、熱が上がっている。さあ、どうしよう。もう、開業医は閉まっている。救急病院にいくわけです。

すると、「コンビニ受診するな。」「この程度でくるな。」という雰囲気のもと、「研修医」の診察を受ける。初診料、救急外来料、薬剤処方料等、検査もすれば、1万円から2万円くらいか。世間の人は医者の診療技術はどーでもいいので、検査結果を聴いて安心するだろう。無論、未就学児童は「無料」であるから、自己負担はない。しかし、償還払いの地方も多い。すると、「わざわざ」役所へ取りに行かなくてはならない。仕事を休まなければならないかもしれない。交通費もかかるかもしれない。忙しすぎて、母親はとりにいくのを忘れるかもしれない。場合によっては、年末一括という地方もある。

年の瀬は忙しい、あ、忘れたと思うかもしれない。

すさまじい、コストである。

このほかにも医療以外、教育にいかにお金をかけてないか。昨今の学校先生への魔女狩り報道からわかるように、コストを下げるのにマスコミ批判を利用するのがこの国の得意技である。たとえば、先生の質をあげるのにどれだけ「先生の教育」にお金をかけているのか、先生が子供に気を配ることができるように、どれだけ、先生の人数を増やしたのか、そういう視点は皆無だ。

世間は学校の先生はだめだ、と思う。

大阪の橋下知事が煽っているように。

都会の公立学校では麻薬が売買されている。

もはや、アメリカだ。。そのうち、拳銃が売られるかもね。

これが果たして現場の先生のせいだろうか。

だからこそ、お金のある家庭は私立学校に行かせる。

ヨーロッパはエリート選抜されて、寄宿舎でエリート教育を受ける。そういう格差がやがて階級として固定される。

 

民主主義とはなんだろうか。

人類は幾多の戦争や自由への戦いを経て、結局、階級社会を作ったのだろうか。

はやく皆さんも世の中の構造がおかしいことに気づくべきである。

 

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