もと法務副大臣が著者で、現在の司法試験制度、法科大学院制度に警笛をならした書籍である。
司法試験制度の問題点を指摘していることは大いに賛同するが、まあ、そんなもんだろうとは、思っていたが、法学部を持たない大学でさえ、法科大学院をもっているとは、、あきれてものが言えない。おまけに、弁護士の就職先がないのは、実は結構大きな問題で、日本は訴訟が増えているようで増えていないのだ。この点、訴訟を増やして、弁護士が儲かる、縮図が完成されているアメリカとは違う。まあ、官僚制度のおかげ?だろう。裁判も長いし。
しかし、とんでも、意見もいくつかある。
まず、最初に、例の山口県の母子殺害事件の公判にふれて、死刑廃止論者である、この被告人の弁護士に対して、批判を浴びせている。それで、事件当時18歳以下であったが、死刑判決が下されたのは世間の知るところである。裁判というのは風評、世論に流されやすい。
裁判が長引いたことを弁護士のせいにして、あたかも、悪徳弁護士かのごとく、この、安田氏を生け贄にしている。しかし、はっきり言わせてもらうが、こんな、刑事弁護で、まったく、収入にもならんような、(ここら辺は弁護しても無駄だよという、起訴便宜主義の制度圧力を感じますな)公判を引き受けているという前提について、是非、感想を伺いたい。こういう弁護士がこの国会議員が言うところの、だめ弁護士だろうか?無能で、儲け主義の弁護士だろうか?
あなたは安田弁護士の著作を読んだことがあるだろうか。
次に、「安くて、うまい、はやい」弁護士をつくる?などと、のたまっている。あれ、どこかで、雰囲気が似てる、そう、救急外来といっしょですよ。
どんな病気でも、早く、安く、アクセスは完璧、こんな医療がどだい無理だということはわかっているのに。
あるいは、司法に莫大な予算でも追加するつもりでいっているのだろうか。どうも、そういうわけではなさそうだ。弁護士を増やすなといっているのに、競争はさせろ、的なへんなことも言っている。
国選弁護人の一回の公判費用、なんと、たったの7万円ですよ。これじゃ、被告人の利益なんて、考えてやる気なんかおこるか?国選弁護人のほとんどが検事の言うとおり、うなづくだけ、という実情は周知の事実である。だからこそ、大野事件でみなさん、知っているように検察が起訴したら有罪率99.9%なのです。
弁護士は他で儲けているから、国に尽くすのは当たり前だと?
それより、国会議員の特典こそ、問題にすべきじゃないの?
交通機関全部フリーとか、さ、まさに庶民の感覚じゃないよ。それこそ。
実はこの司法試験改革がアメリカの圧力であることは皆さん、知らないと思う。これについても、さささー、とふれてはいるが、はっきりいって、その裏側を解説するとか、なにもない。やはり、偉そうなことは言っても、アメリカが怖いのか。
裁判官、検事を増やせという主張はまさにその通りだと思う。公務員を減らせと連呼している議員も多いが、裁判官や検事の生活はあまりにも悲惨だ。
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