そういう、特集が先日組まれてあった。
第一回は、「医療ミス」で、子供を失った母親たちの声を2例取り上げてあった。
これを読んで、母親に同情しない読者はいないだろう。
もはや、医者は完全に悪者だ。
しかも、給料たくさん、もらっている。
そういう、偏見を植え付けた。
1年前まで、読売、産経、朝日、毎日、等の大手新聞社がくりひろげていた、キャンペーンが今頃、沖縄にやってきたのか。
その後の展開をまだみてないから、これシリーズがどうなるのか、わからないが。
実際、その経過がどういうことだったのか、それはわからない。
しかし、小児科医がほとんど、命を削って仕事に忙殺されているのは事実だ。
ここに書かれている病気、それが、たとえば、アメリカでは、所得が1000万以上で、保険のしっかりした勤務先に所属していなければ、受けられない医療であろうことは、おそらく患者家族は全くわかっていない。
いつでも、だれでも、に加えて、「どんな病気でも」を、平然と求める。
つまり、こういう医者が理想である。
どんなときでも、すばやく、親身になって、睡眠時間を削って、いつまでも、研修医のように初心を忘れず、generalistとして完璧なのは、もちろんのこと、あらゆる分野のspecialistでもあり、他のspecialistに即座に紹介可能で、やさしく、哲人的であり、病院の設備は完璧で、どんな高度医療にも対応できる、しかも、即座に。。。
こんな医療はどだい、無理なのだということがまったくわかっていない。かつては不治の病であきらめてくれた家族も、インターネットで調べては、それは違う、先進医療はこうだと、反論する。
確かに、私が普段批判している、医学教育のあり方や、製薬会社、検査会社の医療侵略について、弊害がさまざまな医源病をうみ、国民を苦しめているのは指摘されなければならない。そして、本来はちょっとした勉強やテクニックで良くなったり、することもあるから、そういう、医者の怠慢さは指摘されるべきである。(たとえば、下ばかりに働かせて、自分はだべっている、公立系の部長や教授。)
国が医療費を削るにおいて、soft landingはできなかったのかもしれない。日本の医療費のかなりの部分が、アメリカの圧力による、「買い物」の結果であることを指摘する人は少ない。薬価がなぜ、国産の薬と外国産であんなに違うのか、機材にしても、何にしても、外国産はなんであんなに高いのか、結局、税金で払う医療費なのだから、国民が負担しているのと一緒なのだ。官僚支配というのは、そういう、アメリカ様の意向にある意味、必死で抵抗している面もあるだろう。
ゾロや治験の複雑化がその例だ。
そもそも、なぜ、外来受診で、あんなに待たされるのか、不思議に思う日本人は少ない。要するに、需要と供給のバランスがきわめて悪いのだと言うことが理解できるではないか。
医者の診察料なんてどうでもいいのだ。それより、薬代と検査代と処方箋料だ。あれをみて、どうして、医者は怒らないのか。医療費は医者の技術になんて払われてない。だから、患者からもさげすまれ、お涙ちょーだいの、三流記事にも、勝てないのだ。
もう、そろそろ、「薬をなるべくつかわない。検査しない。」医療が、こうした方向性の対抗手段であることを気づいてくれないだろうか。外科医は確かに薬は使わないが、医療器具で消耗させられているではないか。循環器なんて、食われまくりだ、検査も多いし薬も多い。降圧薬でアメリカの会社はうるおっている。
子供を失った親たちは、エゴに満ちているいるだろうし、誰だってそうなる。俺だってそうなる。しかし、そのエゴをすべて、自殺しそうなくらい仕事している、しかも、なり手がほとんどいなくなった、小児科医に投げつけていいのだろうか。
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