前から書こうとおもっていたことで、忘れてた。
精神科で、プレコックス感、という言葉があるんです。
分裂病くささ、だと、それを診断の根拠のひとつにしていいんだと、教科書には書いてある。
研修医の頃、先輩医師にも言われた。
内科医の立場で、みてみよう。
肺炎の場合、cracleが聞こえる。吸気、呼気、終末期、、痰が、黄色、、saturationが下がっている。
では、血液検査とレントゲンをとってみよう。
白血球が増多、レントゲンには異常陰影が、、
おそらく、細菌性肺炎でしょう、、となる。
さて、この過程では、まず、耳から、聴覚の音で、診断し、酸素飽和度の器具で診断し、血液検査、レントゲン、数字と視覚で診断し、、とどれもいくらかの誤差はあるにしろ、ある程度普遍的な、客観的な、データー、情報に基づいている。
しかし、精神科の分裂病が、「何々」感、などという、「印象」で診断されているとして、ものすごく違和感がないだろうか?
多分、これが、他科の医者が、精神科に時として、不信感をもつ、一つの理由ではないかとわたし自身は思っている。
あれはようするに、その患者の顔をみて、(視覚)、そう感じる、という、だから、何をみているのかと、言えば、あの無表情さ、なのだろうと、わたしはそういう風に理解している。しかし、これを診断の根拠にすることは、危険じゃないかとも思う。パーキンソン病の顔つきにも似ているんですよ。
ちょっと、いんちき雑学を言えば、ドーパミンの調節異常で、顔面筋の複雑な巧緻運動ができなくなっているせいで、ああいうふうに見えるのだろうともとれる。
臺先生的な、味方ですかね。。
精神科の診断学ははっきりいって、黎明期だと思う。
悲しいかな、しかし、いまでもそれをたよりに診断しなくてはいけないことが多々あるのだ。
なるべく、根拠を示しながら、診断したいものだが、軽症者の場合、なかなかむずかしい、しかし、むずかしい症例に対して、診断治療ができなければ、プロと言えないのも事実だし。
むずかしいのである。
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