2008.01.23 05:54 |  診療  |  おっさん  | 推薦数 : 2

キューバ医療

ほんとか、どうか、知らんが、

「世界がキューバ医療を手本にするわけ」

って、本があるのね。マイケルムーアの「シッコ」にもちょっと話が出てくるらしい。

まず、全体的に言えるのが、「キューバ万歳、カストロ万歳」的な雰囲気が多すぎて、現場の人たちの、本音や愚痴が全くない。それと、医者の給料や労働体制があまりにも過酷。

これを遂行するにはつよい思想なり統制が必要だなと、感じる。それとインタビューの対象として、患者があまりにも少ない。医者や偉い人、ましてやカストロ本人が自国の欠点を述べるわけがない。

まあ、そういう、negativeな感想もあるが、それにしても、この本に書かれている半分が事実と仮定してもわたしはキューバってすごい国だなぁと驚いた。

医療と福祉が国の根本政策であること、革命のスタートがまずそれであるということがすごいことだと思う。資本主義経済は原理的にはもてるものがもっと、もって、持たざるものはとことんもたない。しかしそこには大逆転もあり、没落もあり。そういう資本の交流があると。そう思っている。

しかし、この国は多少の格差はあるにしろ、とりあえず、国として、みんなが健康でハッピーに生きていくにはどうすればよいのかという、理念があるようだ。そこにはアメリカ的な自由主義体制、それを排除するために、言論統制があるかもしれず、秘密警察みたいなちょっとこわい、雰囲気があるのかもしれず、よく知らんが。パキスタンの地震やアジアの津波の時に率先して医師を無償で派遣し成果をあげたという。なんと、まあ日本には全く話がつたわってこないことよ。

悲しい。

小国が自立するのに、独自の生産物、独自の技術をもたなければならないというまさに、よい例です。バイオや農業もすごい技術があるようだ。

ここが棚ぼた、独裁者の北朝鮮と違うところなんだよね。親子二代にわたってさ、糖尿病の国とさ、やっぱちがうよね。

カストロのインタビューをみたことがあるが、贅沢しているかんじがしないのだ。いわゆる権力者のおごり的なものが、少なくとも、肥え太り女性を侍らしているようなそんな空気がない。しかも80歳を越えていると。

多分それがなによりキューバの医学がすごいと言われる証明かもしれない。

翻って日本、、、。

病気の原因はほとんど、環境にあると、この本は主張する。だとすれば病気にならないようにすべきであって、病気の原因を解決せずにすぐ病院に来て薬を請求するこの体制、それがそもそも異常だ。(長野県は例外らしいが。)

「ちょっと、肩が」→「はい、湿布」

「ちょっと、目が」→「はい、目薬」

「ちょっと、痛みが」→「はい、鎮痛薬」

「ちょっと、不眠が」→「はい、睡眠薬」

実は人間の健康なんてどうでもよいというのがよくわかる。

つまりは消費が優先されるのである。

医者が、こういう食生活とこういう睡眠を、とすすめても、いくら話をしようが、そんなのは点数にもならず、また患者もそんなことより、検査と薬だ、と完全にすり込まれている。だから、薬剤が跋扈する現在、医者の方もあほらしいので、説明するより薬をだす。最近は説明も薬も、という贅沢な患者が増えてきて、外来がパンクしているが。

そう、日本の診療報酬でははっきりいって、インフォームドコンセントとか、説明責任は贅沢です。

医療はサービス業というのもウソです。サービス業というのは適正なサービスに対し、適正な対価を、「お客様」が払うことを指すのです。

濃厚なサービスに対し、不適正な対価を「税金」で補填することは決してサービス業ではありません。この、スローガンを流布してきた日本医師会、自民党の福祉削減戦略にのせられて、没落していくのも当然ですね。しかし、ホリエモンはつかまえるけど、こういうウソを流布してきた医師会は逮捕しないんだよな検察は。。もっと悪いことしているのがいるのになぁ、ホリエモンや村上なんて、かわいいもんよ。

ほとんど無罪だよな。たかだか、数百億儲けたくらいでしょ。

日本の福祉政策、30兆円でっせ。それが崩壊しているのに、だれも罪にとわれないんだとさ。

医者の方もとりあえず診察技術はなおざりに、虎の巻を読んで、

「お、これ、とりあえずデパス」

「お、これ、とりあえず、ロキソニン」となるのも当然でしょ。

 

キューバ医療は住民の生活指導を個別に定期的にホームドクターみたいな人が行うらしい。だから、病気になる前に未然に防げるのだと。

「指導」だけなら、金はかからんからね。

これに、検査や薬が関係してくると、先進国の医療なんです。

あと、訴訟と刑事介入ね。これがだいぶ医療費高騰を先導している。

こりゃ、救急たらい回しがおきて当然だね。

ババひきたくないし。

まあ、キューバ医療は私の従来の主張、薬を減らそう運動にも通じるものがある。

(と、自画自賛しておこう。)

 

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