日本の病院病床の多くは精神科が占めている。したがって、医療費削減のため精神科の病床数を減らすことが厚労省の目標だと思われている。アメリカでは60年代実際、人権擁護?の政策に基づいて精神病院の閉鎖が進んだしかし、それによって、刑務所が増えていった。重罰化と進んでいまや刑務所ビジネスはすさまじい勢いで発展した。病床数を減らすことと地域での退院患者へのケアがまったく連動しなかったのだ。日本も地域社会へとは聞こえよいがその分、リハビリ部門での医療費を増やすわけではない。ようするにほったらかして、とりあえず追い出す政策なのである。これでは元国会議員の山本譲二じゃないが、刑務所が生活の面倒をみるようになる。普通の生活をする権利がどんな人にもあるけれど国はそんなことより、軍事費を増やしたり、北朝鮮の悪口を言ったりすることに必死である。
多くの人は精神病院が何をしているか、また同業者の医師でさえ知っている人は少ないし、本当に社会から差別されていると日々感じる。精神科に行くのは大変ですよねとか、卑屈な台詞も治療者自身から発せられる、それに自分自身も慣れている。精神科クリニックで治療されている人よりももっと悲惨で差別されている人々がいることを社会は知るべきだ。
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あれよりこれが効く、実はこれの方が効く、などいろんな薬物の情報があるけれど、みんなどれが事実なのかと、それを確かめるすべは実際に投薬してみないとわからないことが多い。あるいは誰かが処方しているのをみて判断するかもしれない。私は新薬がでても1年くらいは使わないことにしている。いまでもよくつかわれているのかどうかわからないが、ラ○カットという活性化酸素?に作用すると言われている高額医薬品がある。大学病院にいた当時はみんなが乱発していたがそのうち、腎不全が出現する人がいて、大騒ぎになった。そもそも活性化酸素が悪さをしているのかという疑問もあるし、これが言われていた頃の論文と今日の論文ではなんか、すごく乖離がある。しかし、この薬はおそらく大ヒットしたと思う。私は他人が使っているのをみて全く効果がないと感じたので使わなかったが、そのせいで大学教授からいじめられた経験がある。
ようするに効くだのきかないだの、どこからきた情報なのかということが大事ではないか。それでおそらく現在の医療情報のほとんどは製薬会社が操作しているといって過言でないと思われる。精神科のテリトリーでは、精○神経薬理という雑誌があって、薬広告の嵐と提灯論文でいっぱいという印象を受ける。これを真に受けたちょっと勉強好きな医者は新薬をつかおうと思う。自分のフトコロで高い薬を買うわけではない。患者も新しい薬≒最新の治療と思っている。だれもこまらないではないか。そう思って、新薬に気軽に手をつける。こうして、医療財政は逼迫し自民党が医療費をへらそうと入院基本料に手をつける。ゾロ薬に変更するまでもなく、無駄な新薬を使わないだけでだいぶ医療費は減る。
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