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最近患者さんと接するなかで、医者の仕事はなんなのだろうとふと我に返り悩む事が多かった。私自身が病院を受診するときの気持ちは、ワラをもすがる思いで医師に相談していたなあ、逆に私はそういうヒトの気持ちを踏みにじった行為はしていないだろうかと心配になる。そんな中、かみさんが読んでいた永井 隆博士の「この子を残して」を貸してもらってよんだのだが、本当にすごい内容だった。原爆で被爆し骨髄性白血病に罹患した博士が死を迎えるに当たり幼い子供達につづった手記であるが、その中には医師・科学者の存在意義の骨子が描かれている。この中の「医者」というコーナーで、私にとって医者の仕事を考えるにあたり参考になった一節があるので是非とも紹介したい。
「医者の仕事は病人と共に苦しみ、共に楽しむ事だ。病人が腹の痛みに苦しんでおれば医者も一緒に苦しんで、さてどうしたらこの苦しみを軽くしていただけるかとそれを念ずる。患者が死にかけて、はらはらしているときには医者もはらはらしてなんとかして死の手から離したいものだと心を砕く。病人の熱が下がってほっとすれば、医者もほっとする。病人がようやく元気になり、おかげさまでと挨拶すると、医者もおかげさまでとあいさつを返す・・・(アルバ文庫「この子を残して」永井隆著)」
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