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最近、僕の全力を尽くす対象を、仕事上で後輩を育てることに向けるのか、あるいは子供を育てることに向けるのか、とても悩んでいる。僕たちのボスは前者を優先してきた。だから前者を指示する。僕は純粋にそう思えない。僕には自分の子供に伝えられていない事がたくさんある。春夏秋冬の虫のすむ場所、魚釣り、川虫のいる場所、小学生の頃「キノコ馬鹿」といわれた私が子供にキノコのいる場所や種類すら伝えられていない。僕は少しでも時間をかけて私の子供達に教えたい、伝えたい。これはおそらく私が自分の親父からそうやって教わったからであろう。
ボスは後継者の育成が急務であるという。後継者の育成は生半可な事でできるものではない。つまり僕にとって後継者を「職場」で作るのか、あるいは「家庭」で作るのかが大きな問題となっているのだ。ここが分岐点となるのは労力からいって明らかに両立が難しいためだ。僕は死ぬ時、どっちを喜ぶだろう?
そんなアホみたいな事で悩んでいたら、私の父親から手作り甘酒(ノンアルコール)が送られてきた。飲んでみると確かに甘酒だ。僕はこの甘酒にしろ、芋飴にしろ、親父の作るもののレシピをまだ受け継いでいない。僕ですら親父からはまだ習う必要性がありそうだ。同業者の親父にとって、私自身が仕事の後継者なのか、あるいは家庭内の後継者なのかはわからない。でもこの甘酒は何らかのヒントをくれたような気がしているのである。
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