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こんどは藤原新也著「藤原悪魔」1998より
(バリ島には花で釣れるグラミという魚がいるらしい)
二日ほど野を超え山を越え、花釣りをした
釣った魚は礼儀として食う主義なので魚三昧の日々を送った
グラミは淡水魚にしては不思議なくらい脂がのっていてまるで秋のタイのような味がした
それから私は一匹のグラミをたずさえて西に向かった
マユゲ犬への手みやげだ(21p)
グラミ:http://sukaroti.exblog.jp/7541892/
その本当の自分、つまり真我(プルシャ)にいたる意識も
さらに四段階に分かれているといわれるが
思うに私はあのとき、その表層の意識が
一瞬にして燃え尽きた状態になったのではないかと思う
恐怖とは闘争心や自己愛の裏返しだからだ(159p)
表層にある三つの意識
ムラナーダ:欲望、スワジナーダ:闘争心、マニプラ:自己愛
・・・ゆえに八代というところは
互いの経済的な競争意識が高いといわれる
このような土地に彼、松本智津夫は
貧困層の家庭の子として生まれた
(略)駅前の町をしばらく散策した
そして南に6キロほど離れた彼の出生の地に徒歩で向かうことにする(30p)
町の自慢は日本製紙と八代メロン・・・
「私に言わせればね、青豆さん
(略)この世界って、理屈なんかぜんぜん通ってないし
親切心もかなり不足してる」
「そうかもしれない。 でも気にすることはない
こんな世界なんてあっという間に終わってしまうんだから
(略)そして王国がやってくるの」
「待ちきれない」 とあゆみはいう(220~221p)
そして二人は何らかの事情で
それはどのような事情であるかは不明だが
教団「さきがけ」を潰すべく力を合わせることになった
それはひとつの仮説だった
しかし牛河が見る限り
天吾が青豆と交際している形跡はなかった(前々掲書198p)
ふかえりは教祖=実父にレイプされていた?
戦後五十年、ニッポンの風景を破壊し
地域社会から家族にいたるまで
あらゆる共同体を分断した高度成長の果てに
その荒れ果てた教育や崩壊した家族から脱走した子供たちが逃げ込み
構築した真実(サティアン)という名の(富士の)神殿の
何とあの寒々とした水俣の化学工場と似ていることか・・・(前掲書23p)
1995年と水俣病:
CFとは現世における洗脳のことである
それはちょうど麻原彰晃の言葉が何度もリピートされる洗脳テープのように
いやそれ以上に青年たちがこの世に生まれ出た直後から
何万回となく青年たちの耳に挿入されてきた
現世信仰のお経でもある(15p)
藤原新也著2006
空に向かって屹立する形のよい大きな山は
それが神格物体でもあるかのように人々の心を癒す
チベットや東南アジアの人々が心の平安を得るために寺を訪れ
仏像を前にして何時間でも座ったり寝そべったりしているが
ちょうどあのような精神療法的な効用が
山にはあるのだと思う(12p)
うん、ちょうどいい頃合で、安心できるわけ
自分が護られている気がするの
まるで空気さなぎにくるまれているみたいな
気分だったな(173p)
天吾は一番若いナースにマリファナを誘われる・・・
南米のどこか平和で小さな国で暮らしたい
たとえばコスタリカ
海岸に小さなヴィラを借りて
泳いだり本を読んだりして生活する
彼女のバッグに詰まっている現金で
贅沢しなければ十年くらいは暮らせるだろう(150p)