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菜の花の蕾をさっとゆでて、流しにあけ、水ですすぐと
その青さは冷たい水に冴えて鮮やかさを増し
白いホーロー引きの鍋にも映えて、目を驚かせる
ほんの先頃まで手がかじかむようだった水も
今はその冷たさが(略)掌に心地よい(前掲書99~100p)
春にフキノトウやツクシなどを採って茹でるのが楽しみですなあ・・・
(つづき)
母はてんぷらを揚げている
すり下ろしてまとめた竹の子、車海老、玉ねぎを
とき玉子にくぐらせて粉をつけ、ごま油で揚げる
(山菜のてんぷらも揚げてみたいですな・・・)
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両親の生活を見ていれば、娘が結婚を敬遠することくらい想像がつくはずなのに
どうして親は進歩のないその再生産を望むのだろう
父親は劣等感と屈辱に弱ったプライドを家で威張ることで立て直し
専業主婦の母親もまた共働き家庭の子が不躾だったり不良仲間に入ったという噂でしか自分の存在意義を確認できない様子に
子供が無神経でないことくらいわかりそうなものなのに(前掲書56p)
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時にはわめいたり泣いたりする真似も彼らを満足させるらしかった
しかし過剰な歓びの表現は彼らをコールボーイの惨めさに突き落とすから手加減が必要だった
本当は目を瞑り口も閉じて快楽に集中したいけれど
黙っていると不満足と勘違いするし、反応の見せ過ぎでも男は白けるし、不便なことだった
(略)自らの男らしさに陶酔して私を見おろす汗に光る顔を
息も絶え絶えにしかし退屈に見返した(前掲書55p)
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いくら舌で愛しても燃え立たないそれを見るのも好きだった
笑ってごまかしながらその実、うろたえ
(略)落ち込みを隠せないでいる素直さを見せつけられると
天にも上りそうな幸福がこみ上げた
(略)こっそり相手の情けない表情とごまかしを観察した
私は傷ついた男が好きだった
(略)そんな時の男は、いつしか捨ててしまった少年の顔を取り戻しているのだ(39~40p)
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