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サマセット・モーム(1874~1965)著1915
表題の由来はスピノザの「エチカ」情念論より
(人は情念を制御できないとき「ボンデージ」されている・・・自らの主人でなく、運命に隷属している)
絆(きずな)というのは悪い意味だったんですな・・・(恥)
主人公フィリップを縛っていた「絆」は一体何だったのか
「人生の幸福という、情念が勝手につくり上げた幻影の
空しい追求にあったといえよう
しかも彼は、いたることろ幸福の追求に敗れる
そして疲れ、やつれた旅人のように、彼が最後に到達したものは
(略)ひとつのニヒリズムであった」訳者(中野好夫)解説より
ここは第9章「意志の問題」
傷つきのメタファーを通して仲介される
関係マトリックスへの能動的で意志的な献身を
自分のものとして引き受けることが
その関係マトリックスを拡大して
違った種類の体験を許容するために
決定的に重要な条件になるのである(335p)
意志と能動・・・
「私が欲したのだ」・・・ニーチェですな
過去の出来事によって不可逆的な様式で外傷を受けたという体験・・・
現在の自己は、過去の事象にとらわれており(未来は)閉ざされてしまった・・・
(「とらわれ」は何故維持されるのか・・・)
(赤ん坊のメタファーやけもののメタファーと同様)
傷つけられた自己という主題は
非常に早期に確立され
慣れ親しんだ絆を維持し保存するために作動している
体験のオーガナイザー(331~333p)
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