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(フロイトの記載したある例)
ある婦人は(略)夫にひどい嫉妬心をいだいた
彼女を分析してみると、彼女が一人の青年に
激しい愛情をもっていたことが明らかになった
(略、無意識に)「夫がそむいたなら私もそむくことができるだろうに」(前掲書133~134p)
無意識の願望が罪悪感を惹起したために夫に「投影」した
友情といっても、結局、根本は利害関係だけだという意見がある
おたがいに助けあうのが有利なのだ
(略)真の友情は愛情であるかぎり
相手を警戒せず
相手に対して「構えない」のを特徴とする
(略)「構える状態」は、のちに「憎しみとは何か」の項でのべる(前掲書84~85p)
宮城音弥著1963
日本では結婚が恋愛と結びつかず
結婚生活の愛情が無視され
あるいは、軽視されてきたことは事実であろう
だが、結婚を前提としない恋愛
妻以外の者との恋愛を忘れてはならない(49p)
当時は「恋愛」と「結婚」は比較的ムカンケイだったようだ
狩猟時代には興奮への欲求を簡単に満足できた
狩猟というものが興奮をさそうものだったが
戦争も、むろん、そうだった
農耕時代に入ると、しだいに生活は単調になって
興奮が少なくなる
狩猟をスポーツにしている貴族はべつだが
中世の農村の冬の単調さはひどかった
(略)活気を与える唯一のスポーツとして
魔女狩りが行われたのである
(略)倦怠からの逃避として、ラッセルは
戦争、虐殺、迫害をあげ、少なくとも人類の罪悪の半分は
倦怠をおそれるあまりに犯されたものだとのべている(74p)
成長はトランジスターシスである
違った状態への発展である
ホメオスターシスだけが生命現象の特徴ではない
多くの心理学者の誤りは
単にホメオスターシスだけで精神現象を説明したことであった
平衡を破っていく過程を忘れるべきではない
ベルグソンがエラン・ビタール(生の飛躍)と呼んだのは
このトランジスターシスである(21p)
(メフィストフェレスはファウストを
「緑の野にいて枯草を食う牛のようだ」と笑った)
いったい価値とは何か
哲学者は、哲学こそそれを明らかにすると
人々に信じさせた
しかし、それは錯覚であった(略、ザインとかゾルレンとか)
(略)それならば、科学は価値を明らかにすることができるであろうか(前掲書12~13p)
価値の格が・・・価格なのか?