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高橋源一郎著2005朝日新聞社
キムラサクヤは生まれる前から間違っていたのか?
そんなことはない そんなことはありえない
そこには、他の誰とも異なるDNAの悲劇があるわけではなかった
また、特殊な血の宿命もなかった
簡単にいうなら、キムラサクヤには、生物学的にも、また社会学的にも
いささかの問題もなかったのである
(略)キムラサクヤの「秘かな欲望」、それは、「女にもてること」だった
(略)キムラサクヤの、その「欲望」は徐々に醸成されていった
要するに、キムラサクヤは、ずっと女にもてなかった(冒頭)