| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | |||||
| 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
| 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
| 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
| 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
| 31 |
どんぶり鉢に大根おろしをたっぷり、そこに酢醤油をかけ
それを氷の穴のふちにおいておき
釣れるしりから鈎(はり)からちぎって
・・・ワカサギの口はもろいのでピッとちぎれる・・・
ピンピンはねまわるのを何匹もかきまぜて
サッサッと口にほりこむのである(前掲書35p)
崖を木の根にすがって上がったり下がったりしながら
そこかしこに顔をだしているヤマウドの芽を集めるのである
宿に持って帰って山の手作りの辛い味噌をつけて食べると
その峻烈なホロにがさが舌を洗ってくれて
どうにも酒が飲めてしかたない(前掲書14p)
開高健著(初出は1971~1972「潮」)
スタインベックの掌(てのひら)小説の一つに「朝食」というのがある
(略)野外のひきしまった早朝の空気のなかで
ジュウジュウとはぜるベーコンの音がそのまま聞えてきそうなのである
ただそれだけのことなのである
けれど、こういう絶品を読むと
文学はこれでいいのだと思わせられてしまう(冒頭)
これでいいのだ・・・