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セロトニン1A受容体は海馬に高濃度に分布しており
グルココルチコイド受容体も高濃度に存在する
したがって、高コルチゾル血症のセロトニン1A受容体への影響は海馬で生じていると考えられる
海馬は正中縫線核から特異的に神経線維を受けているが
この正中縫線核ー海馬セロトニン1A系が長期嫌悪刺激(ストレス)に対する適応反応(耐性)に関与していると考えられ
これを正中縫線核反張(レジリエンス)機構と呼ぶことができる
慢性的心理社会的ストレスにより生じる高コルチゾル血症がこの機構を減弱させて抑うつ状態を惹起し
SSRIはこの機構を強化して抗うつ作用を示すと思われる(前掲書34p)
臨床神経科学1999、No7「辺縁系と不安」所収
中嶋照夫著「不安とセロトニン神経系」より
最近(抗うつ薬である)SSRIがパニック障害や強迫性障害にも有効であることが明らかになり
抑うつと不安を単一の情動障害として考える傾向がある
今回、ストレス誘発性うつ病(不安と抑うつの共存)の発現機序をセロトニン神経系を中心に概説する
(・・・略・・・)不安症状の悪化は抑うつ症状出現の前兆となるので
情動障害としては抑うつは不安よりも高度に進んだものと解釈できる(32~33p)
不安と抑うつの関係:http://www.fuanclinic.com/ronbun2/r_28.htm
正中縫線核ー海馬セロトニン反張機構:http://ci.nii.ac.jp/naid/110001121813/