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自分を知るとは世界の中の自分を知ること
だから自分を知りたければ自分を見つめてはならない
世界に近づくための途方もない訓練という回り道を経なければ自分は分からないし
それでしも世界の全体は遥か彼方のままだ(161~162p)
ささいな問題に受動的に攪乱されないためのタフネス獲得に向けた徹底して能動的なディシプリンによって自意識を超えた何かに向けて開かれた存在であろうとする根源的受動性への志向
私たちは、何事かに意味がある・意味がないとする小賢しい自意識によって、意志を評価しがちである
だが、意志に基づく行為の意味は、自己把握を超える
「そんなことをしてもムダ」かどうか、「それは間違っている」かどうかは、当事者には不可知なのだ
であるならば(略)端的に意志すること自体が肯定されなければならない
だれが意味をどう受け取るかという「表現」としてではなく
やむにやまれぬ内発性の「表出」として意志は肯定されなければならない・・・
ところが(略)内発性の起源は、それ自体、自意識を超えたものである他ない
私たちの表出の根は、人知を超えたもの、自分ではどうしようもないものによって規定されている(158~159p)
社会システム理論で馴染み深い基本的思考にこういうものがある
システムは、問題を解決するのでなく、むしろ永続的に対処が必要な問題をあえて生み出すことで
本来は不必要なサブ・システムを維持することがある
要は「マッチポンプ」のメカニズムだ
大学のゼミでACを自称する大量の若者たちを目撃しながら
私は正直、これは商売人にとってはオイシクて仕方がないだろうと感じた
精神科医やカウンセラー、教育関係者、小説家や演劇・映画人、ジャーナリストは
親子問題という擬似問題で「食える」のだ
(略)同類の存在に一瞬安心したあと
同類を大量に生み出すシステムの奇妙さに気づき
すみやかに親子問題から離脱せよ!(147p)