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養老:(略)感覚的な部分を消してしまって、あたかも公平中立な視点があるかのように語る
これこそが戦後日本の加工です。この奇妙な加工をずっと続けたおかげで
変なことを言うようだけど、自殺が増えるようなことになった
誰もが同じ体験をしているのだとなったら
「おれが生きていてなんの意味がある?」となるでしょう
内田:自殺って「オレが死んでも構わないだろう」ということですからね
養老:自分が生きているというのは、ほかの誰が生きることとも違う
一瞬、一瞬が違ってここまで来ているのです
(略)見ているものはそれぞれに絶対に違うはずなのです
「公平・客観・中立」があるとすると「一般市民A」がいるから「一般市民B」「一般市民C」はいなくてもいいじゃないかという話になってしまい、おかしいんです(170~171p)