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フロイトの弟子で多くの著書を書いているマリ・ボナパルトも、ここ(サンタンヌ病院)に来ていたので、ある日、私は彼女を訪れた
彼女の大邸宅には驚かされたが、ナポレオンの血統をひいているし、ギリシャ王妃だということをきいて、さすがと思った
これは1934年のことだが、その四年後ナチによるオーストリアの合併が行われてフロイトが苦境におとしいれられたとき、彼女がフロイトを救出するのに努力したことはよく知られている
(著者は「フロイトその思想と生涯」を翻訳したりしているが)
(・・・略・・・)私は精神分析の功績を認めながらも、あの勝手な解釈には、とうていついてゆけないのである
(略)そして、翌年になると、精神分析に反対しているブロンデル教授のもとで勉強するためにドイツとの国境の町ストラスブ-ルの大学に転じたのである(26~27p)