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(前掲書よりの孫引き)
商品価値の形態においては、すべての労働が等一なる人間労働として
したがって等一的に作用しているものとして表現されているということを
アリストテレスは、価値形態自身から読み取ることができなかった
というのはギリシャ社会は奴隷労働にもとづいており(略)
アリストテレスの天才は、商品の価値表現において、等一関係を発見しているということに輝いている
ただ彼の生活していた社会の歴史的限界が妨げになって
(真実には)この等一関係がどこにあるかを見出せなかったのである(「資本論」第一章第三節Aの三)
「経済学批判序説」で(マルクスは)「生産」をその論文の冒頭に置きました
だが、大作「資本論」の冒頭から登場し、その全篇を通して
真の主人公としてふるまうのは「生産」ではなく「商品」なのでありますし
(略)ついに明かされた主人公たる商品の正体は
(略)商品を生産し消費する主体であると思い込んでいた
労働者自身のことだったのであります(高橋源一郎著「文学がこんなにわかっていいかしら」より)