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なんだかなーという状況

crane / 2012.01.27 22:53 / 推薦数 : 1

寒々とした季節になんだかなーという症例・・・

生後2ヶ月のインフルエンザA型。上の子3人がインフルエンザで最後に乳児が感染。比較的元気はあり、ミルクも飲めているけどさすがにちょっと心配なので様子観察で入院もあるかな・・と話すと、ちょっとそれは、と言う話に。事情を聞くと4人の子持ちのシングルマザー。週に3,4回夜間のトラックの運転で食べている。子育てしながら昼間に仮眠をとっているそうだが、こどものインフルエンザでろくに眠らずに仕事しているらしい。当然生活は苦しいし、付き添い入院できる状況ではない。思わず「生活保護の方がみいりはきっといいよ・・」と話すと、仕事があるとまず保護の対象にはならない。仕事を辞めて保護をいったん受けるともう仕事が見つからない可能性が高い。保護にはいろいろ制限があり、生活を変えなくてはならないのでこどものためにはこのまま頑張りたい・・と。児相や保健所も把握しているらしいけど具体的なサポートは受けていない。

そういえば2,3日前にもこんな症例。1週間続く嘔吐下痢で脱水が進行。ナトリウムが低値だが話を聞くと飲ませているのは白湯かお茶。経口補液を勧めて、点滴している間に飲ませるといいから院内の売店で買っておいで・・と話すと、言いにくそうに「すみません、お金がなくて、今日の病院の支払いもあとからにしてもらうつもりで・・・」
このケースも3人の子持ちのシングルマザーだが生活保護は受けていない。

ここは「日本」なのか?と不思議な感覚にとらわれる。国民からの借金でばらまかれたお金はいったいどこに?

土地柄、生活保護の患者は多いが、誤解を招く表現かもしれないけど「お金に困っている」生活保護の人ってあまり見たことがない。生活保護200万人以上を問題にする前にその周辺に広がる本当に困っている人に手をさしのべるべきではないのか?

人々の目をくらませる政治とマスコミのあちら側で待っているのがファシズムでないことを祈るばかりです・・・

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ポリオウィルス騒動

crane / 2011.11.03 00:08 / 推薦数 : 1

不活化ポリオウィルスワクチン導入に向けてますます混乱が続きそうです。マスコミも騒ぎ出したので厚労省も対応を迫られそうですね。
解りきった話ですが、生ワクチンによる麻痺は絶対に避けるべき副作用ですし、現時点で西欧諸国が不活化ワクチンでうまくやって行けているわけですから、輸入ワクチンを望む声が広がっているのも無理はありません。当地でも結構輸入ワクチンを接種している開業医の先生がおられるようで、生ワクチンの接種率は低下傾向があるようです。
やはり国はもう少しわかりやすいアクション・プランを提示するべきでしょう。確かに不活化ワクチン輸入という方法を否定できるだけの根拠を持っていないと思いますので、かなり苦しいですよね。特にポリオ単独不活化ワクチンの開発は怪しい状況で、多分ぎりぎりになって不十分なデータしかなくても輸入という形で決着がつくのではないでしょうか。その場合、なぜ1年前に輸入できなかったのか、と言われれば納得できる説明は苦しそうです。3種混合は受けたけどポリオはまだ、という子供たちをうまく救済できるような措置が適切なタイミングで導入されることを期待します。

それはそれとして、貧乏性な私が心配しているのはホントに野生株ポリオが国内で発生したときにどうするか、ということです。不活化ポリオワクチンはRed Bookによれば「恐らく」生涯続く防御力をもたらすようですが、一方で流行地域に渡航する場合はブースターとしてワクチン接種が推奨されています。不活化ワクチンを接種した人が野生株ポリオに感染した場合便中にはウィルスが排泄されるようですから、ウィルスの運び屋になるリスクはあります。つまり、不活化ワクチンを打っていれば自分はポリオを発症しないかもしれないけど、ウィルスを伝播するリスクはゼロではないのではないでしょうか。

野生株ポリオが最も安価な「生物兵器」にならなければいいのですが・・・ 少なくとも危機管理体制ぐらいは考えておいた方がいいと思います。中央アジアや中国でも野生株ウィルスが確認できているわけですからリスクは無視できません。生ワクチンの接種率が低下して、不活化もまだ十分には広がらない時期に発生したら目も当てられません。是非適切な対応策を準備していただきたいですね。

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未曾有の大震災と、原発のメルトダウン・・ 政治家も一致団結して国難に当たるのかと思ったら、やっぱり権力闘争しか興味ないらしい。今内閣を不信任する理由って? 確かに政治的バックボーンがいささか心許ない管政権が十分な調整をせずにいろいろ決めていくことが許せないのかもしれないけど、そもそも不信任して次に何をどうするのかも国民に提示せずに今政治の空白を作ることが許されるのか?
国の財政を借金まみれにして、口先だけのばらまきで権力を維持してきたどこかとどこかの政党とその分派が、とうの昔に行き詰まっている彼らのやり方を懲りもせずに繰り返そうとしている・・ 原発問題問題にしたってどう見ても起こりうる地震、津波の可能性に目をつぶっていたわけだし、その責任が今の政治家全員免れるとは思えない。彼らが今目をつぶろうとしているのは世界経済の中にどっぷりつかっている日本経済の信用が崩壊してあると思っていた資産があっというまにすっからかん、という次のリスクか・・
まあ、自分の政党からも造反がでるらしい管政権はどちらにしても終わりだろうけど、引きずり下ろした勢力の「同床異夢」の行方に注目するとしましょう。

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アクトヒブ、プレベナー接種一時中止

crane / 2011.03.05 10:03 / 推薦数 : 1

昨日からネットなどで結構な話題になっていますが、短期間の間に4例の接種後死亡例が報告され、アクトヒブとプレベナーの接種が一時中止となるようです。情報が交錯して混乱していましたが、一応厚労省のHPにはアップされていました。

いずれも細菌性髄膜炎の予防に重要なワクチンで世界的には標準的なワクチンです。ようやく国内でも接種可能となり、行政からの補助も得られて接種が軌道に乗りかかってきたところでつまずいた形です。
土曜は開業の先生方は診療を行われていますし、情報が迅速に伝わらず、知らずにうっちゃった、ということも起こりそうですね。

それにしても・・・
いつも思うのですが、厚労省は自治体に通知を出しといたから・・・ってその情報が末端まで伝わっているかどうか全く関知していません。医者が情報を知るのはいつも新聞かネットから得られた情報。保健所や自治体に連絡してもあやふやな情報ばかり。デジャブのような気がしますがなんのことはない、ちょっと前の新型インフルエンザでさんざん振り回された状況が全く変わっていないだけですね。

予防接種行政に関しても相変わらずです。こんなに世界的には一般的なワクチンなのに国内治験のデータは大したことはなく、副作用モニタリングも「何かあったら報告する」というシステムなので、何もないことのデータは大して蓄積がないし、因果関係のはっきりしない副作用は漏れる可能性が十分です。
今回は複数同時接種のケースばかりのようですが、もし同時接種の安全性を問われたら「現場の医師の判断でやったことだから・・・」と責任転嫁するんでしょう。

やはりこういった分野は行政からある程度独立した機関に予算と権限を渡して少なくとも世界の先端を走るような安全性を確保できるシステムを作るべきでしょうね。権力闘争に明け暮れる政治家や、行政のための行政の専門家にはとても任せられません。

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展望のない地域医療

crane / 2010.01.19 22:12 / 推薦数 : 2

日本の経済が活気を取り戻すためには地域経済の活性化が必須でしょう。でも今の政府にしても昨年までの自民党政権にしても明確な展望は示せていないように思います。カジノなんてアイデアも出ては引っ込んで・・ですがこの際地域により税率を思い切って変えるなど大胆な対策も必要ではないでしょうか。
それにしても地域経済に頑張ってもらうのに、その地域の医療が崩壊していてはどうにもならないでしょう。そんな場所に誰が住みたがる?
当地でもなんとかやっていけているのはそれなりの中心都市のみ。近隣の病院は400床もあって内科医が一人?なんてとんでもないことになっている病院も。地方自治体がなんとかささえてきましたが、もう支えきれずただ同然で身売り・・ その先には何があるのでしょう。
一応新幹線も止まる当地の市内の病院にしても2極化が進んでいます。患者数を減らし7:1看護にして専門領域に集中、占床率は60%程度・・ 当然対応できない領域の患者は受け入れません。一方ではなんとか当院のように全面対応を死守している病院。患者が集中しますから占床率は限りなく100%に近づき毎日綱渡りのベッドコントロールです。看護師不足から看護師もお疲れ気味。夜間救急は処置室で夜を明かし、朝に必死にベッドを探す・・

以前テレビでベッド不足を解決する秘策、というのをやっていたので見てみたらなんとその病院では病棟の垣根を越えて入院患者を受け入れるようにした・・という話。つまり循環器病棟に脳梗塞も入れるようにした・・なんて話でした。えっ、今頃そんな話?? こちらはずいぶん前から毎日病院中をさまよっているんですけど。

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2010年は・・・

crane / 2009.12.29 20:04 / 推薦数 : 1

年末ですね・・ 
研修医時代から当直か当番をやっていることが多くて、ゆっくり紅白なんてあまり記憶にありません。あー、いつの間にか来年かよ・・といったところでしょうか。
昔はほとんど店が閉まってしまって食べるのに苦労しましたが、最近はどこでもコンビニがあるのでその点は助かります。

来年はどうなるのでしょう。

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小児へのワクチン接種前倒し

crane / 2009.11.07 01:34 / 推薦数 : 1

厚労省が乳幼児への新型インフルエンザワクチンの接種前倒しの方針を出すようです。11月中旬?? 基礎疾患がある患者への接種がいつまでも方針が決まらずにようやく11月中旬から始まるというのに同時に乳幼児への接種開始ですか!?

確かに現在の流行状況は学校や幼稚園での集団発生が中心で、意外にも両親や祖父母への感染はそれほど目立ちません。もっとも流行の中心である乳幼児の予防対策は重要ですが、そんなこともっと前からわかっていたことです。
せっかくできたワクチンの在庫をいつまでもかかえて不毛な議論を繰り返して、どうしようもなくなったら一斉に放出するのでしょうか。

ただでさえこれから小児科医療は嘔吐下痢症やRSウィルスの流行などで忙しい時期を迎えます。現場にそれだけの余力があると考えているのでしょうか。平均値をもとにぎりぎり医療を強要してきたのは厚労省です。新型インフルエンザの津波に耐えられるような体制作りは全くしてこなかったのはいったい誰?

結局は患者を前に悲壮な覚悟で火事場の馬鹿力を出すしかない現場に依存するんでしょう。患者を人質に取っているのはスーツを着てそろばんをはじいている誰かさんたちなんでしょうね。

スタッフにはこれから年末まで総動員体制をとるしかない、と話しました。結局現場はぶつぶつ言いながらもやるしかないんです。「やればできるじゃん」って言われてなにも改善されないのはしゃくに障りますが・・・

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インフルエンザワクチン

crane / 2009.10.06 20:18 / 推薦数 : 2

連日のようにマスコミがインフルエンザワクチンを話題に。
「いよいよワクチン接種が始まります!!」
って、誰が、どうやってうつの?
9日に出荷が始まるらしい。とりあえず問屋の倉庫に? どうやって誰が注文を出して医療機関に分配する? 優先順位を誰が決めて、いつうつかどうやって決める??

事務の人に聞いてみました。「どうなってんの??」
返事「さぁー??」
当院のインフェクションコントロールドクター(ICD)に聞いてみました。「何か知ってます?」
返事「いや、ぜんぜん・・・」

開業医の先生が困っている。対象になっているこどもに短期間に接種するには小児科医のマンパワーが絶対的に足りない。
厚労省は一医療機関あたり何人ぐらい接種すると想定しているんだろう。もしかしてそんなことは全く考えていない?
ひょっとして連日やっている会議は大本営の机の上の夢物語?

心配な患者さんから問い合わせが毎日何件も。「すんませんねー、新聞にのっている以上のことは何も知らないんですわー」
看護師、きれかかっている。
「これ以上のことは保健センターに聞いてください!」
いや、保健センターも知らないだろうな。今度から
「これ以上のことは厚労省に聞いてください!」と答えたら、とアドバイスしておきました。

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臓器移植法改正案

crane / 2009.07.13 21:57 / 推薦数 : 1

東京都議選の結果で政界がひっくりかえっているさなかに、意外なほどすんなりと臓器移植法改正案が成立しました。
10年以上放置しておいて委員会では意見がまとまらず本会議に出された時点ではこのままどれも賛成少数で廃案か、と思ったらあっさり両院を通過するというちょっと予想外の結果に。
もちろん現時点で国内で小児の移植ができないので海外で高額の医療費を支払っての移植が続いており、いろいろ批判を受けている現状をなんとかしなくてはいけない、という意見はよくわかります。でも人の生死に関わる問題に十分な議論が尽くされたか・・ なんだかまたどうとでも取れる法案ができて現場が大混乱、といういつか来た道をたどりそうで不安なんですが・・

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よくわからない政治

crane / 2009.07.01 23:54 / 推薦数 : 2

もともとこの手の話には疎いほうなんで、ちょっとピンぼけな話になるかもしれませんが最近の政治の混迷は以前にも増してわかりにくくなっています。回答を知らないのは私だけなのか、それとも真実混迷しているのか・・
少なくとも混迷に乗じてあわよくば・・という輩が跳梁跋扈しているような・・

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