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小康状態でそれなりに封じ込めに成功しているかのようにも見える新型インフルエンザですが、今日は成田空港で働いている人が感染していることがわかるなど、依然として感染源のはっきりしない散発例が続いているようです。
感染患者の家族内発生が妙に少ないなど、感染力はあまり強い印象はありません。以前にも書きましたが家族内発生がほとんどない感染症なのに神戸の高校生のようなclusterが発生することを考えると、特定の年齢層にのみ感受性があるのか、またはSARSの時のようなスーパースプレッダーがいるのか・・
それにしても依然としてこの感染症に対してどう対応するのか、基本方針がはっきりしないので現場は右往左往です。誰が仕切るのかすらよくわからない・・ まあ、いつものことですが・・
当院は地域で患者が発生したら真っ先に患者を収容する施設であることが報道されてから外来患者が減り始め、実際の患者が収容されたとたんに外来は予約キャンセルも続いてがらがらです。まあ、救急外来の横の陰圧テントを見れば足が遠のくのかもしれません。ちなみにこのテント、実際にはまだ一回も使われていませんけど。
患者は「開かずの病棟」と言われていた感染症病棟に収容、看護チームもいざというときのチームが招集されました。10日交代勤務したら次のチームと交代して10日間は休み、といううらやましい条件だったのは鳥インフルエンザを考えての対策だと思うのですが、意外に感染力が弱そう、ということでいつのまにか休みは3日に短縮され、それも自分の年休を使え、というおふれが出たそうで看護師はむくれています。
症状がなくなったのに入院を強制されている患者さんは気の毒。出歩くこともできず退屈しきっています。「検査しなければわからなかったのにねー」なんて言えませんけどね。
依然として正体が不明なのでその場しのぎの対応しかできない現状はわかるのですが、少なくともアメリカでわかってきたことが国内の患者でもあてはまるか、日本人に特徴的な症状や疫学があるかなど、これだけ患者に犠牲を強いているのですから正確な検証を希望します。
いや、実際自分が経験してみると、公式な症状の報告や検体保存など、あるべき話が全くないのが不思議なんですけど。貴重な症例をどうするつもりなんだろう・・ やる気あるのかな・・
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