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恐怖のガイド

crane / 2008.08.26 00:14 / 推薦数 : 0

ウェスティン・ランカウイ宿泊のおまけはアイランド・ドロップともう一つ、ランカウイ・ケーブルカー・ツアーでした。これは島の東側にあるホテルから島の西側にあるランカウイ・ケーブルカーまで連れて行ってくれるというもの。二人分のケーブルカー代込み。
まあ、どうってことのないツアーのはずが、恐怖の幕開けとなりました。

基本的にタクシーでケーブルカーの駅に行って、2時間ほど山に登ってフリータイム、その後ホテルに帰っておしまい、というまあ、自分でやっても簡単にできるツアーです。私たちはケーブルカーにはあまり興味なかったのでどうでもよかったのですが、ケーブルカーの発着駅にはいろいろお店もありそうだし、どうせただだから、と軽い気持ちでランカウイ3日目の朝に予約。
この予約がうまくベルカウンターに連絡できていなくてトラぶったのは前述の通り。あわてて駆けつけてきたホテルのユニホームを着たガイドさんは高校出たてぐらいの若い中国系の神経質そうなやせっぽっち、長身のお兄ちゃん。タクシーでの行き帰りにガイドをつけることもないのに、と思ったのですが言われるままにタクシーに乗り込みます。
ガイドのお兄ちゃん、ベテランそうなタクシーのドライバーとなにやらこそこそ話しています。マレーシア語なのでわからないのですが、さしずめ
「お兄ちゃん、あんた、日本語しゃべれるんか?」「しゃべれるわけないやん、相手するんも初めてやわ」「まあ、せいぜいがんばりーや」
みたいな会話のように思えたのですが、この後恐怖のツアーが待ちかまえているとは私たちは予想もできませんでした。
ドライバーとしばらくぼそぼそと話をしたガイドのお兄ちゃん、心を決めたのか突然振り返ると、いきなり営業スマイル全開、機関銃のように話し始めます。こちらはしばらくぽかーん。何を言っているのかさっぱりわかりません。5分ほどしてようやく彼がしゃべっているのが70%中国語、20%マレーシア語、10%英語のすごいブロークンイングリッシュ。単語の発音がもろ中国語なのでついて行けません。ネイティブの関西人は関西弁の英語をしゃべりますが、彼の英語はそれを遙かに凌駕しています。
こちらが唖然としているのを「乗りの悪い日本人」と判断したのか、彼はますますヒートアップ。「元気だそうよ、たのしくやろうぜ、せっかくのリゾートだぜぃ」みたいな感じでますます一人で勝手に盛り上がります。どうもガイド稼業も新米らしく、場の雰囲気が読めないこと甚だしい。おまけに不運なことにこの日は天気が悪く、雨が降ったり晴れたり。ケーブルカーは天気が悪いと運休します。ケーブルカーまでの道中、ガイドのお兄ちゃん、ケーブルカーが動くかどうかがはっきりせずますます大混乱。ようやく現地に着いたのですがやっぱり山の上は天気が悪く、直前でケーブルは運休に。ここでますますお兄ちゃん、混乱に。「これからどうするかボスに聞いてくる」と電話をかけに行くもボス、つかまらず。私たちはケーブルカーに全く執着はなかったのでショッピングをしたらホテルに帰るでもよかったのですが、彼にしてはそれでは仕事をしたことにならないらしく、次々とアイデアを出しては自分で引っ込める。
「いや、あの、2,3ショッピングセンターによってもらって、どこかおいしいシーフードレストランを教えてもらったらそれでいいから・・」と言っているのに、お兄ちゃんのハイテンションはおさまらず。せっかくランカウイまできたんだから、となんとかこのツアーをまとめようと、まあ、彼なりに努力をしているみたいだけどとにかく大混乱。それだけではなく98%ぐらいの時間は例のブロークン・チャイニーズ・イングリッシュを機関銃のように吐き出し続ける。「ケーブルカーに乗れなかったから4時間のところ6時間貸し切りということでどう?」と言い出したときにはまじで声をそろえて「No, Thank You!! Just go to some good restraunt, and then go straight to our hotel!!」
イヤー、参りました。帰り道もなんとかツアーのかたちがついた安心感からはますますヒートアップ。
「マレーシアはコピー天国なんだよ、DVDなんか、日本ではいくらするの?ここならどこでも何でも手にはいるよ!全部コピーだけどね。日本の警察は厳しいかい?マレーシアは大丈夫。捕まったらお金を握らせればなんでもOKだよ。タイに行ったことあるかい?タイのどこ?あそこはなんでもトムヤム、トムヤム。参っちゃうよね!ランカウイの他にはどこに行くの?え、クアラルンプールだけ!?あんなとこつまらないよ。ショッピングセンターなんか退屈だし。イポーとか楽しいところいくらでもあるのに、どうしていかないの?でもペナンはだめだよ!なんといってもランカウイだよ!!!」ってな感じでとにかく止まりません。
ホテルが見えたときはマジでほっとしました。ちなみに彼のおばあちゃんが中国からマレーシアにやってきたそうで、「ってことは、あんたんちは自宅では中国語をしゃべっているってことね」と聞くと「もちろん!!僕は中国人だもの!!」(彼らにしては国籍がマレーシアということより漢民族の一員であることの方が重要なようです)「そーか、それじゃ中国語も英語もマレーシア語もできてすごいね」「もちろん!!」
・・こいつ、嫌みもわからないらしい・・
ちなみにマレーシア人は比較的のんびりしているせいか、英語もゆっくりしゃべるので困ることはあまりありませんでした。それに引き替え、このチャイニーズ・イングリッシュは悪夢としか・・

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