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「脳震盪(brain concussion)」というエントリーで、以前、私は、試合中に生じた選手の脳震盪の重症度評価に「サイドラインでの脳震盪の評価法」を簡略化した方法を用いていることを述べました。
ただ、そのエントリーでも述べたようにこの評価法は格闘技を想定して作成されたものではないので、より目的に即した方法があれば取り入れていきたいところで、折に触れて検索はしていました。
そこでこのたびみつけたのが「キング-デヴィック検査(King-Devick test)」。
運営、試合の内容ともに、よい大会であったと思います。
選手権レベルということで出場者のレベルが高く、しかもお互いにアグレッシブに一 本やKOを狙いにいく展開の試合が多かったので、リングドクターとしてははらはらする場面もありましたが、初めてアマチュア修斗を見にこられた方でもこの 競技の魅力を満喫できた大会だったのではないでしょうか。
負傷者はフェザー級決勝での鼻骨骨折を筆頭に数名。救急受診を要するような怪我を負った選手はおらず、皆さん無事に帰路につくことができたので、私たちとしては一安心でした。
今回の私の収穫のひとつは、経験が豊富なY先生と一緒にリングドクターを務めることで、色々と学ぶところが多かったことです。
リングドクターの準備にも時間がかからなくなってきました。
救急搬送先の手配方法も確保。
私自身が用意する備品も、消耗品を補充する程度で、今回は滅菌ガーゼの100パック詰めを購入。
ひとつの大会で100パックも使うわけではありませんが、どうせいずれ使うものですし、まとめ買いした方が安いので。
ということで、“SHOOTO GIG WEST 13”当日。
結論から申し上げると、大きな怪我をする選手もおらず、リングドクターとしてはほっとしています。
全7試合中5試合がKOもしくは一本決着ということで、興行的にも良い内容だったようです。
スペシャルリングサイドに座っていながら「ようです」というのもおかしな話ですが、リングドクターの経験を積むにつれて、試合を「パーツ」の固まりとして観るような感覚が強くなってきたような気がします。
試合の流れを観るというよりも、入れ替わる攻守の中で、双方の選手に蓄積されていくダメージを記録していく感覚です(実際に手元のノートに書き留めてもいます)。
リングドクターとして試合を俯瞰する立場にある人間には、良い試合、悪い試合という価値判断を差し挟むことは困難ですし、それをすべきではないと、現時点の私は思っています(さらに経験を積むとまた違ってくるかもしれません)。
ルーティンになった下調べ。
会場の阿倍野区民センターに電話。設備を確認。
担架は備えていないそうで、これは会場が非体育施設である場合にはよくあること。主催者側で担架の用意があるかどうかを確認しなければなりませんが、一応、今回も簡易担架は持参することにします。
救急安心センターおおさかに電話。
当日の救急搬送先手配をお願いできることに。
細やかに対応していただけそうな印象で、まさに安心しました。
あとは装備を確認して、当日に臨むのみ。
何も事故が起こらず、こうした下準備が役に立たないのが、もちろんベストであります。
何はなくとも選手が負傷した場合の救急搬送先をまず抑えておかなければなりません。
基本、大阪府や兵庫県の救急医療体制はあまりユーザーフレンドリーではないようです。
私は近畿以外では東京と北海道でしか臨床経験がありませんが、すくなくともこの両地域には休日でも間違いなく対応してくれる医療機関がありました。
診療科によっては輪番制でしたが、それも予め新聞やWebサイトで知ることができます。
なのでリングドクターは必要時にはそれらの医療機関に電話連絡して、負傷した選手に受診してもらえばよかったわけです。
ところが、どうやら当地では勝手が違うようです。
4月3日のBORDERの折に関係者から打診があった“SHOOTO GIG WEST 13(6月5日 阿倍野区民センター大ホール)”のリングドクターのオファーを正式にいただきました。
スケジュール調整はしてあったので、即受諾。
来週にかけてルーティンの準備(阿倍野区民センターへ担架やAEDといった設備の確認、所轄消防署への連絡、器材のチェック)を行なおうと思います。
中央(東京)のプロモーターによる興行のリングドクターは今回が初めてです。
もちろん、リングドクターの業務内容自体はふだんと変わりないのですが、東京の方がリングドクターの人材が充実していて、組織化されているイメージがあるので(中山健児医師率いる「格闘医師団」など)、ちょっと緊張しています。
リングドクターとして、東京スタンダードと比較して見劣りのしない働きができるかどうかが今回のmyテーマ。
そこまで気負う必要は無いのかもしれませんが。
地方の大会(といっても大阪なんですが……)でのリングドクターの確保は非常に難しいようで、だからこそ私ごときに声がかかったわけなのですが、今のところリングドクター1人体制で臨まなければならなさそうなのが不安材料。
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総合格闘技(&キックボクシング)の、いまのところローカルイベントであるDEMOLITION XIGMA(デモリッション・シグマ)の伊丹大会のリングドクターを務めてきました。
以前はDEMOLITION WESTという呼称で大会を開いていましたが、「各地方を統合して首都圏に対抗して」いく、というコンセプトのもと、2011年に現大会名に改め、精力的に関西の外へも討って出ている、勢いのあるプロモーションです。
DEMOLITION XIGMAでリングドクターをやらせていただくのは初、ということで、メディカルチェックの体制も他とは異なっていましたが、プロモーターや関係者の方々との連動も上手くいき、安全面の管理という点では、まずまずご迷惑はかけずにこなせたのではないかと思っているのですが。
試合数は、オープニングファイトと呼ばれる、キャリアが浅い選手を中止とした試合が8試合、本戦が11試合の計19試合でした。
よって、まず試合前のメディカルチェックは38名に対して行なわなければなりません。
進行との関係で、1人の選手にかけられる時間は2~3分。
DEMOLITION XIGMAでは規定のメディカルチェックシートの類は無いとのことで、頭を絞って独自のものを作成、使用しました。