ゆうあいクリニック理事長日記
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日本の医療が揺れています。

政策の基本は医療や福祉にかかるコストを削減したい、という明確なものですが、この方向性の是非の議論ももちろんとして、この国の医療をどうしたら本当に良い仕組みになるのか、

・財務当局も
・厚生労働省をはじめとして行政に携わる人たちも
・医師会も
・開業医も
・勤務医も
・医療の現場で働くいろいろな職種の人も
・もちろん医療を受ける人たちも

みんなで意見を出し合い、譲り合い、学びあって、100年の計とまでは言いませんが30年くらいはもつ頑丈な仕組みを作れないものでしょうか?

===

そうした議論をするとき、やはり他の国のことは参考になると思います。
それぞれの国がそれぞれの事情でそれぞれに知恵を絞って作った制度ですから。

「OECD加盟国中日本は第○位で劣悪!」なんていう比較だけをするのではなく、いろいろな国の、

・医療従事者の養成システム
・医療従事者の勤務状況
・国家としてかけている予算とその使途
・社会保障システム
・医療の水準
・そして実際に医療を受けた人の声

をきちんとわかりやすくまとめて公表したらかなり議論は深まるのではないかと思います。
どこかで本でも出してくれませんかねえ。

===

さて、以前も紹介しましたが、ノルウェーの福祉コミュニティーで、知的障害を持つ人たちと一緒に住みながら家族で働き、生活されていたママくまさんのブログから。

http://yaplog.jp/threebears/archive/385

【転載はじめ】

おや??まさか・・?

書こうかどうしようか迷ったんですが・・・

今日くま家族が住む町にある診療所に行ってきました

診療所は予約制

数日前に「お医者さんにかかりたい」と言ったら
「えーと、じゃぁ木曜日の10:50に来て下さいね」とのこと

(あ、今日診てはくれないのね)と思いながら
予約時間をプリントアウトしてもらってその日は帰りました

そして今日は木曜日、
ノルウェー暮らし初めての診療所での診察体験!

ノルウェーに住む人はみんな
ファーストドクターと言って地域の診療所に担当の医師を持ちます

くま家族もこの街に引っ越してきたときに
この町の診療所の3人の医師の名前が入った手紙が送られてきて
その3人から自分でファーストドクターを選びます

ママくまは女性の名前のドクターを選びました
ちなみにこのファーストドクターは希望であとから変更もできます

今日は自分のファーストドクターとの初対面~

ママくまと同じ年くらいの若い女性のドクターでした

ドクター自らが待合室に顔を出し、わたしの名前を呼びました
そして案内されて診察室へ

とっても気さくなドクターでした

そして診察結果は・・妊娠2ヶ月
もうつわりが始まっていたので確信はしていましたが

ママくまは過去に2回早期流産をしているので
まだまだ安心は出来ませんが
どうかこの新しい命が守られますように・・・

【転載終わり】

産婦人科医ではなく、ファーストドクターという総合医が初診を担当しているのです。
診療がすべて予約制なのも日本とは違いますね。

ママくまさんいわく、「ノルウェーではお産関連は全部無料だけど、エコーは妊娠中に1回しかやらない」んだそうです。
毎度毎度赤ちゃんのエコー(超音波)写真を撮ってくれる日本のお産とはまた違いますよね。

こうしたいろいろな国のいろいろな違いを公平に見つめながら、医療にまつわるいろいろなことを考えていければいいなと思います。

ちなみにママくまさんはその後帰国して日本で元気な赤ちゃんを産んだ様子がブログの続きに綴られています。良かったですね。

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ゆうあいクリニック(臨床PET検査・がん検診)
 http://www.shinyokohama.jp/
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イギリスにいらしたあるドクターから伺った話です。

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そのドクターが、ある日突然の頭痛に襲われました。

「突然の頭痛はくも膜下出血を疑え」というのは医師にとっては基本中の基本ですから、そのドクターは近くの病院に「頭のCTを撮って欲しい」と頼んだそうです。

しかし、イギリスはゲートキーパー(門番医師)制度をとっており、あらゆる医療アクセスは全てゲートキーパーを通さないとできません。

そのドクターはその町のゲートキーパーに「特別に頼み込んで」2日後に頭のCTを撮ってもらうことができたそうです。

(これが本当にくも膜下出血であったとすれば、ここまでで命を失っている確率も相当あると思われます。)

==========

さて、検査の結果無事「異常なし」の診断をもらってほっとしたそうですが、ここまでの医療費が約20万円だったそうです。

もちろん外国人で全額自己負担であったのかもしれませんが、例えば日本で頭のCTを撮ると値段はこんな感じです。

【以下はゆうあいクリニックの例です/使用機材等によって若干料金は異なります】

初診料 2730円
単純CT撮影料 9100円
コンピューター断層診断料 5080円

合計16910円

全額自費として、20000円もかかりません。3割負担だと5000円ちょっとです。

==========

ゆうあいクリニックで行っている検診メニューで最も高額なコースは298000円ですが、彼はこれを見て「イギリスだったらこんな安い金額はありえない、最低でも4倍(120万円)はする!!」とのコメント。

ちなみにアメリカではPET-CTだけの検査で1回30~60万円です。
そのアメリカでの個人破産の原因の第一位は「医療費」だそうです。

宣伝のつもりではありませんが、ゆうあいクリニックの298000円には、

・脳PET
・全身PET-CT
・胸部CT
・脳MRI
・脳MRA
・頚動脈エコー
・乳腺エコー(女性)
・甲状腺エコー
・腹部エコー
・骨盤MRI
・子宮細胞診(女性)
・40項目以上の血液検査
・20項目以上の腫瘍マーカー
・骨密度
・毛髪ミネラル検査
・PET画像説明(当日)

などが全てセットで含まれています。所要時間は6時間、日帰りです。

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先進諸外国と比べて極端に安い医療費、どこでも好きな医療機関にかかれるフリーアクセス制度、医療従事者の自己犠牲、おそらくそれらが築いてきたのが「長寿世界一」の日本の医療環境です。

しかし、これからの高齢化社会では、「水と安全と医療はタダ」という幻想は捨てなければいけません。

これからの日本の医療をどうするのか、それを考えるのは医師でもなく政府でもなく国民のみなさんの責務です。

・どういう医療を受けたいか?
・どんなことが絶対必要で、どんなことは我慢できるのか?
・そのためには税負担をどこまで受け入れるか?
・医療費の自己負担はどこまで容認するのか?
・患者さんとしての努力、勉強、責任を持った意思決定をどこまでできるのか?

私たちの子供たちの世代にすぐれた医療制度を残すために、行き当たりばったりではなく、現実を直視した本質的な議論が必要だと思います。

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ゆうあいクリニック理事長日記
  written by Atsushi Katayama(片山 敦)

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先日、朝日新聞の「乳がん「見落とし」40代3割」という記事について取り上げました。

「乳がん「見落とし」40代3割 / 何のための報道ですか?」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/28096215.html

この記事について、アメリカに渡って診療をされている脳外科医のTai-chan先生から参考になるコメントをいただきましたのでご紹介します。

Tai-chan先生のブログ「アメリカ脳血管内治療事情」↓
http://blog.m3.com/Neurointervention/

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「The Digital Advantage」と題して、従来のフィルムによるマンモグラフィーに比べて、デジタル撮影、デジタル処理のできるデジタルマンモグラフィーが有用であるということを、実際の患者さんも登場して取り上げています。

大学病院のサイトということもあって、事実をきちんと述べたスカッと気持ちのいいタイトル&内容です。↓
http://www.uihealthcare.com/news/pacemaker/2006/winter/digitaladvantage.html

==========

検索してみると、こんな記事もありました。アメリカ"National Cancer Institute"のサイトです。↓
http://www.cancer.gov/newscenter/pressreleases/DMISTQandA

(サイトから転載)

・The study showed that digital mammography was significantly better that film mammography in screening women who were under age 50, or women of any age who had very dense breasts.
・Digital mammography allows improvement in image storage and transmission because images can be stored and sent electronically.
・Secondary goals measuring the relative cost-effectiveness of both digital and film technologies, and the effect on participant quality of life due to the expected reduction of false positives are still being assessed and will be reported at a later date.
・Death rates from breast cancer have been declining since 1990, and these decreases are believed to be the result, in part, or earlier detection and improved treatment.

(転載終わり)

==========

朝日新聞の記事に書かれていた、

「日本では、乳がんにかかる人は40代が最も多い。だが40代は乳腺密度が濃く、マンモグラフィーに腫瘍が映りにくいといわれている。一方、エコー検査は乳腺の濃さに影響されにくく、20~40代の乳がん発見に効果が高いと期待されている。」

という記事に関して、ここでは、「デジタルマンモグラフィーを使うことによって、乳腺密度が濃い若年者でもマンモグラフィーでの診断精度を上げることができる。」と明快に述べられています。

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日米では同じ年代でもずいぶん体格差もあり、一概には言えませんが、こうして外から見てみることによっていろいろな考察をすることができることを改めて感じました。

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さだまさしさんの「風に立つライオン」という曲があります。

大学病院に勤務していた若い外科医が、つきあっている女性を日本に残してケニアでの医療活動に身を投じ、その女性が結婚するという手紙をケニアで受け取る、というストーリーです。
これはなんと実話だということで、モデルは宮崎医科大学第二外科の教授をされていた柴田紘一郎先生なんだそうです。

著作権に遠慮して全部載せられないんですが・・・

>診療所に集まる人々は病気だけれど
>少なくとも心は僕より健康なのですよ
>僕はやはり来てよかったと思っています
>辛くないと言えば嘘になるけどしあわせです

自分は今からアフリカに行く若さも余裕も残念ながらありませんが、日本で学んだ医療技術を持って海外にゆく若い医師や看護師の皆さんを見ると、心から応援したくなります。
1999年にノーベル平和賞を受賞した「国境なき医師団」のサイト↓
http://www.msf.or.jp/
募金をすることも立派な活動ですから、ぜひ支援いただけたらと思います。クレジットカードも使えますし税金も控除になります。

私は自分に与えられたミッションを信じて日本でがんばろうと思います。

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先日の記事でスウェーデンでデザインされたスリッパのことを取り上げましたが、このスリッパ、検査にいらっしゃるゲストの方々にも好評で、「どこで買えるの?」と頻繁にお問い合わせをいただきますのでここでご紹介します。

ブログ「3びきのくま日記<福祉の国で>」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/19887917.html

スウェーデンのinnovaterという会社でデザインされた家具や生活用品です。↓
http://www.innovator.co.jp/contents/innovator/index.html

低反発ウレタン(枕やベッドマットで人気のテンピュールもそうですね)を使ったスリッパで、水洗いができます。汚れたらすぐ洗濯に出せるのです。
以前はビニール製のスリッパを紫外線殺菌して使っていたのですが、匂いは取れないしすぐに紫外線で劣化するし、悩みの種でした。ある日これをサイトで発見して「MとLを100足ずつください」とすぐ電話してしまいました。その後LLも揃ったので、今は3サイズ3色がどっさり並んでいます。

楽天市場でもいろんなお店が扱っています。↓
http://item.rakuten.co.jp/woodspace/c/0000000156/

ゆうあいクリニックから車で5分(のはずですが、渋滞すると大変です)、スウェーデン家具専門の大規模小売店「IKEA」も大変な人気です。↓
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/local_home/kohoku.html

福祉先進国には見習うことが多いようです。

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今日はブログの紹介です。

ノルウェーに暮らすくまさん一家のブログ↓
http://yaplog.jp/threebears/

私のお気に入りブログにも入っています。
ママくまさん、パパくまさんとはずいぶん昔からのおつきあいです。
2歳のこぐまちゃんはとってもよく食べる、恐竜好きの男の子です。

ママくまさんは大学病院の精神科病棟で看護師として勤務されたあと、イギリスに福祉を学ぶために留学、帰国後はパパくまさんと一緒にスウェーデンの車椅子を輸入販売する仕事をされていました。
その間、超難関の内閣府国費留学も経験されています。

車椅子も拝見しましたが、やはり日本の車椅子とは発想からして全く違う、本当に使う人のためを考えたとても優れた製品でした。
余談ですが、ゆうあいクリニックの近所にIKEA(スウェーデン家具を扱う大規模小売店)がオープンして大盛況、あまりの渋滞に出勤すらおぼつかない今日この頃です・・・。
ゆうあいクリニックで使っているスリッパもスウェーデンのメーカーのデザインで、大変評判がいいです。このスリッパを導入するときにもママくまさんに相談してアドバイスをいただきました。

今、くまさん一家は、ノルウェーの知的障害者のヴィレッジに住み込みで働いています。

私のライフワークは、医療・福祉・教育の分野で、よりよいサービスのできる制度作りをすること、と考えています。PETの仕事はその最初の試金石です。
くまさん一家の行動力にはかないませんが、これからもいろいろ教えていただきながら、私なりに勉強と実践をしていきたいと思っています。

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