私は医療系のドラマはほとんど見ないんですが、たまたま昨日妻が「みゅうの足(あんよ)パパにあげる」というドラマを見ているところに通りかかって、気になるシーンがありましたので取り上げます。
(ドラマはきっと良いお話しなんでしょうが、一部だけ取り上げてすみません)
難病におかされた主人公は、主治医から、高価な薬(1本3万円くらいする免疫グロブリンという薬のことだと思われます)による治療を勧められます。
ただし、医師はこの治療を「毎月150万円、自己負担は45万円ですが、どうしますか?」と告げるのです。
主人公とその妻は、その金額に呆然とし、自暴自棄になってしまいますが・・・。
くらいなところで私はやりかけていた仕事(洗濯)に戻りました。
===
高額療養費という制度があります。
社会保険庁のサイト↓
http://www.sia.go.jp/seido/iryo/kyufu/kyufu06.htm【転載はじめ】
重い病気などで病院等に長期入院したり、治療が長引く場合には、医療費の自己負担額が高額となります。そのため家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される高額療養費制度があります。
ただし、保険外併用療養費の差額部分や入院時食事療養費、入院時生活療養費の自己負担額は対象になりません。
被保険者、被扶養者ともに1人1か月の自己負担限度額は所得に応じて、次の計算式により算出されます。
<中略>
70歳未満の方 医療費の自己負担限度額(1か月あたり)
一般 80,100 円+(総医療費-267,000 円)×1%
【転載終わり】
一般というのは、住民税が非課税の世帯と、賞与を除く年収が654万円を超える世帯以外をいいます。
多くの世帯がこのレンジに入ることでしょう。
===
たとえば、この薬代以外の医療費がかからなかったとして、医療費が150万円の場合の自己負担は、
80,100+(1,500,000-267,000)×0.01=92,430
もし仮に、入院などを含め、月の医療費が1000万円かかったとして、
80,100+(10,000,000-267,000)×0.01=177,430
どちらももちろんそれなりに重い金額ではありますが、少なくとも45万円よりははるかに低いことは確かです。
これらの制度は年々変わっていますが、少なくともこのドラマの原作が書かれたときも今も、健康保険にさえ入っていれば高額療養費の恩典は受けられたはずなのです。
ドラマの構成上やむを得ないのかもしれませんが、誤った情報はいけません。
しかも、この制度には「年額の上限が89万円」というオマケまでついているのです。
健康保険の適用される診療であれば、毎月どんなに高価な治療を受けようとも月平均の負担は7万4千円ちょっとです。
繰り返しますが、これが患者さんにとってはとても重い金額であることは承知しています。
こうした患者さんをもっとサポートできる仕組みが必要だとも思います
しかし、日本が世界的にも医療費の自己負担額が低い国に属することは間違いないと思います。
カナダでは医療費は無料ですが、消費税は15%です。
アメリカでは個人の破産の原因の第一位は「医療費」だそうです。
===
日本の医療制度を守り、もっとよくしてゆくために、いろいろな立場の人がいろいろなことを考え、実践してゆかなければなりません。
一度に数百万人以上の人にメッセージを伝えることのできるテレビの役割と責任はとても大きいと思います。
病気で苦しんでいらっしゃる方、病気の心配をされている方に、さらに誤った医療費の心配をさせてはいけません。
毎日毎日たくさんの番組を送り出すのは大変でしょうが、ぜひ正確な情報提供をお願いしたいと切に思います。
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日本の医療が揺れています。
政策の基本は医療や福祉にかかるコストを削減したい、という明確なものですが、この方向性の是非の議論ももちろんとして、この国の医療をどうしたら本当に良い仕組みになるのか、
・財務当局も
・厚生労働省をはじめとして行政に携わる人たちも
・医師会も
・開業医も
・勤務医も
・医療の現場で働くいろいろな職種の人も
・もちろん医療を受ける人たちも
みんなで意見を出し合い、譲り合い、学びあって、100年の計とまでは言いませんが30年くらいはもつ頑丈な仕組みを作れないものでしょうか?
===
そうした議論をするとき、やはり他の国のことは参考になると思います。
それぞれの国がそれぞれの事情でそれぞれに知恵を絞って作った制度ですから。
「OECD加盟国中日本は第○位で劣悪!」なんていう比較だけをするのではなく、いろいろな国の、
・医療従事者の養成システム
・医療従事者の勤務状況
・国家としてかけている予算とその使途
・社会保障システム
・医療の水準
・そして実際に医療を受けた人の声
をきちんとわかりやすくまとめて公表したらかなり議論は深まるのではないかと思います。
どこかで本でも出してくれませんかねえ。
===
さて、以前も紹介しましたが、ノルウェーの福祉コミュニティーで、知的障害を持つ人たちと一緒に住みながら家族で働き、生活されていたママくまさんのブログから。
http://yaplog.jp/threebears/archive/385【転載はじめ】
おや??まさか・・?
書こうかどうしようか迷ったんですが・・・
今日くま家族が住む町にある診療所に行ってきました
診療所は予約制
数日前に「お医者さんにかかりたい」と言ったら
「えーと、じゃぁ木曜日の10:50に来て下さいね」とのこと
(あ、今日診てはくれないのね)と思いながら
予約時間をプリントアウトしてもらってその日は帰りました
そして今日は木曜日、
ノルウェー暮らし初めての診療所での診察体験!
ノルウェーに住む人はみんな
ファーストドクターと言って地域の診療所に担当の医師を持ちます
くま家族もこの街に引っ越してきたときに
この町の診療所の3人の医師の名前が入った手紙が送られてきて
その3人から自分でファーストドクターを選びます
ママくまは女性の名前のドクターを選びました
ちなみにこのファーストドクターは希望であとから変更もできます
今日は自分のファーストドクターとの初対面~
ママくまと同じ年くらいの若い女性のドクターでした
ドクター自らが待合室に顔を出し、わたしの名前を呼びました
そして案内されて診察室へ
とっても気さくなドクターでした
そして診察結果は・・妊娠2ヶ月
もうつわりが始まっていたので確信はしていましたが
ママくまは過去に2回早期流産をしているので
まだまだ安心は出来ませんが
どうかこの新しい命が守られますように・・・
【転載終わり】
産婦人科医ではなく、ファーストドクターという総合医が初診を担当しているのです。
診療がすべて予約制なのも日本とは違いますね。
ママくまさんいわく、「ノルウェーではお産関連は全部無料だけど、エコーは妊娠中に1回しかやらない」んだそうです。
毎度毎度赤ちゃんのエコー(超音波)写真を撮ってくれる日本のお産とはまた違いますよね。
こうしたいろいろな国のいろいろな違いを公平に見つめながら、医療にまつわるいろいろなことを考えていければいいなと思います。
ちなみにママくまさんはその後帰国して日本で元気な赤ちゃんを産んだ様子がブログの続きに綴られています。良かったですね。
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北京オリンピックで陸上3冠を達成したジャマイカのボルト選手の活躍を見て、私くらいの年代では、映画「クール・ランニング」を思い出した方もいるのではないでしょうか。
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1993年に公開された実写版のディズニー映画で、実話をもとにしているのだそうです。
ジャマイカ代表の陸上選考会で、隣のレーンの選手の転倒というアクシデントに巻き込まれて敗れたデリースは、オリンピック出場の夢を果たすために、ジャマイカ初のボブスレーでの出場を決意します。
この映画はカルガリーオリンピックでの出来事がモデルで、この頃は夏冬のオリンピックが同じ年に行われていました。
3か月後の冬季オリンピック出場という暴挙(?)に挑戦する選手とコーチの奮闘を描いたいわゆる「スポ魂」ものですが、さすがディズニーの作品だけあってぐいぐい引き込まれてしまいます。
===
私個人の感想としては、選手の奮闘もかっこいいと思いますが、コーチの姿に熱いものを感じました。
かつてボブスレーのアメリカ代表選手として長らく君臨した彼は、力の衰えとプレッシャーのためにソリの不正改造をし、これがもとでアメリカを追放されます。
ジャマイカで博打の胴元として過去の栄光とはかけ離れた生活を送っていた彼ですが、デリースたちの熱意に打たれて再びボブスレーの世界に入ってゆきます。
そして・・・。
===
一度の失敗で世の中から葬られてしまう、レースから脱落してしまうというのは辛いことです。
安倍晋三が内閣総理大臣当時に唱えた、「再チャレンジ可能な社会」というキーワードは、彼自身の再チャレンジを助けることはできませんでしたが、何度でもチャレンジできる、いつまでも夢を持てるというのは素敵なことだと思います。
今、余裕なく、世知辛い空気が世の中に蔓延していると感じます。
そんな空気を一時でも吹き飛ばしてくれる爽やかな映画でした。
===
この映画のことは、アンさんのブログを拝見して思い出しました↓
http://blogs.yahoo.co.jp/cool_flute42/24349543.html
アンさんにも感謝です!
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福島の大野病院で、帝王切開後にお母さんが亡くなり、執刀した医師も刑事被告人となった悲しい事件の判決がさきほどありました。
===
毎日新聞のサイトより↓
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080820k0000e040014000c.html?inb=yt
【転載はじめ】
大野病院医療事件:帝王切開の医師に無罪判決 福島地裁
厳しい表情で福島地裁に入る加藤克彦医師=福島市で2008年8月20日午前9時49分、長谷川直亮撮影 福島県大熊町の県立大野病院で04年、帝王切開手術中に患者の女性(当時29歳)が死亡した事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医(休職中)、加藤克彦被告(40)に対し、福島地裁は20日、無罪(求刑・禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。鈴木信行裁判長は、最大の争点だった胎盤剥離(はくり)を途中で中止し子宮摘出手術などへ移行すべきだったかについて「標準的な医療水準に照らせば、剥離を中止する義務はなかった」と加藤医師の判断の正当性を認め、検察側の主張を退けた。
加藤医師は04年12月17日、帝王切開手術中、はがせば大量出血する恐れのある「癒着胎盤」と認識しながら子宮摘出手術などに移行せず、クーパー(手術用はさみ)で胎盤をはがして女性を失血死させ、医師法が規定する24時間以内の警察署への異状死体の届け出をしなかったとして起訴された。
争点の胎盤剥離について、判決は大量出血の予見可能性は認めたものの、「剥離を中止して子宮摘出手術などに移行することが、当時の医学的水準とは認められない」と判断した。医師法21条については「診療中の患者が、その病気によって死亡したような場合は、届け出の要件を欠き、今回は該当しない」と指摘した。
医療行為を巡り医師が逮捕、起訴された異例の事件で、日本医学会や日本産科婦人科学会など全国の医療団体が「結果責任だけで犯罪行為とし、医療に介入している」と抗議声明を出すなど、論議を呼んだ。公判では、検察、被告側双方の鑑定医や手術に立ち会った同病院の医師、看護師ら計11人が証言に立っていた。【松本惇】
【転載おわり】
===
関連してこんな記事もありました↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000042-mai-soci
【転載はじめ】
日本産科婦人科学会の調査によると、妊娠・出産に伴って命にかかわる緊急治療を必要とする女性は250人に1人と推計されている。調査を担当した国立成育医療センターの久保隆彦・産科医長は「一般に妊娠・出産は危険な行為であるということが知られていないが、産科医は数多くの危険な妊婦を助けてきた。有罪になれば、こうした妊婦を対象にした医療行為が否定され、産科医療の崩壊に拍車をかけるところだった。今回の判決は極めて妥当な判断だ。これ以上の産科医減少、産科医療の崩壊を招かないために、検察は控訴すべきではない」と語った。
【転載おわり】
===
上の記事にある「妊娠・出産に伴って命にかかわる緊急治療を必要とする女性は250人に1人」という現実をどれだけの方がご存知でしょうか?
これだけ低コストで高レベルな医療が実現している日本でさえ、まだこれだけのリスクがあるのです。
マスコミの心無い報道で、日夜を問わず患者さんのためにがんばっている多くの産婦人科医が魂を失ったように職を離れ、残った産婦人科医の負担が増すという悪循環が止まりません。
今回の事件で亡くなったお母さんの命を無駄にしないためにも、今回の判決が日本の産婦人科医療の崩壊を食い止めるためにいろいろな立場の方々が協力し合っていく契機になることを祈ります。
産科医療について、以前にもブログにしました↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/42560024.html
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亡くなられたお母様のご冥福を心よりお祈りいたします。
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毎年私の誕生日になると、TVで「追悼番組」が流れます。
25歳の誕生日には「あれから5年」
30歳の誕生日には「あれから10年」
40歳の誕生日には「あれから20年」
今日のTVでは「あれから23年」と流れていました。
1985年8月12日夕方、羽田発大阪行きの日航512便が御巣鷹山に墜落、520名の方が亡くなるという大惨事が起きました。
これは今でも世界の航空事故中最大のものだそうです。
私の20歳の誕生日は、520名の方々の命日になってしまいました。
===
当時私は2浪中で、実家を離れ、東京の新聞販売店でいわゆる新聞奨学生として住み込みで働きながら予備校に通っていました。
そして翌朝13日は大変なことになりました。
販売店に深夜には届くはずの朝刊が、大ニュースで遅れに遅れ、昼頃になりました。
当然お客様からはまだかまだかのクレームの電話が殺到し、配達先でも「どうしてこんなに遅いんだ!!」と怒鳴られっぱなしでした。
やっとの思いで朝刊を配り終えて帰ってくると今度は夕刊の配達が待っていました。
「僕の20代はろくなものにならないかもしれないなあ・・・」と思ったものです。
今でも事故の大きさ、ショックと自分の未来への不安が交錯する強い記憶として残っています。
===
さて、皆さんはどうやって自分の進む道を決めているのか、不思議になることがあります。
大学受験にしても、18歳で「○○学部□□学科」を自信を持って選べる人はそうそういないのではないかと思います。
小学校の次には中学校、中学校の次には高校、高校の次には大学と、ここまでは「学校→学校」ですからそう違和感はないわけですが、大学を出れば普通は仕事に就かなければいけません。その仕事を大きく左右するのが大学選択、学部学科選択なのですから一大事です。
===
当時は国公立大学は年に1度しか受験のチャンスがありませんでした。
裕福な家庭ではありませんでしたので私立は選択肢にありませんでしたが、そもそも自分の将来像を定めることができないまま受験に臨み、2回失敗するともう「2浪」になってしまいました。
思えば中学校の頃から、日記に「将来やってみたいこと」を20個くらい並べてそれぞれにいろいろな検討を加えていた形跡があります。それでも20歳になるまで将来を決めることができませんでした。
「やりたいことが分からない」「やる気が起きない」と、フリーターやニートの位置にとどまる若い方々を非難する大人もいらっしゃいますが、当時の私はまさにそんな心境でした。
本当に苦しかったのを覚えています。(2浪だし世間の目も冷たかったのも原因の1つですが(笑))
===
共通一次試験が終わり、出願の締め切り間際になってやっと、私は医師になろうと決めました。
夏の出来事で無念の死を遂げた方々の思いが私に「命」を考えることを教えてくれたのかもしれません。
===
幼稚園でも小学校でも、当たり前のように「将来何になりたい?」と聞かれますが、考えてみればそれはすごく酷なことのようにも思えます。
小学生の興味はお友達だったりサッカーだったりポケモンだったりするわけで、まさか自分がスーツを着て働くことまで想像できないでしょう。
周りの大人が、自分の果たせなかった夢を子供に負わせることもあるのではないでしょうか。
今の世の中、教育の場と働く場がものすごく乖離しているように感じます。
本来、同じ日本の同じ空気の中で、勉強も、仕事も、同時におこなわれているのです。
大学を出て学校の先生しかしたことがない方が「進路指導」をしているのもどうなんでしょう?
だったら「13歳のハローワーク」を何度も読ませた方がずっとリアルに社会を感じるかもしれません。
子供は小さいうちから年に何回か学校を出て社会に学び、働く人は学校で自分の仕事の面白さ、大変さ、将来の夢を語り、先生は数年間会社に出向して真夏にスーツで汗をかく。そんな仕組みにはできないものでしょうか?
世の中がいろいろな人たちのいろいろな苦労で支えられられていることを知り、自分もその一員としてどこかで人の役に立ってみたい、そう思えるような社会だったら素敵だなと思います。
脱線続きの駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
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中学生の時、体育館で「翼は心につけて」という映画を見ました。
(石田えりさんが主演だったんですね)
骨肉腫にかかってしまった中学生の女性が、右腕切断というつらい治療を決断したにもかかわらず、結局亡くなってしまうというお話です。
実話を基にしているそうで、当時はみんなで泣いたものでした。
文部省推薦映画で、「命の大切さ」を教えるという教材だったのでしょう。
===
思えばその頃の骨肉腫の5年生存率は10~20%でした。
現在はステージや治療法によっても異なりますが60~70%と、約3分の2の方が健康を回復されるまでに治療法が進歩しています。隔世の感です。
===
ドラマの定番といえば白血病、古くは山口百恵さんの「赤い疑惑」などが有名です。
白血病にもいろいろあり、いまだに治療が難しいタイプも存在しますが、新しい治療法も日々開発され、たとえば慢性骨髄性白血病では「グリベック」という画期的な飲み薬で、入院せず外来だけで治療ができるまでになりました。
ブログ「飲み薬だけのがん治療」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/35272953.html
===
がんの過半数は治せる時代になり、患者さんも、ご家族も、医療スタッフもみんなで治療法を考え、前向きに治療に参加していただくためのがん告知も一般的になってきました。
私たちもPETという仕事に携わっていますので、毎日がんの検査をし、がんの患者さんとお話しする機会もたくさんあります。本当に日々どんどん環境が変わってゆくのを肌で感じます。
患者さんのための医療がこれからも順調に育ってくれることを祈りますし、微力ながら私たちもそのお手伝いができればと思います。
===
さて、先ほどの映画で思い出したことをもうひとつ。
主人公の女性がいよいよ状態が悪くなったとき、ドクターが鎮痛か鎮静の注射を打とうとするのですが、主人公の女性は「注射をすると何もわからなくなっちゃうから嫌!」と拒否します。
私にはこのシーンが一番印象的でした。
痛みや苦しみだけ取れたらどんなにいいだろうと思ったものです。
(そのときはまさか自分が医者になるとは思いませんでしたが・・・)
ブログ「残念な話<モルヒネは安全です>」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/20690222.html
ブログ「がん対策基本法」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/25314001.html
これは残念ながら30年前も今も、ですが、まだまだ日本では患者さん側も医療用麻薬に抵抗が強く、欧米のように麻薬を安全に上手に使って痛みだけをきちんとコントロールするという治療が必ずしも行われてはいません。
「がんの痛みは仕方がない」と諦めて我慢するより、医療用麻薬も含めた鎮痛剤をきちんと使って痛みのない(少ない)療養生活を送られたほうが、気分もよく、食事も進みますから、病気そのものの治療にも少なからぬ好影響を及ぼすのです。
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