| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
| 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
| 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
| 28 | 29 | 30 | 31 |
10年ほど前の話です。
「先生、喘息発作の女性です」
当直の夜、ナースからのコールで救急室に駆けつけると、そこには男性が一人。
患者さんのご主人でした。
「患者さんはどこですか?」
「受付が済むまで駐車場の車の中で待たせています」
私たちは車いすを押してその男性の車に向かって走りました。
・・・
助手席にいたのは、心肺停止状態の患者さんの姿でした。
急いで心肺蘇生を行いながら救急室に運び、ドクターを集めてあらゆる処置を行いましたが、救命することはできませんでした。
駐車場に着いた時は、もちろん苦しいながらも患者さんの息はあり、ご主人は患者さんを待たせて急いで受付をしたのでしょう。
しかし、その間に心停止が起こってしまえば、ものの5分足らずで脳細胞は死滅をはじめ、救命は不可能になってしまうのです。
・・・
「救急車で来てくれれば・・・」
私たちは一様にそう思い、心から悲しい気持ちになったものです。
救急車で赤信号も突破して走りながら病院に連絡をしてくれれば、私たちは救急室で万全のスタンバイをすることができたでしょう。
時間的にはまだ呼吸があるうちに治療を始めることができたでしょうし、救命の可能性は大いにあったと思われます。
保険証なんてそれからでよかったのに。
突然のことに呆然とするご主人の姿が忘れられません。
本当にお気の毒な出来事でした。
===
一方で、タクシー代わりの救急車の利用、不要不急の夜間受診はあとを絶ちません。
子供の数は減っているのに夜間の小児科受診数は急増しているといいます。
===
1997年の医師数抑制の閣議決定から、10年以上にわたって「医師余り」を唱えて医師数を抑制してきた政策が、ようやく転換されようとしています。
医学部の定員が少し増えて、9年後の春には今より少し多いドクターが初期研修を修了することでしょう。
しかし、それだけでは今の医療の抱えるいろいろな問題は解決しませんし、何よりあまりに時間がかかりすぎます。
・医療従事者には、患者さんに正しい知識を伝える絶えざる努力が
・行政には、安心して医療に専念できる財政的・制度的支援が
・司法には、医療現場でナマで起こっていることへの深い理解が
・患者さんには、限られた医療インフラを上手に利用する智慧が
・マスコミには、それらすべてを上手に支援する公平で正確な報道が
それぞれ求められるのだと思います。
===
先日ふっとテレビを見ると、出演1回のギャラが200万円ともいわれる大物女性キャスターが、「勤務医が病院を捨てて楽な開業に走る流れを止めなければいけません」としたり顔でおっしゃっていました。
あの~、開業医も楽じゃないんですけど・・・。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
※同時配信中※
【Yahoo!】http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/
【m3.com】http://blog.m3.com/rijichonikki/
【ココログ】http://rijichonikki.cocolog-nifty.com/
ゆうあいクリニック(臨床PET検査・がん検診)
http://www.shinyokohama.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント
コメント一覧
いろいろな立場で求められるものが、
はっきり書かれていて、ずいぶんすっきりしました。
医療を利用する側として、正しい知識で利用したいなと思います。
医師には、医学部が、看護師には、看護学校があって、
正しい医療知識が得られるけれど、
一般市民には、ちゃんとした医療知識を得る場所って、
なかなかないものですね。
通信教育みたいに、医療講座なんかあればいいのにって思います。
私は学校で教科として教えるべきだと思っています。
今の「保健」は体育のおまけ程度の扱いですよね。
コメントを書く