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「血液サラサラ」まだまだ流行ってますねえ・・・。
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以前、NHKテレビの「ためしてガッテン」でも放映されていましたが、いまや「サラサラ詐欺」まで報道されています。↓
http://www3.nhk.or.jp/gatten/archive/2006q3/20060830.html
・使用前・・・ドロドロ
・使用後・・・サラサラ
なんていう写真をよく見かけますが、そういう写真を見かけたら冷静に見てください。「ドロドロ」の方が必ず赤血球の数が多いのです。
TVでもまさにその実験をしていましたが、プレパラートの上に血液を載せて観察するとき・・・
・血液を多めにして顕微鏡で覗くと→赤血球が多くて込み合っている→ドロドロに見える
・血液を少なめにして顕微鏡で覗くと→赤血球が少なくてすいている→サラサラに見える
というのが正体です。
だいたい、指をつついて出血をさせている時点でもう血液の凝固は始まるのですから、正確なわけがないのです。
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「固まる」のは赤血球ですが、「固める」のは主に血小板です。
血液が固まる仕組みはものすごく複雑ですが、血液の固まりやすさ(サラサラ具合)を変えるのは主に以下の要素です。
・血液の濃さ(脱水などで血液が濃すぎると固まりやすい)
・血小板の量や性質(少ないと固まりにくいが、それはそれで肝硬変や紫斑病などの病気かも)
・糖分やコレステロールなどの量(多すぎると固まりやすい)
・血液凝固因子の量や性質
心筋梗塞、脳梗塞など、すでに「血液が詰まってしまった」過去を持つ方、あるいは心房細動など心臓の病気で血液が固まりやすい方には、飲み薬ですとアスピリン、パナルジン、ワーファリンなどをお飲みいただくことがあり、これらはそれこそ「サラサラになる」薬ですが、健康なうちから飲むものでもありません。結局は、
・水分をこまめに取って脱水を防ぐ。特に朝。
・(前回も書きましたが)マグロや青魚を食べてEPAやDHAを摂る。これらは血小板が固まりすぎる性質を抑えます。
・野菜もしっかり食べる。
くらいの注意でよいのではないでしょうか?
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かつて長嶋茂雄さんが脳梗塞になられたとき、あちこちの病院に「頭のMRIを撮ってほしい」という人が殺到したようです。しかし長嶋さんの病気は脳梗塞といっても、よくある「脳血栓」ではなく、心臓が原因の「脳塞栓」です。
心房細動などの不整脈が原因で心臓の中に血の塊ができ、これが運悪く血流に乗って脳に運ばれて詰まってしまう病気です。
MRIを撮っても予知はできません。
TVもあんなに長時間取り上げるくらいなら、ひとこと「心配な方は心電図をとりましょう」と言ってくれればいいのに。
それだけで、同じ病気になるかもしれない多くの人が適切な治療で脳塞栓を予防でき、きっと長嶋さんも喜ぶと思うのですが。
【アンコールシリーズその3~原文は2006/9/9掲載、若干の修正をしています】
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ゆうあいクリニック理事長日記
written by Atsushi Katayama(片山 敦)
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