ゆうあいクリニック理事長日記
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Doctors Blog

長期療養をされている方が多い病院でよくお会いするのは「くも膜下出血」の治療後の患者さんです。

40代、50代の若い患者さんも多く、ご本人やご家族のご苦労ははかりしれません。

ある時、患者さんのご家族が枕元で「いったいあなたはいつまで生きているの・・・」と呟いているところを偶然目撃し、まだ医師になりたてだった私はかなりのショックを受けました。
40代の働き盛り、外科医としてばりばり働いておられたときにくも膜下出血で倒れられ、そのまま何年も意識が戻らないまま寝たきりになられた患者さんでした。

くも膜下出血はそれだけで致命的な経過をたどることが多いばかりではなく、命を取り留めても重大な後遺症を残すことがあり、発症を未然に防ぐことがとても大事です。
くも膜下出血の80%は脳の動脈瘤の破裂が原因で、これはわずか20分ほどの簡単な検査(MRA)で事前に予知可能です。

Wikipediaより「クモ膜下出血」↓
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AF%E3%83%A2%E8%86%9C%E4%B8%8B%E5%87%BA%E8%A1%80&oldid=12912898


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さて、今日も「ここカラダ」というサイトからご紹介します。

この検査は何のため?「脳ドック」↓
http://www.cocokarada.jp/knowhow/dock/02/01.html

築地神経科クリニック理事長 平井達夫先生のインタビューです。

ここカラダ↓
http://www.cocokarada.jp

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【転載はじめ】

-脳ドックは、どんな目的を持った検査ですか? 
 
 日本人の3大死因は、がん、心疾患、そして脳血管疾患です。これらの死因の中で、実際に亡くなる人数が最も多いのは“がん”ですが、患者さんの生活(QOL: Quality of Life)に最も深刻な影響を与えるのは、脳血管疾患です。
例えば、くも膜下出血で倒れた患者さんが病院に運ばれてきた時には、すでに限られた処置しかとれないことが多くあるため、命が助かっても身体に重度の後遺症が残ることや、長期間の介護を続けていく家族の辛さなどを考えなければなりません。これは非常に不幸なことと言えるでしょう。
脳血管疾患の場合、「発症してから」の治療では遅く、「発症自体を防ぐための予防」が重要です。脳ドックで、早く脳内部の状態(脳の血流、血管の状態など)を調べれば、脳血管疾患のリスクを事前に確認することができ、発症前の予防策を打つことができるのです。

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脳神経外科が待ち望んでいた“MRI”の登場

-脳ドックでMRIという検査が実施されるようになった経緯は? 

 脳は他の臓器と違って内部の状態を知ることが難しく、他の外科手術のようにメスを入れることもできません。MRI(核磁気共鳴画像法)を使えば、人体を構成する水素原子のエネルギー状態の違いを強力な磁場で調べ、臓器や組織、血液の流れを画像化することができます。このMRI検査のおかげで、脳外科医は開頭しなくても脳内部の状態を知ることができるようになりました。
MRIは、1990年代に入ると国内の病院・診療所に広く導入され、小さな腫瘍の早期発見を可能にしました。以来、脳検査の精度が上がったことで、より多くの脳動脈瘤や脳腫瘍が発見され、無症状の段階での治療もできるようになりました。

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脳血管疾患の最も高いリスク因子は高血圧

-脳ドックは、どのような人が受けると良いのでしょうか? 
 
 脳ドックの検査で分かることは、脳腫瘍の有無、脳血管の状態、先天的な異常の有無などです。脳血管疾患の最大のリスク因子は高血圧で、50~70代に圧倒的に多い脳卒中を防ぐためにも、定期的(※表参照 <JavaScript:openNew('a.html','win','toolbar=no,location=no,status=no,menubar=no,scrollbars=yes,resizable=yes,width=660,height=550');> )な脳ドックをお勧めします。また、先天的な異常の有無については、若い世代にみられるものなので、脳ドックを受けてみてはどうでしょうか。くも膜下出血が多くみられる女性は、40代から受診しはじめてもよいかと思います。その他では、肥満、高脂血症、糖尿病、喫煙、飲酒、尿酸値の異常もリスク因子に挙げられるので、これらの項目で不安のある方は一度脳ドックを受けたほうがよいでしょう。

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MRI、MRA、頸動脈超音波検査を柱に検査を実施

-脳ドックで行われる一般的な検査について教えてください。 

 一般的に脳ドックで実施される検査は、MRI、MRA、頸動脈超音波検査の3種類です。MRIは先ほど述べたように、脳の断層画像から脳内部の状態を確認します。MRAは、断層画像を処理して脳の血管画像を強調することにより、脳血管の状態を確認し動脈瘤の有無を確認します。頸動脈超音波検査は、頸動脈の血管狭窄を確認することで脳卒中のリスクを知ることができます。
これらの検査に加えて、アルツハイマー型痴呆症の初期段階における判定検査として、質問形式の高次脳機能検査も行います。また最近では、脳の主要エネルギー源であるブドウ糖の消費状況をみるPETと呼ばれる検査方法も取り入れられつつあります。
脳ドックは、5万円以上の高価な検査メニューとして実施している検査機関が多いですが、私たちのクリニックのように、50歳なら5万円、60歳なら3万円と、年齢が上がるごとに割安になる施設もあります。また、加入している健康保健組合・共済組合などによっては、脳ドックの検診料金の一部を補助するなど助成制度もあるので、確認してみてはいかがでしょうか。

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精度の高い脳ドックを受診するために

-上手な脳ドックの選び方を教えてください。 
 
 脳ドックを受診する施設の選び方のポイントは5つあります。

1. 最新型で高精度なMRI装置を導入している(1.5テスラ※以上の新しい装置がお勧めです)
2. 脳ドック学会のガイドラインに沿った検査を実施している(脳ドック学会のガイドラインはこちら)
3. 専門医が検診結果をチェックしている(2名以上の専門医によるダブルチェックが望ましい)
4. 受診者に、医師が正確な検査結果を丁寧かつ分かりやすく対面で説明している
5. 脳に異常が見つかった際に、経験豊富で確かな技術を持っている専門医を紹介してくれる

※テスラとは磁気の国際単位で、単位面積当たりの磁束. 密度(磁力線の束)を表しています。一般に強い磁気(テスラが大きい)を発生させることが出来る機器ほど、高精細な断層画像が得られます。
脳疾患を見逃さない検査をするには、高精度の検査機器はもちろん、検査結果を見る医師の技術力も問われるでしょう。脳ドック受診者にとって、異常が見つかった際の医師の対応も重要です。特に脳外科手術においては、執刀する医師の技術力に完全に依存することになるので、経験豊かで技術力のある医師を紹介してもらえるかどうかも、施設選びに欠かせない大きなポイントです。
 
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脳血管疾患の早期発見のためにも脳ドックを

-脳の異常を発見したとしても治療の難しいケースがあるということですが。 

 脳血管疾患は、技術と経験のある医師に対応してもらうのが一番です。しかし、治療を施しにくい腫瘍や脳の深部にある腫瘍などは、技術のある医師でも治療することが困難なケースがあるのです。
近年、国内でも導入が進んでいるガンマナイフにより、放射線を腫瘍患部だけに照射することで正常な脳細胞への影響を最小限に、腫瘍を壊死あるいは縮小させることができ、難しい部位の腫瘍の治療も可能になりました。この治療法は、患者への肉体的・精神的負担も少なくてすみます。
脳血管疾患には、無症状の段階での疾患の発見と予防において、やはり脳ドックが最適です。よくメタボリック症候群がメディアに取り上げられますが、確かに肥満、高血圧、高脂血症を改善するための生活習慣の改善は、間接的に脳血管疾患の予防になります。しかし、「生活習慣を改善させる」という見えざるものに対する意志を強く持ち続けることは非常に困難だと思われます。その中で、脳ドックで分かる脳血管疾患のリスクを現実として認識できることは、強い意志を持って症状の改善に望むのに有効な検査といえるのです。

【転載おわり】

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ゆうあいクリニック理事長日記
  written by Atsushi Katayama(片山 敦)

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