ノロウイルス報道が続きます。
食中毒の多くは細菌感染です。
細菌はれっきとした「生物」ですから自分で増殖することができます。それに対してウイルスは遺伝情報であるDNAやRNAしか持たず、自分で増える機能はありません。宿主(ホスト)の細胞の中に入り込み、その細胞の力をかりて自分のコピーを作ってもらい、ついにはその細胞を破壊して外に飛び出し、広がってゆくのです。
食中毒を起こす細菌には、
・腸炎ビブリオ
・サルモネラ
・黄色ブドウ球菌
・ボツリヌス菌
・大腸菌(O157など)
などがあり、これらは、細菌が増殖した食品を経口摂取することによって起こるという明確な因果関係があります。ウイルス性の食中毒であるA型肝炎も、経口摂取以外では感染しません。
これに対してノロウイルスは、吐いたものが乾燥して空気中に舞い上がるだけで感染するわけですから、「食中毒」というカテゴリで語るのはちょっと違うのではないでしょうか?
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m3.comより「過去最大の流行、なぜ? 遺伝子変異も一因か 猛威ふるうノロウイルス」
記事:共同通信社
提供:共同通信社
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=39694==========
(上記サイトより一部転載)
ノロウイルスは、カキなど二枚貝の生食が感染原因の1つとされる。二枚貝は、大量の海水とともにえさのプランクトンを体内に取り込む際、水中にあるノロウイルスも体内に取り入れて濃縮する性質があるためだ。
だがノロウイルスに詳しい国立感染症研究所の松野重夫(まつの・しげお)主任研究官は「患者の多さはカキの生食が原因ではない」ときっぱり。松野さんによると養殖カキの汚染状況に昨年と大きな変化はない。「人から人への感染がほとんどだろう」という。
「人から人」とは、患者の排せつ物や吐いたものに含まれるウイルスが、何らかのルートで別の人の口に入ったり、人同士が接触する機会の多い場所でうつったりするなどのケースだ。感染力は非常に強く、数個-百個程度のウイルスが口に入るだけで感染する。
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かつて、O157の感染源として「かいわれ大根」が疑われ、生産者が大きな被害を被った事件を思い出します。
根拠の薄い「牡蠣犯人説」を報道するより、手洗い、うがいの重要性と正しい手洗いの方法などをくり返し報道する方がよほど感染の拡大を抑えて世のためになるとつくづく思います。
牡蠣の生産者の方々が気の毒です。
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最近たまたま見たCMで「水のいらない石けん」なんていうものを宣伝していましたが、こういうものこそ手洗いの大原則に反するのです。
先日のブログ「洗浄とは希釈である」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/25554073.html==========
かのジュリアス・シーザーは一度に生牡蠣を1グロス(12ダース=144個)も食べたといいます。
私も生牡蠣は大好物です。
だから擁護するわけではないですが、ぜひ公正、正確で、世の中のためになる報道をお願いしたいと思います。