ゆうあいクリニック理事長日記
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Doctors Blog
私が一貫して申し上げていることは、「患者さんがより質の高い医療サービスを受けていただくために、患者さん自身も力をつけていただきたい。」ということです。

患者さん、という言葉に縁のないと思われるいわゆる「健常者」の方もおられるかと思いますが、全て生きるものの命に限りがある、という観点から見れば、人類全て「患者さん」または「患者さん予備軍」なのです。
いずれ必ず直面することになる健康のトラブルにたいして、皆さんあまりにも無関心、不勉強なのではないでしょうか?

衣食住、といった生活の基盤に対して、例えば「家政学」という学問があります。いかにしてクオリティーの高い衣食住環境を享受するか、そこにフォーカスを当てた学問ではないかと考えます。それに対して「健康学」を標榜する大学はおそらく見あたりません。医学、薬学、看護学などはいずれも「他人の健康」を考える学問であって、自分や自分の家族、子孫、はたまたごくごく近い周りの方々がいかにして少しでも長く心身ともに健康であるか、そうしたことへの関心は二の次になります。

私の父は公立高校の体育教諭でした。今は定年で、細々と保健の講師をしています。時々テスト問題の作成を手伝ったりしますが、とても楽しいです。普通の方々が「自分の健康」に関する勉強をできるのは長い学生生活でそれくらいなのかもしれません。

情報化社会といいます。しかし、こと健康に関しては正確で良質な情報にアクセスできる基礎知識も環境も充分ではありません。
ですから残念ながら皆さん「病院ランキング」などというものに頼らざるを得ないのです。それでなければ、行きつくところは怪しい健康情報満載の商業サイト、でしょうか。
厚生労働省や日本医師会の片棒を担ぐわけではありませんが、近所の、気心の知れた「かかりつけ医」が全ての医療情報の「ハブ」になってゆくべきだと思います。しかしそのためにはそのハブもハブたる質を担保しないといけませんね。

(1)自分にとって有益な医療情報をきちんと収集、処理して実践できる力、すなわち「患者力」
(2)最前線の医師や医療従事者として、医療消費者の皆さんに正確で適切な情報や診療を提供できる力
(3)医療従事者の力とモチベーションを結集して、医療機関として良質な医療環境を提供できる力
(4)少子高齢化の中で、できるだけ少ないコストで高度かつ均質な医療政策を打ち出す力

この4つの力が揃わないと、世界一の長寿国の名に恥じない幸せな国にできないですね。

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