仕事柄、たくさんの病院、クリニックを訪問します。
こういってはなんですが、その病院やクリニックの良し悪しはほんの10秒ほどでわかることが多いです。
入った瞬間、スタッフの誰かがちらっとこちらを見るところは合格です。
軽い笑顔で会釈なんかしてくれたら花マルです。
患者さん、あるいはお客さんがなにか困っていないか、何を探しているのか、具合が悪くないのか、はたまた不審者が入ってこないか(笑)などなど、本来気になることはたくさんあるはずです。
医療スタッフ、事務スタッフ、あるいは業務委託の掃除の方々まで、皆その医療機関の職員です。この方々がまず患者さんのニーズを汲み取ろうと心がけているところは、かなりの確率で医療レベルも高いです。
よれよれの白衣を着た医師がボサボサの髪で歩いているところは、研究レベルはともかく診療レベルは疑問です。
私が感心したところを2つ紹介します。
甲状腺疾患ではあまりにも有名な原宿の伊藤病院↓
http://www.ito-hospital.jp/index.cfmものすごい患者さんの数でごった返すわりには狭いです。しかしそれを補うような適切なサインや掲示物には大変勉強になりました。スタッフの方々の対応も的確ですし、現金を扱う診療費入金機の脇には警備員さんを配するなど、気遣いは心憎いほどです。
院長の伊藤公一先生にもお会いしましたが、温厚な表情のなかにも強い信念を持った方です。
ゆうあいクリニックにも甲状腺がんの患者さんを多く紹介いただいています。
横浜市港北区の高田中央病院↓
http://www.sukoyaka.gr.jp/ご近所の病院です。
院長の荏原先生との面会に少し時間があったので、裏の職員通用口の外で待っていました。
夕刻で、勤務を終えられた職員の方々が次々出てくるのですが、その方々がみな「こんにちは」と声に出して挨拶してくださるのです。私たちは2名で伺っていましたが、見た目は「怪しいスーツのおじさん」だったかもしれません。それにも関わらず、です。
案の定病院に入ってもその気配りはすばらしいものでした。
「人の家に行ったらトイレを見なさい」といわれます。医療機関ももちろんトイレは大事ですが、そこに至るまでに見えるところはたくさんあるのですね。
夜の飲み屋さんのお話です。「繁盛しているクラブ」と「いまいちなお店」はどこが違うか、案外女性の質ではないように思います。氷が足りない、おしぼりが欲しい、メニューを持ってきてもらいたいなどなど要望があるとき、「いまいちなお店」では女性が「すいませ~ん」と何度も怒鳴ります。そこでやっと黒服の男性がやってきます。
「繁盛しているクラブ」は、これらのものが何も言わずにすっと出てくるのです。常時すべての席をきちんと見回してニーズを汲み取っているのでしょう。
私も医療機関を経営する者として、ゲストの皆様の厳しい目にさらされていることをもっと意識して日々の仕事に当たらねば、と思います。
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