ゆうあいクリニック理事長日記
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2006/08 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog
医師に限らず、医療従事者のこころの中に日々積もってゆく「おり」のようなものがあります。

・救急室で、懸命の蘇生処置の甲斐なく亡くなってゆく患者さん。
・ポケットの中に「僕の体を臓器移植に使ってください」というメモを入れて救急車で運ばれてきた自殺企図の患者さん。(残念ながらこれは叶えてあげることができません)
・病名を聞いて、あたり構わず泣き出す患者さん。
・看護師さんの手を握って「ありがとう」とつぶやく患者さん。
・元気になって、満面の笑顔でお会計をされる患者さん。

患者さんたちの喜び、悲しみ、怒り、怨みなどなどが日々私たちのこころに堆積します。
こうした思いが、「もっと良い診断をしよう」「もっとよい医療機関にしよう」という原動力になってゆくのです。

株式会社の医療参入の是非が議論されています。

ご近所の医療特区にオープンした「セルポートクリニック」さんのサイト↓
http://www.cellport.jp/

院長の佐藤先生と先日お話しする機会がありましたが、美容外科の標榜のもと、乳がん手術後の乳房再建など、今までの医療で充分でなかった(≒患者さんに我慢を強いてきた)分野への意欲を示されていました。

余談ですが、このセルポートクリニックさんと我がゆうあいクリニックは、先日の某テレビ番組で「オリックスの資本が入った医療機関」と名指しされていたようです。
当院ではPETなど高額医療機器のリースでオリックスにお世話になっていますが、オリックスの意向で経営方針が変わったりすることは(当然ですが)ありません。
そもそもオリックスから機器のリースを受けている医療機関は山ほどあるんですがねえ・・・。
TVで発言される方は充分な調査の上で責任を持って発言してもらいたいものです。

さて、医療経営で、「医療法人だから善」「株式会社だから悪」という簡単な図式が描けるはずはもちろんなく、要は個々の経営理念、経営方針が大事なのだと思います。
患者さんが置いていったさまざまな気持ちに共感でき、誠実に経営をされるのであれば、医師の資格も要らないし、株式会社でも構わない、そう思います。
しかし、エクセルのシートにしか興味がない方々には、もちろん医療の世界には入って欲しくありません。

医療従事者のモチベーションは意外と純粋なんですよ、ということがわかっていただけたら嬉しいです。

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)