さて、また医者の不養生のお話です。
今日電気屋さんで、オムロンの「健康日記」というソフトを見つけました。
私はいつもオムロンの携帯血圧計を持ち歩いているので、試しに買ってみることにしました。税込4488円です。
私の使っている手首式血圧計↓
http://www.healthcare.omron.co.jp/product/hem637it_1.htmlオムロンの宣伝ではありませんが、かつて店頭で全部試したところ、他社製のものは私の太い手首にフィットしなかったのです。
正確さでは上腕式なんでしょうけれど、カバンに入れて持ち運べる便利さはやはり格別。
さて、先日も書きましたが、私が「早朝高血圧」であることは傾向としては充分承知していたものの、こんなに簡単に90回分の血圧データが整理できるとすばらしいですね。
PCと血圧計をUSBケーブルでつないで「データ取り込み」というボタンを押すだけでおしまいですから。
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さて、昨日の答えあわせです。
あなたはこんなとき、何科の医師をたずねますか?
(1)おっぱいにしこりがある
(2)首の横のリンパ腺にぐりぐりがある
(3)まぶたがピクピクする
*答えはあくまでも一般論です、医療機関によっては異なる場合があります。
(1)乳腺の病気が疑われます。婦人科でも場合によっては診てくれますが、治療まで考えれば「外科」または「乳腺外科」が正解です。
(2)これは難しいです。扁桃炎などに伴う痛みを伴ったリンパ節の炎症でしたらとりあえず内科でも良いと思いますが、腫瘍の可能性がある場合は通常は「耳鼻咽喉科」です。
(3)顔面神経が支配する領域での筋肉の痙攣。ストレスや寝不足で起こることも多いですが、頭蓋骨の中の腫瘍や、神経、血管の異常を念頭に置かなければいけません。MRI検査ができる「脳神経外科」あるいは「神経内科」へどうぞ。
このテーマを書き出すと結構きりがないのですが、昨今の「大病院」や「専門医」ばかりが信用されて行列ができる、町の開業医は一段低く見られる、そうした風潮が私にはどうしても気がかりです。
医師免許は全科の診療ができるワイルドカードです。一般の方には、最初の問題のように、「そもそもこの症状は何科にかかったらいいか?」ということすらわかりづらいことも多いと思います。
自分の病歴と体質、場合によっては家族のことまでよく知っている「かかりつけ医」を持ち、まずそのドクターに相談して一緒に次のステップを考える、そうした仕組みがしっかりできればいいのに・・・と思います。
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今日は張り切って1時間くらい書いたのですが、なぜかアップロードしたら消えてしまいました。
残念ですが要点にとどめます。
あなたはこんなとき、何科の医師をたずねますか?
(1)おっぱいにしこりがある
(2)首の横のリンパ腺にぐりぐりがある
(3)まぶたがピクピクする
解説はまた明日!
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研修医の頃の話。
身寄りのない高齢の男性、進行した肺がんの患者さんです。
もの静かで、訥訥と話される話し方や教養の高さを私は尊敬していました。
昔ある高名な文学賞の最終選考まで残ったことなど、懐かしそうに話してくださいました。
入院していただき検査を進めてゆくなかで、脳転移を調べるため頭のMRIを撮影しました。そのフィルムにははっきり転移の影が。私はその事実をお伝えするために病室に向かいました。
「先生、何も言わなくても顔見りゃわかるよ。脳にもあったんだね。俺何も考えられなくなっちゃうのかなあ・・・。」
人間としても医師としてもまだまだの私、答える言葉が見つかりませんでした。
ある日、病室にゆくと、いつもとはうって変わって多弁です。取りとめもなくいろいろなことを話され、私が部屋を出ようとすると、「先生もう行っちゃうの、もっと話そうよ・・・。」と帰してくれません。
研修医に限らず医師という仕事は結構雑用も多く、残念ながらずっと付き合うわけには行きませんでした。
病棟のナースに聞いても、「今日はずいぶん淋しがって、なかなか離してくれなかった。」とのこと。なにはともあれ私は次の仕事に向かいました。
そこで病棟からPHSが。
すぐに病室に向かうと、患者さんが大量の血液の中で倒れていました。肺がんが肺の中の大きな動脈を破っての喀血、ほぼ即死状態でした。
肺がんのなかでも扁平上皮がんは喀血が多いことが知られています。
入院してからは病状も安定し、お食事も良く召し上がって見た目はとても具合がよさそうでした。
虫の知らせ・・・。ご自分がもうじき亡くなられることを無意識に感じておられたのでしょう。
日本は平均寿命世界一を誇ります。皆さん当たり前のこととお考えでしょうがこれはすごいことです。
しかし医師数や患者さん一人当たりの医療費は先進国の中ではかなり低いのです。
言っていることに全面的には賛成しかねますが、ご参考までに日本医師会のサイト↓
http://www.med.or.jp/nichikara/iryo03.pdf欧米では、一日10人の患者さんを診察すれば食べていけるともいわれています。
ひるがえって日本の大病院では悪名高き「3時間待ちの3分診療」がなかなか解決できず、それでも病院は赤字だといいます。
この患者さんと、もっとゆっくり話をしたかった・・・。
そのためには医療機関の仕組みそのものを変えていかないといけないのではないか?
この思いが、私を「医療経営」に向かわせるきっかけとなりました。
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タバコとがんについては、みなさん耳にタコかもしれませんので、軽く紹介するにとどめます。
国立がんセンターのサイト↓
http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pub/about/010107.html#hyo1男性では、喉頭がんの96%、肺がんの72%がタバコが原因とされています。
注目すべきは、タバコを吸うことによって、関係ないと思いがちな膵臓がんでも約1.5倍、膀胱がんでも約2倍の死亡率になるということです。
今年の4月から、やっと禁煙外来が保険適応になりました。
私のお手伝いしているクリニックでも、がん相談のかたわら禁煙外来をはじめました。
禁煙外来は患者さんと長時間お話をする必要があり、決して「儲かる」ものではありませんが、院長の桑田先生が、がんにかかわる医師としての社会的責任感から設備、スタッフとも整えたようです。
みずきクリニックのサイト↓
http://www.mizuki-clinic.org
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睡眠時無呼吸症候群のことは先日書きました。
ともかく太りすぎでダイエットをしなければいけないので、5月からお友達のドクターに処方してもらって食欲抑制剤を使っています。上限が3か月なので7月いっぱいで終了となります。
・サノレックス(マジンドール)0.5mg 昼食前に1錠内服
メーカーのサイト↓
http://www.novartis.co.jp/product/rex/pi/pi_rex02.html覚せい剤と類似なんて、怖いですね・・・。
BMI(Body mass index)が35以上の高度肥満症のみ保険適応です。
私は残念ながら保険適応なので、もともと1錠220円のお薬が100円以下になってしまいます。
(BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算する肥満指数で、22あたりが標準とされています)
朝は普通に食べ、お昼にサノレックスを飲むと(副作用で)のどが渇いてくるので、ひたすらお茶を飲みます。お昼も夜もあまり食欲が出ないので、少量のヘルシーな食事でも充分おなかがいっぱいになります。
病院でもマイクロダイエットのような食品を使うことがありますが、マイクロダイエットだけではとても辛くてもたない人でも、サノレックスと併用ならいいかもしれません。私はマイクロダイエットではなく普通の食事を摂りました。
というわけで、3か月で-8kgの体重減となりましたが、元が多いので(なにしろBMI>35ですから)周りはあまり気がつかないようですね。
私と同じような悩みをお持ちの方は、かかりつけの医師に相談されるとよいかもしれません。
どう見ても標準体重だろ、と思える若い女性のダイエットには決してお勧めしませんよ。
そうそう。自己流ダイエットは危険です。
お茶碗一杯のごはんを食べると、どのくらいの水分摂取になると思われますか?
お米80グラムに対して水が100グラム、さらにお米がエネルギーになると炭酸ガスと水ができるので、この水がざっと50グラムです。合計150グラムの水が体に入ることになります。
「お茶碗一杯のご飯=コップ一杯のお水」と考えてそう間違いないと思います。
食事制限をすると、どうしても水分摂取も少なくなりがちです。そのうえ、そうした食品からの水分も減るとなっては、容易に脱水になってしまうことが予測されます。
西城秀樹さんがあの若さで脳梗塞になりました。ご自分でも「原因の一つは無理なダイエット。よかれと思ってやったことが悪い方向へいっちゃった。」と語られているように、無理な自己流ダイエットは、特に汗の量も多くなる夏場にはお勧めできません。
その他ダイエット中でもタンパクとビタミンは充分摂りましょう。特にビタミンB群は脂肪の燃焼に必要なので、充分補う必要があります。
ダイエットでなんだかパサパサになってしまった元横綱さんも、きっとタンパクとビタミンが足りないのでは、と思います。
繰り返しますが、健康上の理由でダイエットが必要な方は、ぜひ医師の管理のもとで安全におこなってくださいね。
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「たけしの本当は怖い家庭の医学」にも出ていましたから一般にも知られてきたかと思いますが、「重複がん」という言葉があります。
体の複数の部分に近い時期にがんが発生して育ってしまう現象で、「二重がん」ともいいます。3か所にできれば「三重がん」です。
一か所にできたがんが他の場所にも飛び火してしまう「転移がん」とはちがいます。
以前に勤務していた病院で私たちが担当した患者さんで、こんなケースがありました。
近隣のクリニックからご紹介いただいてはじめて診察した大腸がんの患者さんですが、病歴のお話などを伺ったあとで何気なく脈を取ると、右手親指の付け根から爪にかけて5cmくらいの長さで薄茶色の「しみ」のようなものが広がっていたのです。
その患者さんの「しみ」は、それまで患者さん自身も気にされない程度のものでしたが、私はすぐ「悪性黒色腫」という皮膚がんだとわかりました。
ただちに皮膚科の先生と連絡をとり、大腸と皮膚の同時手術となりました。
PETの仕事をはじめてこのような「重複がん」にはかなり出会うようになりました。
ゆうあいクリニックでは近隣の病院などから多くの患者さんががんの治療前後のPET検査のために紹介されてきます。その人数は年間一万人ほどにもなります。
全身を同時に診ることができるのがPETの大きなメリットですが、あるがんの検査のためにPETを受けた患者さんに不幸にして全く別の場所の重複がんが見つかり、両方の治療をおこなうことになった、というケースにしばしば出会うのです。
PET検査をするかどうかは別として、がんの治療をはじめる前には様々な検査が待ち受けていることと思います。
「どうして胃がんなのに大腸の検査や胸のCTまでするの?」といった質問をいただくことがありますが、主治医の先生は転移がんだけでなく、重複がんの可能性も考えて検査をお勧めになっているのだと思います。しんどいこととは思いますが、ぜひ前向きにたたかっていただけたらと思います。
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自分の話で恐縮ですが、今高血圧の薬を飲んでいます。
3年前くらいから急に体重が増え、それにつれて血圧も上がってきてしまいました。
結婚して環境が変わったり(・・・というとすぐ「しあわせ太り」といわれてしまいますが、違うんですよねえ・・・。)、ゆうあいクリニックのオープンで忙しかったりと、原因はいろいろですが、いずれにせよきちんとコントロールしないといけません。
こういうとき、自分で薬を処方されるドクターも多いかもしれませんが、私はあえて先輩のクリニックを訪ね、相談しました。
もちろん私は内科医ですから、今まで患者さんには当然のことのように降圧剤を処方してきました。しかしたかが(?)高血圧とはいえ、こと自分の病気となると考えが甘くなってきちんと判断と管理ができないおそれがあると思ったのです。
徐々にお薬を調整してゆき、結果として
・メインテート(フマル酸ビソプロロール:β遮断薬)→1日5mg
・オルメテック(オルメサルタン メドキソミル:アンギオテンシンⅡ拮抗薬)→1日20mg
・ノルバスク(ベシル酸アムロジピン:カルシウム拮抗薬)→1日5mg
の3種類併用に落ち着いています。
しかし、そもそも諸悪のモトは「太りすぎ」ですから、時間を掛けてもきちんとダイエットするのが根本的な対策であるのはいうまでもありません。しかも、私の場合たちの悪い「早朝高血圧」ですからなおさらです。
日本医師会のサイト<早朝高血圧>↓
http://www.med.or.jp/plaza/pdf/156.pdfそして私は夜間の呼吸検査をおこない、「睡眠時無呼吸症候群」しかも「重症」と診断されてしまったのです。これについてはまたご報告します。
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こんにちは、片山です。
新横浜で「ゆうあいクリニック」というPET施設を運営しています。
PETっていうと、ちょっと前までは「犬!?」と聞き返されたんですが、最近はずいぶん浸透してきたようです。
ブドウ糖に似せたFDGというクスリを注射して待つこと1時間、全身を撮影するとFDGが集まった場所だけが光って見えるという原理です。
ブドウ糖が代謝の活発な細胞によく集まることから、FDGも同じような振る舞いをして、結果的にはがんを発見したり、がんの転移を探したりするのに有効です。
詳しくはこちら
http://www.shinyokohama.jp/pet_intro/introduction.htmlがんという非常にデリケートなものを扱う仕事ですから、日々いらっしゃる方々とのお話の中で、たくさんの疑問や医療への不安、不満などを伺います。
(ゆうあいクリニックでは健康な方の検診だけでなく、多くの病院からのご紹介でがんの患者さんの検査もしているのです。)
一般論ならいくらでもお話しできますが、ひとりひとりの方が直面するのは「自分はどうしたらよいか?」という問題です。
このブログでは、がんに限らず医療全般について「私はこう考える」「私ならこうする」ということを発信してゆきたいと考えています。
どんな展開になるか想像はつきませんが、お付き合いくださる方がいらしたら幸せです。
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