久しぶりに40℃の熱にやられました。
朝、少し咳が出るなと思ったらその日の昼から38℃台の熱となり、夜には40℃まであがりました。
===
熱が出ているのに汗が出ないこと、咳が出ることから私の場合麻黄湯(まおうとう)のよい適応だと思い、38℃になったあたりからせっせと麻黄湯を飲んでおりました。
「かぜに葛根湯」は有名ですが、葛根湯にしても、
・汗が出ない
・首の後ろから頭にかけてこりや痛みがある
・胃腸が強くもともと体力がある
というような方でないと、効かないどころか却ってもっと体調を悪くすることがあるので注意が必要です。
麻黄湯は、葛根等に比べて、
・首や頭の痛みが弱く、節々の痛みのほうが強い
・咳がある
というのが処方のポイントです。
汗が出ていたら飲んではいけないというのは同じです。
===
発熱して2日目の夜、やはり熱は40℃近くをさまよっていましたが、家族が寝静まったあとで洗濯物を干して(いまうちは子供の受験でばたばたしてるので、熱くらいで家事をサボることはできないのです(笑))、小腹がすいたので冷凍してあったご飯で卵雑炊を作って食べました。
とたんに今まで出なかった汗がどっと出て、「やった!」と思ってシャワーを浴びて床につくと、案の定翌朝にはすっかり解熱していました。
有熱期間36時間、やはりぴったり合えば漢方薬はすごいなと感じました。
解熱剤を使っていたら何日もずるずる長引いたことでしょう。
以前のブログ「発熱と解熱剤」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/16296703.html
===
気をつけてはいたのですが、小1の長男にもこの風邪をうつしてしまいました。
とはいえ、やはり大人の半量の麻黄湯ですぐに治り、今日から元気に学校です。
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よく「うちはがん家系で・・・」と心配される方がいらっしゃいます。
2人にひとりががんになる時代ですから、ご家族にかんを患われた方がいても「がん家系」と必要以上に心配する必要はありません。
しかし、遺伝が関係すると考えられているがんもいくつかあります。
・大腸がん(結腸がん・直腸がん)
・乳がん
・卵巣がん
・スキルス胃がん
などが代表的です。
癌研究会のサイトより「がんと遺伝の関係性について」↓
http://www.jfcr.or.jp/gan_knowledge/heredity.htmlもちろんこれらのがんのすべてが遺伝するわけではありませんが、血のつながったご家族にこれらのがんの患者さんがいらっしゃる場合は、やはり注意して早期発見・早期治療をされるに越したことはありません。
===
横浜市の公式サイトより「がん検診」↓
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/14594.html・大腸がん検診(便潜血検査)・・・40歳以上/600円/毎年
・乳がん検診(視触診とマンモグラフィー)・・・40歳以上/1370円/2年毎
・胃がん検診(バリウム検査)・・・40歳以上/3140円/毎年
※制度は自治体によって違いますのでご確認ください。
自治体にも予算がありますのでこれらで充分とは言えませんが、この金額でかなり精度の高い検診が受けられるわけですから、ぜひご利用いただきたいと思います。
===
卵巣がんに関してはあまり公費検診がありませんが、婦人科で超音波検査を行うことによって発見できることもあります。
ここカラダより「子宮がん・卵巣がん検診」↓
http://dock.cocokarada.jp/theme11/column/01.html超音波で疑わしい場合はMRIやPETの検査でさらに精密に調べることができます。
===
私たちも仕事上がんの患者さんと多く接する機会があります。
ご家族と同じがんを患われ、大変な思いをされている患者さんを見るにつけ、「もっと気をつけてくださっていれば・・・」と残念な気持ちになることもよくあります。
必要以上にがんを怖がることなく、むしろ安心して毎日を過ごしていただくために、こうした情報がお役に立てば嬉しいです。
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昨日TVでこんな番組をやっていました。↓
http://www.tv-asahi.co.jp/daitanmap/妻が「子供に見せたい」というので録画もしました。
子供のうちから、世の中にはいろいろな仕事があって、そのおかげでみんなの生活が成り立っている、ということを知るのはとても大事だと思います。
===
ベスト30を転載させてもらいます。
【転載はじめ】
★ベスト30総合ランキング★
1位 公務員
2位 医師
3位 薬剤師
4位 教師
5位 看護師
6位 エンジニア
7位 プロ野球選手
8位 大学教授
9位 弁護士
10位 サッカー選手
11位 システムエンジニア
12位 保育士
13位 芸能人
14位 音楽家
15位 会社員
16位 キャビンアテンダント
17位 銀行員
18位 パイロット
19位 建築士
20位 パン屋さん
21位 デザイナー
22位 美容師
23位 料理人
24位 警察官
25位 獣医
26位 消防士
27位 鉄道運転手
28位 税理士
29位 作家
30位 介護士
【転載終わり】
「親の果たせなかった夢」派と、「生活の安定」派にきれいに分れるようですね。
私も20歳(って2浪なんですが・・・)まで将来の仕事に迷っていたので、なんかこうしてみるとその頃を思い出します。
ちなみに小学校の頃は電気屋さん、中学校の頃は音楽の仕事、高校の頃は官僚になりたかった記憶があります。
===
うちの子供は7歳を頭に男の子3人で、仕事なんてまだまだですが、それぞれどんな仕事を選ぶのでしょうか?
自分が充実感を持てて、少しでも社会の役に立つ仕事に出会ってくれることを祈ります。
「親の果たせなかった夢」系だと、外交官とかかっこいいと思うんですが、難しいですね。(笑)
内緒ですが、私自身も医学部在学中に国家Ⅰ種試験を受けたりするハグレ者でした。(もちろん落ちました)その時はその時なりに「どうしたら世の中の役に立つ仕事ができるか」模索していたのでした。
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ずっと前のことになりますが、ふとした行きがかりである男性に相談を受けたことがあります。
(普通の外来診療ではありません、知人の紹介でとりあえずお話を伺うことになりました)
その男性のお母様は90歳を目前にして、がんのためにある病院で亡くなったのでした。
そんなとき人は「天寿を全うされましたね」と慰めたりするのでしょうが、彼にとってはいくつになっても大事なお母様、とても悲しい出来事だったと思います。
===
さて、彼の場合、お母様が入院されてからの様子(治療内容や薬品名も含めて)を克明にノートに記録されており、それをお持ちになってのご相談でした。
黒いペンで記録されたノートに、おそらくご自身で調べた赤の書き込みがびっしりと並び、それは壮観でした。
その最初のページから、
・ここでこの薬を使うのは妥当か?
・この状態にはこの治療法しかないのか?
・この病気になると普通はどのくらい生きられるのか?
・ここで栄養状態が悪くなっているのはなぜか?
・この段階での医師のこの説明は正しいか?
・最終的に死を避ける方法はなかったのか?
などなど、矢継ぎ早に質問され、私の答えが今度は青で書き込まれてゆきます。
数時間はお話を伺ったでしょうか?
私が拝見する限り、すべての診療過程において、医療スタッフはベストを尽くされ、説明も丁寧で完璧な治療と対応であったと思われました。
しかし、お母様のご病気と、ご年齢からくる身体の衰えから、最終的には残念な結果になってしまったものと思われます。
===
すべての質問と説明が終わると、彼はノートを閉じて、「わかりました、納得しました。病院を訴えることはできないんですね。ありがとうございました。」と言って帰って行かれました。
「訴える」という言葉を、私はその後しばらく消化できないまま、月日は過ぎてゆきました。
===
私はその病院のドクターも存じ上げませんし、医師同士かばい合うつもりで真実を曲げてご説明したわけでもありません。
ただ、その分厚いノートと、病院でもらった様々な説明書類を私なりに一生懸命拝見して、思うままをご説明しただけです。
しかし、万が一その記録の中で診療上問題があると思われる場所があり、それをそのまま彼にお伝えしたら、おそらく彼は病院や医師を相手取って民事訴訟を起こすつもりであったのでしょう。
事実、悪徳医師と悪徳弁護士がタッグを組めば、勝てるかどうかは別として診療上の出来事について民事訴訟を起こすのはそう難しいことではないと思います。
同時に刑事告訴をおこなえば、その真偽や妥当性は抜きにして検察は捜査をせざるを得ませんし(刑事訴訟法242条)、告訴された医師や医療機関は取り調べを受けることになります。
最近は民事訴訟を有利に進めるために刑事告発も同時に行って医師に心理的プレッシャーをかけ、早期に有利な和解に持ち込む手法も横行していると聞きます。
===
さて、そうした世知辛い話題はともかく、彼の「訴える」がお金目当てでないことは最初からよくわかりました。(そもそもそんな雰囲気があれば最初から相談には乗りませんし)
彼は、大好きなお母様の死が「悲しく」「納得できず」「受け入れがたい」のだと思います。
===
精神分析で「防衛機制」という概念があります。
受け入れがたい出来事に出会ったとき、不安定になった自我に安定を取り戻すために自分の心の中で起きる様々なメカニズムのことです。代表的な防衛機制は、
・抑圧・・・苦痛を無意識的に意識から締め出そうとする作用。
・合理化・・・「酸っぱいブドウ」のたとえで有名。得られなかったものが価値のないものだと思いこんで安定をえること。
・補償・・・勉強でうまくゆかないからスポーツでがんばる、など、劣等感をほかの方法で補うこと。
・退行・・・一人っ子に弟や妹ができると赤ちゃん返りする、などが代表的。
・転移・・・抑圧された感情を本来とは別の対象に振り向けること。
===
さて、話の趣旨はお察しいただけたでしょうか?
人の死は必然です。
昔から、人は愛する人の死をいろいろな方法で乗り超えてきました。
これについては多くを語る必要はないでしょう。
===
Wikipediaで「防衛機制」を調べると、「転移」の例として、
「例:父親への憎悪を抑圧し、より安全に攻撃できる教師に向ける。」
と出ています。ちょっと笑ってしまいました。
モンスターペアレンツの方々にとっても、社会での鬱憤を晴らす対象としては、学校の先生が「安全」なんでしょう。先生方には本当にお気の毒です。
===
そう、最近は医師も「安全に攻撃できる」対象になりつつあるのでしょう。
「悲しく」「納得できず」「受け入れがたい」お母様の死を、医師や病院の責任とすることによって彼は心の安定を得ようとしたのだ、と、数年かかって私は気がつきました。
これはまさに「転移」の機序に他なりません。
===
医療の危機が叫ばれています。
これを、医師不足、財政不足、などなど、単一の原因に「転移」して済ませるのではなく、社会心理学的な観点からも整理し、議論し、対策を考えてゆく必要を感じました。
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心室性期外収縮
私の体で、ここ1か月ほど、忘れていた不整脈が顔を出しています。
心室性不整脈(PVC)というやつで、いわゆる「脈が突然1回だけ飛ぶ」ものです。
「心臓のしゃっくり」といっていいかもしれません。
24時間心電図の検査をしてみれば、かなりの割合で健康な方にも生じていることがわかります。
人によって、脈が飛んでもまったく感じない方もいれば、非常に気になる方もいます。
私はこれ自体は命にかかわるものではないことはよくよく承知していますので心配になったりはしませんが、今回は1分に5~6回におよぶこともあり、ちょっとうっとうしいです。仕事中だと気が散りますし。(笑)
今からもう20年前、同じような症状に悩まされていた時期があります。
ブログ「からだの症状はこころの叫び」↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/17804626.html
===
今回の原因は明らかに寝不足です。
===
不整脈について、ここカラダより↓
http://www.cocokarada.jp/disease/detail/K4022005/index.html
トップページはこちら↓
http://www.cocokarada.jp/
【転載はじめ】
◆不整脈
心臓の収縮のリズム(拍動のリズム)が乱れる不整脈は、その症状から
(1)脈が速くなる(増える)タイプの頻脈性不整脈
(2)脈が遅くなる(少なくなる)タイプの徐脈性不整脈[じよみやくせいふせいみやく]
とに大きく分けられます。これらはさらに、いろいろな種類があります。
◆期外収縮
◇元の周期をはずれて速く収縮する
期外収縮は、心房性のものと心室性のものとがあります。
心臓は、正常では洞結節[どうけつせつ]からの電気的刺激により規則的に拍動しています。しかし、なんらかの原因によって、本来、電気が発生するはずのないところに電気が起こり、洞結節でつくられた規則性のあるリズムが途中で乱されてしまうことがあります。
電気的な刺激の発生する部位が、心房あるいはその付近であると、心房性期外収縮(上室性期外収縮)、心室から電気的刺激が発生すると心室性期外収縮となります。
このときは、心臓が瞬間的にドキンとしたり、止まったように感じます。このとき脈拍をはかると脈が触れにくいときがみられる感じ、つまり脈がとぎれたり、脈がひとつとんだように触れます(結滞[けつたい]といいます)。
◇多くは心臓に特別の病変はない
これらの期外収縮は、単発のときもあれば、つづけて生じる場合もあります。通常みられるのは、単発性の機能的なもの(心臓に特別の病変がないもの)で、数が少なかったり、自覚症状が強くなければ、治療の対象とはなりません。
しかし、こうした症状がつづけて生じるような場合は、心臓になんらかの器質的な病変がみられることが多いのです。後に述べる心房細動や上室性頻拍、心室性頻拍や心室細動に移行する例もありうるので、治療を必要とすることがあります。
【転載終わり】
===
今日は洗濯物を干して除湿機をセットしたら早めに寝ることにします。(笑)
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10年ほど前に亡くなった作家の三浦綾子さんは、晩年「私にはまだ死ぬという仕事がある」という言葉を口癖にしていたそうです。
綾子さんの死後、夫の三浦光世さんが、「死ぬという大切な仕事」という本を著されています。
===
三浦綾子さんの著書といえば、私は中学生くらいのときに読んだ「塩狩峠」という本のことを今でも鮮烈に思い出します。
Wikipediaより「塩狩峠」
【転載はじめ】
1909年(明治42年)2月28日、ここ塩狩峠の区間に差し掛かった旅客列車の客車最後尾の連結器が外れて客車が暴走しかけたところ、当時鉄道院(国鉄の前身)職員でありキリスト教徒であった長野政雄という人物が列車に身を投げ、客車の下敷きとなり乗客の命が救われたという事故が起こった。現在、塩狩峠の頂上付近にある塩狩駅近くには、この事に対する顕彰碑が立てられている。
この実話を元に、三浦綾子が小説『塩狩峠』を著し、1966年(昭和41年)4月から約2年半にかけて日本基督教団出版局の月刊雑誌『信徒の友』という雑誌に掲載された。これを記念し、塩狩駅近くには、塩狩峠記念館及び文学碑が建てられた。のちにこの作品は、松竹(監督:中村登、主演:中野誠也)で映画化もされている。
【転載終わり】
===
医師という仕事は、たくさんの方の死に立ち合わせていただく仕事です。
その中で、私たちも亡くなりゆく方から本当にたくさんのことを教えていただきます。
亡くなりゆく方がその姿の中でご家族に残されるものはもっともっと、はかりしれないくらい大きいものでしょう。
===
以前、「ぼけても心は生きている」という題で私の祖母のことを書いたことがあります。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/28228140.html遺言で、角膜移植のために眼球を提供し、医学部の解剖実習のために遺体を提供した祖母でした。
私は祖母の死から本当に多くのものをもらいました。
===
医療の第1の仕事はもちろん患者さんに元気になっていただくことですが、それがかなわないとき、患者さんからのバトンを上手に次の方々に渡すお手伝いをするのも私たち医療従事者の大事な役割ではないか、と思います。
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私は医療系のドラマはほとんど見ないんですが、たまたま昨日妻が「みゅうの足(あんよ)パパにあげる」というドラマを見ているところに通りかかって、気になるシーンがありましたので取り上げます。
(ドラマはきっと良いお話しなんでしょうが、一部だけ取り上げてすみません)
難病におかされた主人公は、主治医から、高価な薬(1本3万円くらいする免疫グロブリンという薬のことだと思われます)による治療を勧められます。
ただし、医師はこの治療を「毎月150万円、自己負担は45万円ですが、どうしますか?」と告げるのです。
主人公とその妻は、その金額に呆然とし、自暴自棄になってしまいますが・・・。
くらいなところで私はやりかけていた仕事(洗濯)に戻りました。
===
高額療養費という制度があります。
社会保険庁のサイト↓
http://www.sia.go.jp/seido/iryo/kyufu/kyufu06.htm【転載はじめ】
重い病気などで病院等に長期入院したり、治療が長引く場合には、医療費の自己負担額が高額となります。そのため家計の負担を軽減できるように、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分が払い戻される高額療養費制度があります。
ただし、保険外併用療養費の差額部分や入院時食事療養費、入院時生活療養費の自己負担額は対象になりません。
被保険者、被扶養者ともに1人1か月の自己負担限度額は所得に応じて、次の計算式により算出されます。
<中略>
70歳未満の方 医療費の自己負担限度額(1か月あたり)
一般 80,100 円+(総医療費-267,000 円)×1%
【転載終わり】
一般というのは、住民税が非課税の世帯と、賞与を除く年収が654万円を超える世帯以外をいいます。
多くの世帯がこのレンジに入ることでしょう。
===
たとえば、この薬代以外の医療費がかからなかったとして、医療費が150万円の場合の自己負担は、
80,100+(1,500,000-267,000)×0.01=92,430
もし仮に、入院などを含め、月の医療費が1000万円かかったとして、
80,100+(10,000,000-267,000)×0.01=177,430
どちらももちろんそれなりに重い金額ではありますが、少なくとも45万円よりははるかに低いことは確かです。
これらの制度は年々変わっていますが、少なくともこのドラマの原作が書かれたときも今も、健康保険にさえ入っていれば高額療養費の恩典は受けられたはずなのです。
ドラマの構成上やむを得ないのかもしれませんが、誤った情報はいけません。
しかも、この制度には「年額の上限が89万円」というオマケまでついているのです。
健康保険の適用される診療であれば、毎月どんなに高価な治療を受けようとも月平均の負担は7万4千円ちょっとです。
繰り返しますが、これが患者さんにとってはとても重い金額であることは承知しています。
こうした患者さんをもっとサポートできる仕組みが必要だとも思います
しかし、日本が世界的にも医療費の自己負担額が低い国に属することは間違いないと思います。
カナダでは医療費は無料ですが、消費税は15%です。
アメリカでは個人の破産の原因の第一位は「医療費」だそうです。
===
日本の医療制度を守り、もっとよくしてゆくために、いろいろな立場の人がいろいろなことを考え、実践してゆかなければなりません。
一度に数百万人以上の人にメッセージを伝えることのできるテレビの役割と責任はとても大きいと思います。
病気で苦しんでいらっしゃる方、病気の心配をされている方に、さらに誤った医療費の心配をさせてはいけません。
毎日毎日たくさんの番組を送り出すのは大変でしょうが、ぜひ正確な情報提供をお願いしたいと切に思います。
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日本の医療が揺れています。
政策の基本は医療や福祉にかかるコストを削減したい、という明確なものですが、この方向性の是非の議論ももちろんとして、この国の医療をどうしたら本当に良い仕組みになるのか、
・財務当局も
・厚生労働省をはじめとして行政に携わる人たちも
・医師会も
・開業医も
・勤務医も
・医療の現場で働くいろいろな職種の人も
・もちろん医療を受ける人たちも
みんなで意見を出し合い、譲り合い、学びあって、100年の計とまでは言いませんが30年くらいはもつ頑丈な仕組みを作れないものでしょうか?
===
そうした議論をするとき、やはり他の国のことは参考になると思います。
それぞれの国がそれぞれの事情でそれぞれに知恵を絞って作った制度ですから。
「OECD加盟国中日本は第○位で劣悪!」なんていう比較だけをするのではなく、いろいろな国の、
・医療従事者の養成システム
・医療従事者の勤務状況
・国家としてかけている予算とその使途
・社会保障システム
・医療の水準
・そして実際に医療を受けた人の声
をきちんとわかりやすくまとめて公表したらかなり議論は深まるのではないかと思います。
どこかで本でも出してくれませんかねえ。
===
さて、以前も紹介しましたが、ノルウェーの福祉コミュニティーで、知的障害を持つ人たちと一緒に住みながら家族で働き、生活されていたママくまさんのブログから。
http://yaplog.jp/threebears/archive/385【転載はじめ】
おや??まさか・・?
書こうかどうしようか迷ったんですが・・・
今日くま家族が住む町にある診療所に行ってきました
診療所は予約制
数日前に「お医者さんにかかりたい」と言ったら
「えーと、じゃぁ木曜日の10:50に来て下さいね」とのこと
(あ、今日診てはくれないのね)と思いながら
予約時間をプリントアウトしてもらってその日は帰りました
そして今日は木曜日、
ノルウェー暮らし初めての診療所での診察体験!
ノルウェーに住む人はみんな
ファーストドクターと言って地域の診療所に担当の医師を持ちます
くま家族もこの街に引っ越してきたときに
この町の診療所の3人の医師の名前が入った手紙が送られてきて
その3人から自分でファーストドクターを選びます
ママくまは女性の名前のドクターを選びました
ちなみにこのファーストドクターは希望であとから変更もできます
今日は自分のファーストドクターとの初対面~
ママくまと同じ年くらいの若い女性のドクターでした
ドクター自らが待合室に顔を出し、わたしの名前を呼びました
そして案内されて診察室へ
とっても気さくなドクターでした
そして診察結果は・・妊娠2ヶ月
もうつわりが始まっていたので確信はしていましたが
ママくまは過去に2回早期流産をしているので
まだまだ安心は出来ませんが
どうかこの新しい命が守られますように・・・
【転載終わり】
産婦人科医ではなく、ファーストドクターという総合医が初診を担当しているのです。
診療がすべて予約制なのも日本とは違いますね。
ママくまさんいわく、「ノルウェーではお産関連は全部無料だけど、エコーは妊娠中に1回しかやらない」んだそうです。
毎度毎度赤ちゃんのエコー(超音波)写真を撮ってくれる日本のお産とはまた違いますよね。
こうしたいろいろな国のいろいろな違いを公平に見つめながら、医療にまつわるいろいろなことを考えていければいいなと思います。
ちなみにママくまさんはその後帰国して日本で元気な赤ちゃんを産んだ様子がブログの続きに綴られています。良かったですね。
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北京オリンピックで陸上3冠を達成したジャマイカのボルト選手の活躍を見て、私くらいの年代では、映画「クール・ランニング」を思い出した方もいるのではないでしょうか。
===
1993年に公開された実写版のディズニー映画で、実話をもとにしているのだそうです。
ジャマイカ代表の陸上選考会で、隣のレーンの選手の転倒というアクシデントに巻き込まれて敗れたデリースは、オリンピック出場の夢を果たすために、ジャマイカ初のボブスレーでの出場を決意します。
この映画はカルガリーオリンピックでの出来事がモデルで、この頃は夏冬のオリンピックが同じ年に行われていました。
3か月後の冬季オリンピック出場という暴挙(?)に挑戦する選手とコーチの奮闘を描いたいわゆる「スポ魂」ものですが、さすがディズニーの作品だけあってぐいぐい引き込まれてしまいます。
===
私個人の感想としては、選手の奮闘もかっこいいと思いますが、コーチの姿に熱いものを感じました。
かつてボブスレーのアメリカ代表選手として長らく君臨した彼は、力の衰えとプレッシャーのためにソリの不正改造をし、これがもとでアメリカを追放されます。
ジャマイカで博打の胴元として過去の栄光とはかけ離れた生活を送っていた彼ですが、デリースたちの熱意に打たれて再びボブスレーの世界に入ってゆきます。
そして・・・。
===
一度の失敗で世の中から葬られてしまう、レースから脱落してしまうというのは辛いことです。
安倍晋三が内閣総理大臣当時に唱えた、「再チャレンジ可能な社会」というキーワードは、彼自身の再チャレンジを助けることはできませんでしたが、何度でもチャレンジできる、いつまでも夢を持てるというのは素敵なことだと思います。
今、余裕なく、世知辛い空気が世の中に蔓延していると感じます。
そんな空気を一時でも吹き飛ばしてくれる爽やかな映画でした。
===
この映画のことは、アンさんのブログを拝見して思い出しました↓
http://blogs.yahoo.co.jp/cool_flute42/24349543.html
アンさんにも感謝です!
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福島の大野病院で、帝王切開後にお母さんが亡くなり、執刀した医師も刑事被告人となった悲しい事件の判決がさきほどありました。
===
毎日新聞のサイトより↓
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080820k0000e040014000c.html?inb=yt
【転載はじめ】
大野病院医療事件:帝王切開の医師に無罪判決 福島地裁
厳しい表情で福島地裁に入る加藤克彦医師=福島市で2008年8月20日午前9時49分、長谷川直亮撮影 福島県大熊町の県立大野病院で04年、帝王切開手術中に患者の女性(当時29歳)が死亡した事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた同病院の産婦人科医(休職中)、加藤克彦被告(40)に対し、福島地裁は20日、無罪(求刑・禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。鈴木信行裁判長は、最大の争点だった胎盤剥離(はくり)を途中で中止し子宮摘出手術などへ移行すべきだったかについて「標準的な医療水準に照らせば、剥離を中止する義務はなかった」と加藤医師の判断の正当性を認め、検察側の主張を退けた。
加藤医師は04年12月17日、帝王切開手術中、はがせば大量出血する恐れのある「癒着胎盤」と認識しながら子宮摘出手術などに移行せず、クーパー(手術用はさみ)で胎盤をはがして女性を失血死させ、医師法が規定する24時間以内の警察署への異状死体の届け出をしなかったとして起訴された。
争点の胎盤剥離について、判決は大量出血の予見可能性は認めたものの、「剥離を中止して子宮摘出手術などに移行することが、当時の医学的水準とは認められない」と判断した。医師法21条については「診療中の患者が、その病気によって死亡したような場合は、届け出の要件を欠き、今回は該当しない」と指摘した。
医療行為を巡り医師が逮捕、起訴された異例の事件で、日本医学会や日本産科婦人科学会など全国の医療団体が「結果責任だけで犯罪行為とし、医療に介入している」と抗議声明を出すなど、論議を呼んだ。公判では、検察、被告側双方の鑑定医や手術に立ち会った同病院の医師、看護師ら計11人が証言に立っていた。【松本惇】
【転載おわり】
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関連してこんな記事もありました↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000042-mai-soci
【転載はじめ】
日本産科婦人科学会の調査によると、妊娠・出産に伴って命にかかわる緊急治療を必要とする女性は250人に1人と推計されている。調査を担当した国立成育医療センターの久保隆彦・産科医長は「一般に妊娠・出産は危険な行為であるということが知られていないが、産科医は数多くの危険な妊婦を助けてきた。有罪になれば、こうした妊婦を対象にした医療行為が否定され、産科医療の崩壊に拍車をかけるところだった。今回の判決は極めて妥当な判断だ。これ以上の産科医減少、産科医療の崩壊を招かないために、検察は控訴すべきではない」と語った。
【転載おわり】
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上の記事にある「妊娠・出産に伴って命にかかわる緊急治療を必要とする女性は250人に1人」という現実をどれだけの方がご存知でしょうか?
これだけ低コストで高レベルな医療が実現している日本でさえ、まだこれだけのリスクがあるのです。
マスコミの心無い報道で、日夜を問わず患者さんのためにがんばっている多くの産婦人科医が魂を失ったように職を離れ、残った産婦人科医の負担が増すという悪循環が止まりません。
今回の事件で亡くなったお母さんの命を無駄にしないためにも、今回の判決が日本の産婦人科医療の崩壊を食い止めるためにいろいろな立場の方々が協力し合っていく契機になることを祈ります。
産科医療について、以前にもブログにしました↓
http://blogs.yahoo.co.jp/rijichonikki/42560024.html
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亡くなられたお母様のご冥福を心よりお祈りいたします。
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